天官賜福(小説・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『天官賜福(てんかんしふく)』は墨香銅臭によって書かれた中国のWeb小説作品。2017年から2018年まで晋江文学城にて連載されていた。2020年に中国ではbilibiliにてアニメが配信され、日本では2021年7月から9月まで放送された。仙楽国の太子だった謝憐は、修行を積み17歳で飛昇して武神になる。しかし2度も天界を追放され、3度目の飛昇を果たすも彼に祈りを捧げる者はいなかった。そんな謝憐の前に謎の少年が現れる。天界、人間界、鬼界の領域を擁する古代中国世界を舞台に、壮大な物語が描かれる。

シュエンジー

出典: twitter.com

声:甲斐田裕子
ミンガン将軍が飛昇前、戦っていた敵国の美しい女将軍。敵の手に落ちたことを悔やみ、ミンガン将軍の前で自害しようとしたところを止められてキスをされる。ミンガン将軍に恋をしていたが、時が経つにつれて薄れるミンガン将軍からの愛情に苛立ち自ら足を傷つける。そのため怨念の強さから鬼となってからは足を引きずりながら歩く。輿入れする花嫁たちに嫉妬して襲い、ミンガン廟にその遺体を置いていた。

ミンガン将軍

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声:諏訪部順一
裴茗(ペイ・ミン)やペイ将軍とも呼ばれる。北方を守護する武神で、天界では評判の悪い神の一人。外見は26歳前後で、決断力のある美男子。飛昇前から多情な性格で、美しい女性であれば女官から鬼まで見境なしに近づく。武神だが下界では恋愛の神としても有名。

ペイシュウ

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左からペイシュウ、南風、太子。

声:増田俊樹
数百年前に飛昇したばかりの若い神官。色白で美しいが表情があまりなく、冷たい物言いをする。もとは永安国の武将。優秀で実績もあったが、親が流刑された罪人だったため昇進することはなかった。ミンガン将軍の子孫だが、直系ではなく20歳前後で飛昇を果たす。半月関ではアーチャオという行商案内人の姿で下界にいた。

バンユエ

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声:花澤香菜
半月妖道とも呼ばれる。質素な黒い服を纏う15、6歳の年格好の少女。永安人の父と半月人の母との間に生まれたが、幼少時に両親が離婚。その後、母親が病死し路上生活をする孤児となる。混血のため、褐色で背の高い半月人とは見た目が違うことから、子供の頃は虐められていた。のちに永安国に行き、蠍尾蛇を操る術を修得して半月国に帰国して国師となる。しかし半月国の滅亡に手を貸したとして、罪人坑で吊るし首となり死亡する。

将軍

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半月国の将軍。体が大きく、筋骨隆々とした逞しい男。バンユエを不憫に思い自らの配下として戦場に連れて行き、その秀でた戦闘能力に気づく。彼女を国師にまで押し上げたが、最後には裏切られてしまったためひどく恨んでいる。根は仲間思いで心優しい性格。

『天官賜福』の用語

飛昇(ひしょう)

人間から神になって天界にやってくること。神になるには修行や徳行の実践が必要で、天劫(てんごう)と呼ばれる天からの罰や災いを乗り越えたのちに天界に上昇できる。飛昇時には天界が少し揺れるが、太子の飛昇時には衝撃波と強い光が現れて天界の建物を吹き飛ばしている。

功徳(くどく)

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神の像の前に供物が置かれる。中央の指輪はホワチョンの骨灰。

神仏から良い報いを受けられるような良い行いのことをさし、『天官賜福』では人々から神に捧げられる祈りや供物のこと。天界ではお金のように扱われており、飛昇時に天界の建物を破壊した太子には功徳による返済が求められた。太子は功徳を集めるために、堂を建てて人々に自身を祈らせようとする。

血雨探花(けつうたんか)

三郎、ホワチョンの別名。かつて銅炉山の城で無数の鬼同士が殺し合ったが、最後まで勝ち残りホワチョンは鬼王となった。その際山一帯が血だらけになり、降り注ぐ血から道に咲く花を傘で守ったことでこの名前がついた。

半月関(はんげつかん)

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