Weezer(ウィーザー)の徹底解説まとめ

Weezerとは、1992年にアメリカで結成されたオルタナティブ・ロックバンド。結成から現在までに10枚以上アルバムを出し、94年の初作である「ザ・ブルー・アルバム」は300万枚を超える大ヒットとなった。当時アメリカではOasisやNirvana等のバンドが評価されていたが、彼らにはないような情緒的な歌詞・メロディからなる切なさに大衆が魅了されることとなった。骨太なギターサウンドに加えそれに反するようなダメダメな男を表した歌詞は、ファンからは愛を込めて「泣き虫ロック」と呼ばれている。

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SZNZ: Summer

2022年発売。夏をテーマにしているが決してさわやかな青春を感じるものでなく、衝動的な欲望や自己肯定の暴走を描いている。暑いというよりも「灼熱」という言葉がしっくりくる。

収録曲
01. Lawn Chair
02. Records
03. Blue Like Jazz
04. The Opposite Of Me
05. What's The Good Of Being Good
06. Cuomoville
07. Thank You and Good Night / サンク・ユー・アンド・グッド・ナイト

SZNZ: Autumn

2022年発売。オルタナティブ/パワーポップの路線に立ち返った、ミドルテンポの楽曲を中心に構成されている。若さを手放した視点や、失敗や後悔を抱えたまま前を見る心境を綴った歌詞も印象的で、大人の渋みと寂しさを堪能できる。

01. Can't Dance, Don't Ask Me
02. Get Off On The Pain
03. What Happens After You?
04. Francesca
05. Should She Stay or Should She Go
06. Tastes Like Pain
07. Run, Raven, Run

SZNZ: Winter

2022年発売。四季をテーマにした4部作の最後の1枚で、全体的にピアノを中心にした構成となっている。結末を聴衆に委ねるかのような静かな終わりで、再び『SZNZ: Spring』へ戻れるような仕上がりになっている。

収録曲
01. I Want A Dog
02. Iambic Pentameter
03. Basketball
04. Sheraton Commander
05. Dark Enough to See the Stars
06. The One That Got Away
07. The Deep and Dreamless Sleep

Weezerの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)

Say It Ain't So

この曲はリヴァースが子供の頃にアル中で家族を捨てて出て行ってしまった実の父親とまた同じように飲酒問題を抱えていた義父について歌った曲。もしかしたら、義父もまた自分たちを捨てて出て行ってしまうんじゃないかという恐怖で押しつぶされそうになった気持ちを歌っていると言われている。
そんな切ない歌詞にこのサビのロック溢れるギターフレーズ、これこそが彼らを「泣き虫ロック」だと言わしめた由来だと言えるだろう。
まさに哀愁と衝動の交差した地点の一曲。

Buddy Holly

これぞWeezerという1曲。
タイトルのバディ・ホリーというのはボーカルのリバース・クオモにそっくりな人からとっている。肝心の中身は学生時代、好きだった韓国人の彼女を馬鹿にされたことを歌っている。でもリバースは何も出来ず、相変わらずダメダメな男の切ない気持ちを表している。
「I don't care 'bout that」という歌詞、これは「そんなの気しない」と和訳出来る。何を言われてもそんなことは気にしない、いい言葉だ。
歪んだギターの音とキャッチーなメロディとコーラスがマッチしており、決して強くない男の大事な女性を思う気持ちに親近感が湧く一曲。

Island In The Sun

グリーンアルバムに収録されている。寂しげなギターリフが特徴的な、Weezerならではの明るくも陰を感じて耳に残る1曲。
正直Weezerのアルバムはどれをとっても外れ、ということはまあまず無い。どのアルバムも名曲だらけであり、所謂「捨て曲」現象が少ないのも彼らが愛され続ける理由だとも言える。この曲をWeezerも1番好きな曲と言っている。
PVは2種類あり、結婚式を舞台にしたものとバンドメンバーが動物と戯れるものと、である。後者に関してはスパイク・ジョーンズ監督が監督している。

King Of The World

ホワイトアルバムから。
元々ブルーアルバムからWeezerを好きになったものの彼らが日々成長し世に作品を出すに連れて少しずつポップに偏りが見受けられていた。
そんな中でこのホワイトアルバムは見事に当時の彼らを取り返し、新たなパワーポップとして完成されていると感じられる作品である。
実はこの曲はボーカルのリバース・クオモが妻であるキョウコに向けた歌だと言われている。メロディーこそ爽やかな曲だが精神的に落ち込んでいたキョウコを救った一面を持ち合わせており、またキョウコもリバースに対して「愛しています」とコメントを残している。

Go Away

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@nicotouch1212q5

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