のみじょし(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『のみじょし』とは、迂闊によって描かれる4コマ漫画である。竹書房のまんがライフオリジナルにて隔月連載されている。連載開始は2014年だが、読み切りが2013年に発表されていた。三十路の仲良し女子3人組が中心となって、季節のイベントで飲み会をしたりするオムニバス形式の漫画。タイトルどおり、お酒をおいしく飲みながら物語が進んでいく。

『のみじょし』の概要

『のみじょし』とは、日本の漫画家である迂闊によって描かれる4コマ漫画。竹書房のまんがライフオリジナルにて2014年から隔月連載されている。
アラサーの仲良し女子3人組が、おいしいお酒を飲みながら仕事も頑張る日常を漫画にしている。飲みうんちくではなく、季節ごと、イベントごとの楽しい飲み方の紹介を目的とした作品。主人公3人組以外のキャラクターも個性的な面々がそろっており、巻数が進むにつれて家族構成などが明らかになってきた。
レーベルはバンブーコミックス。

『のみじょし』のあらすじ・ストーリー

主人公のアラサー女子みっちゃんは、お酒が大好き。仲良しのゆき、ソノさんと一緒にたびたび集まっては美味しいお酒と美味しい料理を楽しんで、日々の疲れを癒している。性格や生活習慣は違うが不思議と気の合う友達と、それぞれの家族や友達、同僚ともお酒をおともに良い時間を過ごしている。
ゆきやソノさんと都合が合わない日でも、みっちゃんは同僚の吉田や三好さんたちと仕事終わりに飲みに行ったりしている。家でも飲んでいることから、ほとんど毎日アルコールを摂取している。ソノさんは基本単独行動でジムに行ったりしているが、たまに後輩のこのみと一緒に飲みに出かけている様子である。ゆきは主婦なので家族と過ごしていることが多いが、タカさんお手製のカクテルをタカさんと楽しんだりしている。
春にはお花見をしながら日本酒を飲み、夏にはビアガーデンやオクトーバーフェストでビールを飲み、秋には銀杏をつまみにちゃんぽんし、冬にはカニ漁解禁とともに香箱ガニを日本酒とともに楽しむ。
他にもチョコとウィスキー、ローストビーフやステーキとワインなど、読んでいるとお腹が減りそうな美味しい組み合わせで周りの人々と楽しくお酒を飲んでいく。
オムニバス形式のため物語に終着点はないが、お酒の楽しみ方を色々教えてくれる作品。宅飲みも外に飲みに行くのも、それぞれに魅力を感じる描き方。作者が石川県に住んでいるため、みっちゃんたちが住んでいるのも石川県となっている。

1巻ではみっちゃんが中心となり、「のみじょし」を紹介するような雰囲気の構成。
第2話目ではみっちゃん、ソノさん、ゆきの3人でビアガーデンに飲みに行ったところ、みっちゃんはメニューやきれいなウェイトレスさんを見てハイテンションになっている。ゆきはそのみっちゃんをなだめつつも、料理を取り分けたりしてみっちゃんとソノさんの面倒を見てくれていた。ソノさんはクールに飲みつつも「食べたらその分動けばよい」と筋トレ愛を語っていた。

2巻では少し細かめにキャラクターが説明されていて、みっちゃんが意外と料理上手なのとソノさんの料理がワイルドなことが判明する。
第20話目でみっちゃんは飲み残しの赤ワインを料理に使おうと思いつき、ちょっと良い牛肉を購入。しかし、作っているうちに赤ワインを自分で飲んでしまい、結局良い牛肉はローストビーフになったのだった。第17話目ではソノさんの休日の様子が描かれていて、ソノさんは良い筋肉を作るために茹でささみ、バナナ、牛乳というシンプルな朝食をランニング後に用意していた。複雑な工程の料理は作れないのだ。

3巻ではみっちゃんやソノさんの同僚、ゆきの家族の様子も描かれている。職場でも家庭でも、楽しく食べて飲んでいることが分かる。
第33話目ではみっちゃんは上司からミョウガを大量にもらう。それを使って同僚の三好君の家でミョウガを使った料理会を開催したところ、三好君と吉田の女子力の高さが明らかになった。
第34杯目ではゆきの家族と一緒にソノさんとみっちゃんは海へ遊びに行く。もちろん海の幸を堪能した。
第37杯目では、ソノさんが職場の後輩の丸山さんとさし飲みへ。丸山さんはこれをきっかけに日本酒にのめりこんだ。

4巻ではみっちゃんの同僚が大活躍。特に吉田の家族が紹介されたり、吉田によく焦点が当てられている。
第43話目で、吉田は夜ごはんを自分で作ろうと食材を購入して帰宅。しかし、夜はいないと思っていた姉と妹にごはんをねだられて、結局3人分作ることになってしまった。自分が買ってきた食材と、冷蔵庫の残り物でさっと料理を作る吉田に姉は「弟が細やかすぎるから自分に彼氏ができない」と言いがかりをつける。

5巻ではソノさんに双子の弟がいることが判明。また、主人公3人の出会いも描写されている。
第63話目でソノさんは地元の名産である堅豆腐を食べたくなり、実家に帰省。弟を軽くけなす父親に対し、今この家を守ってるのは弟だと主張する弟想いな一面を見せた。
第65杯目では主人公3人の出会いが描かれる。大学時代に飲み会で出会ったみっちゃんとソノさん(ゆきはみっちゃんの高校の同級生だった)。みっちゃんが飲みすぎて吐いてつぶれるなど、大学時代の失敗を振り返る。

『のみじょし』の登場人物・キャラクター

主人公

高瀬道子(たかせ みちこ) / みっちゃん

29歳、独身一人暮らしのOL。彼氏は4年前に別れたあとはいない。お酒はなんでも好きで、日本酒からウィスキーまで何でも飲む。美味しいものならなんでも手を出すフットワークの軽さで、燻製作りにはまったり、ワインが余ったらワイン煮を作ったりと、おつまみのための料理もできる。普段も明るいがお酒が入ると更にテンションが上がり、上がりすぎてやや残念な感じになる。女性の巨乳には度々目を奪われているオヤジな面もあり、良い形の尻に関しては男女問わず見入ってしまう。同僚の吉田や友達のソノさんのお尻が好みらしい。みっちゃん自身は貧乳。

東雲ゆき(しののめ ゆき) / ゆきちゃん

左がゆき、右がタカさん

29歳、既婚の在宅ワーカー兼主婦で、息子が2人いる。お酒はみっちゃん、ゆき、ソノさんの中で一番強い。旦那の親戚と飲み比べをしたとき、ゆきが圧勝したという伝説を持つ。料理上手で、人に料理を作るのが大好き。宅飲みをしたときにも、自分の家、他人の家問わず料理をささっとこしらえてくれる。面倒見が良く、みっちゃんがだだをこねても軽くなだめている。基本的には優しいが、芯はしっかりとした女性。巨乳で、みっちゃんの羨望の的になってる。タカさん(旦那さん)がスカートが好きとのことで、寒い冬でもスカート姿を崩さない健気さがある。

宮内御園(みやうち みその) / ソノさん

29歳、独身一人暮らしの書店員。筋トレが趣味で、ジムに通い汗を流すのが好き。朝は6時に起きて30分ジョギング、朝ごはんは鶏のササミとバナナと牛乳という、筋肉を育てることに余念がない。ただし筋肉のためにお酒を絶対飲まないと決めているわけでなく、飲むときは飲む。日本酒が好きで、休日には行きつけの小料理屋で小説を読みながらゆっくりと料理とお酒に舌鼓を打っていたりする。料理は苦手で、0~2工程で作ることが主。最近になって焼きリンゴを習得し、3工程で作る料理がレシピに加わった。

高瀬家

高瀬延彦(たかせ のぶひこ)

みっちゃんの後ろにいるのが父親。

みっちゃんの父親。穏やかな性格で、みっちゃん同様お酒好き。梅酒をこっそりコレクションしていたのだが、それを家族に自慢したら睦実にこっそり飲まれていた。

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