Weezerとは、1992年にアメリカで結成されたオルタナティブ・ロックバンド。結成から現在までに10枚以上アルバムを出し、94年の初作である「ザ・ブルー・アルバム」は300万枚を超える大ヒットとなった。当時アメリカではOasisやNirvana等のバンドが評価されていたが、彼らにはないような情緒的な歌詞・メロディからなる切なさに大衆が魅了されることとなった。骨太なギターサウンドに加えそれに反するようなダメダメな男を表した歌詞は、ファンからは愛を込めて「泣き虫ロック」と呼ばれている。
Pinkerton
1996年発売 全米19位 ゴールド獲得(50万枚)。
アメリカでは当時50万枚しか売れず失敗作扱いであったが、その後再評価される。
9月21日、日本でPinkertonが発売される。日本ではヒット。Pinkerton発表後、ピンカートン探偵社からタイトルが原因で訴えられるが、タイトルはオペラ 『蝶々夫人』から拝借したものであるため、探偵社は訴えを取り下げた。
ジャケットには歌川広重の東海道五十三次の一幕を使用しており、日本に対する愛を感じることが出来る。
1stアルバムよりも暗く、感情的な一枚になっている。セルフプロデュース故にその荒さが出ており、酷評されることもあったが、1stアルバムに並ぶ名盤である。
収録曲
01. Tired Of Sex
02. Getchoo
03. No Other One
04. Why Bother?
05. Across The Sea
06. The Good Life
07. El Scorcho
08. Pink Triangle
09. Falling For You
10. Butterfly
Weezer(Green Album)
2001年発売 全米4位プラチナ獲得(100万枚)。
ウィーザーの第3作アルバム。前作でベーシストのマット・シャープが脱退し、活動停止になって以来、実に5年ぶりの復帰作となる。
実際のアルバム名は無題だがファーストアルバムと区別するために通称グリーンアルバムとされている。
ダークだった前作に比べ、エッジが効いたギターに、メロディアスなメロディが聞ける。
収録曲
01. Don't Let Go
02. Photograph
03. Hash Pipe
04. Island In The Sun
05. Crab
06. Knock-Down Drag Out
07. Smile
08. Simple Pages
09. Glorious Day
10. O Girlfriend
11. The Christmas Song
12. I Do
Maladroit
2002年に発表した4作目のスタジオ・アルバム。本作よりスコット・シュライナーが加入した。
本作はアメリカのBillboard 200で3位に達し、本作からのシングル「ドープ・ノーズ」は『ビルボード』誌のメインストリーム・ロック・チャートで8位、「キープ・フィッシン」は同チャートで15位に達した。リリースの翌月の2002年6月にはゴールドディスクに認定された。ノルウェーのアルバム・チャートでは4位に達して、同国で初めてトップ5入りを果たした。
アメリカの雑誌『スピン』が選出した「2002年のベスト・アルバム40」では6位にランク・インしている。
『Pinkerton』以来のセルフプロデュース作品で、パワーポップ、メタルなど、Weezerの魅力満載の一枚となっている。
収録曲
01. American Gigolo
02. Dope Nose
03. Keep Fishin'
04. Take Control
05. Death and Destruction
06. Slob
07. Burndt Jamb
08. Space Rock
09. Slave
10. Fall Together
11. Possibilities
12. Love Explosion
13. December
Make Believe
プロデューサーにリック・ルービンを迎えて制作した第5作。
シングル「ビバリー・ヒルズ」は初の全米1位に輝き、アルバムも自己最高の2位を獲得、プラチナ・アルバムとなった。
前作と比べるとギターサウンドがより骨太になっており1stや2ndが好きなファンからは特に支持されている作品だ。
収録曲
01. Beverly Hills
02. Perfect Situation
03. This Is Such A Pity
04. Hold Me
05. Peace
06. We Are All On Drugs
07. The Damage In Your Heart
08. Pardon Me
09. My Best Friend
10. The Other Way
11. Freak Me Out
12. Haunt You Every Day
13. Butterfly
14. Island In The Sun
15. Burndt Jamb
Weezer(Red Album)
全米4位。
この作品の発表の翌年、フジロックフェスティバル最終日にヘッドライナーとして来日した。
1stがブルーアルバム、3rdがグリーンアルバムと色で区別された作品は名作だと謳われた今作はレッドアルバムということもありファンも期待していた作品だが、その予想とは裏腹に評価は賛否両論である。
セルフプロデュースであり、リヴァース・クオモ以外のメンバーが曲を作り、ヴォーカルをとっている意欲作である。
収録曲
01.Troublemaker
02.The Greatest Man That Ever Lived(Variations On A Shaker Hymn)
03.Pork And Beans(Album Version)
04.Heart Songs
05.Everybody Get Dangerous
06.Dreamin'
07.Thought I Knew
08.Cold Dark World
09.Automatic
10.The Angel And The One
11.It's Easy
12.I Can Love
13.The Weight
Raditude
2009年に発表した7作目のスタジオ・アルバム。
このアルバムのタイトルである「ラディテュード」は造語で「Rad(過激・素晴らしい)」「Attitude(態度)」からきている。
彼らはこの作品から脱・オタクとしてのバンドの再出発を目指していたのではないだろうか。
この作品、彼らの母国であるアメリカでは決して悪い結果ではなかったのだが、最終的な結果を見るとWeezerの今までの作品では初の全英トップ50位を逃す結果となっている。尚、評論家の間でも酷評で「商業的である」「年間最悪のアルバムだ」とも言われていた。
Dr. Luke、Jermaine Dupri、Polow Da DonといったHip HopやR&Bのプロデューサーが起用されて、幅のあるアルバムになっている。
収録曲
01. (If You're Wondering If I Want You To) I Want You To
02. I'm Your Daddy
03. The Girl Got Hot
04. Can't Stop Partying
05. Put Me Back Together
06. Trippin' Down The Freeway
07. Love Is The Answer
08. Let It All Hang Out
09. In The Mall
10. I Don't Want To Let You Go
Hurley
2010年に発表した8作目のスタジオ・アルバム。エピタフ・レコード移籍第1弾アルバムとして発表された。
母国アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200で6位に達し、『ビルボード』のインディペンデント・アルバム・チャートでは1位、モダン・ロック/オルタナティヴ・アルバム・チャートでは2位、ロック・アルバム・チャートでは3位を記録した。
収録曲「メモリーズ」は、『ビルボード』のホット・モダン・ロック・トラックスで21位に達した。
アルバム・タイトルはテレビドラマ『LOST』の登場人物“ハーリー”ことヒューゴ・レイエスに基づいており、ジャケットには“ハーリー”を演じたホルヘ・ガルシアの写真が使用されている。
初期Weezerを彷彿させるアルバムとなっており、評価も高い。
収録曲
01. Memories
02. Ruling Me
03. Trainwrecks
04. Unspoken
05. Where's My Sex?
06. Run Away
07. Hang On
08. Smart Girls
09. Brave New World
10. Time Flies
Death To False Metal
2010年にゲフィン・レコードから発売されたコンピレーション・アルバム。
デビューから現在までのおよそ20年間のキャリアで蓄積した未発表曲で構成されている。タイトルの「Death to False Metal」はヴォーカルのリヴァースの弟が幼い頃によく使っていたフレーズ。 ビルボードアルバムチャートでは最高48位。
過去にWeezerはレコード会社と揉めていたこともあり今作はファンの間では全くと言っていいほど期待されていなかった、だがその予想とは裏腹に今作は名曲揃いだとも言われている。
収録曲
01.Turning Up the Radio
02.I Don't Want Your Loving
03.Blowin' My Stack
04.Losing My Mind
05.Everyone
06.I'm a Robot
07.Trampoline
08.The Odd Couple
09.Autopilot
10.Un-Break My Heart
目次 - Contents
- Weezerの概要
- Weezerのメンバー
- 現ラインナップ
- リヴァース・クオモ(Rivers Cuomo)
- ブライアン・ベル(Brian Bell)
- スコット・シュライナー(Scott Shriner)
- パトリック・ウィルソン(Patrick Wilson)
- サポートメンバー
- ジョシュ・フリース(Josh Freese)
- カール・コーク(Karl Koch)
- 旧メンバー
- ジェイソン・クロッパー(Jason Cropper)
- マット・シャープ(Matt Sharp)
- マイキー・ウェルシュ(Mikey Welsh)
- Weezerの活動経歴
- 結成からマット・シャープ脱退まで
- 精力的なアルバムリリースと来日公演
- 柔軟に変化する音楽性
- Weezerのディスコグラフィー
- アルバム
- Weezer(Blue Album)
- Songs from the black hole
- Pinkerton
- Weezer(Green Album)
- Maladroit
- Make Believe
- Weezer(Red Album)
- Raditude
- Hurley
- Death To False Metal
- Everything Will Be Alright In The End
- Weezer(White Album)
- Pacific Daydream
- Weezer(Teal Album)
- Weezer(Black Album)
- OK Human
- Van Weezer
- SZNS: Spring
- SZNZ: Summer
- SZNZ: Autumn
- SZNZ: Winter
- Weezerの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- Say It Ain't So
- Buddy Holly
- Island In The Sun
- King Of The World
- Go Away
- リヴァース・クオモ(Rivers Cuomo)のソロ楽曲
- Scott & Rivers「HOMELY GIRL」
- Weezerの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ライブ中にフリスビーが飛んできた
- ホワイトアルバム制作秘話
- 日本とWeezerの関係
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