アドベンチャー・タイム(Adventure Time)のネタバレ解説・考察まとめ

『アドベンチャー・タイム』とは、米国の幼児向け番組専門のケーブルテレビチャンネルであるニコロデオンが作った短編アニメを元に、カートゥーンネットワークがその短編アニメを購入し30分番組として製作したアニメである。本作の内容は主人公の男の子フィン(Finn)と犬のジェイク(Jake)が魔法のはびこるウー大陸を舞台に繰り広げる冒険ファンタジーである。

目次 - Contents

フィン「ねえランピー、鏡なんて見ることないってば。君は中身が素敵なんだ。それは目に見えるものじゃない」

これは第45話「コブコブにメロメロ」でフィンがランピーに向かって言った言葉。
ランピーは〈女子向けのエッセイ〉を書くためにフィンとジェイクの秘書としてツリーハウスで冒険の手伝いをすることになった。
自分の身体のコブコブの魅力でフィンを虜にしエッセイを執筆するのが目的だったランピーは、なんとかしてフィンの関心を自分に向けようと奮闘していた。ランピーの空回りを見ていたフィンは、ランピーの魅力を彼女に優しく語ってあげたのである。
この言葉は、その者の良さは必ずしも見た目の美しさや若さなどではなく、その者自身の内にしかないというフィンらしい考えがストレートに伝わる一言。

ジェイク「風が強くなってきた!母なる自然は誰に対しても容赦がねぇ!嵐はますます激しくなって、手がつけられねぇ感じだ!あいつには友達も家族も愛するうさぎもいねぇってのに」

この言葉は第87話「レンガな気分」でレンガに扮したジェイクが、自然の厳しさを目の当たりにして発したもの。
ジェイクはその日、崩れる寸前の廃屋の壁に出来た隙間にレンガとなって入り込んでいた。
目的は壁と同化して自然を監視するというものだった。やがて日が沈み、嵐がやって来た。
ジェイクが目にしたのは、嵐によって川の水かさが増し、身に危険が及んでいる1匹の小さなウサギだった。
この時ウサギはたった一匹で自然の脅威と戦わなければならなかった。あまりに非力な存在を前に心配するレンガのジェイクだったがこの後、種族の異なる動物たちがウサギを助けようとやって来たのである。
これは、自然の力を前にすればどんなこともちっぽけでとるに足らないということがジェイクのレンガ姿で傍観する様子から伝わる一言である。

『アドベンチャー・タイム』(Adventure Time)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作品に見られる終末的要素

みんなが住んでいるウー大陸には謎がいっぱいある。ネットも使うことができ、人工衛星も飛んでいる。
まだ本作のアニメーションが完成する前、物語の設定の肝となる「ウー大陸」は単なる魔法世界という設定にするか否かという案が制作スタッフの間で持ち上がっていた。
氷漬けになったビジネスマンゾンビたちが氷解しフィンたちと出会う回の放送以降、本作品に世界の終末を思わせる雰囲気が漂い始めたことを受け、作者であるウォードはその雰囲気を今もスタッフたちがずっと守り続けていることに注目していると語る。
実はフィンは、戦争で生き残ったたったひとりの人の子なのだ。しかしウォードは、ウー大陸が核戦争勃発後1000年を経た世界という暗い歴史を持つ設定であるにも関わらず、本作品ではそこには深く触れずにうやむやにする意向を述べている。

プリンセス・バブルガムとマーセリンの同性愛描写

第32話の「僕の大切なもの」というストーリーにおいて、プリンセス・バブルガムとマーセリンの間に同性愛の関係があったのではないかという説がファンの間で浮上した。このことを受け、制作元であるフレドレター・スタジオは二人の間にそのような関係があったことを仄めかしている。さらに脚本スタッフがファンたちの同人誌などの活動からインスパイアを受けていることを明らかにした。
このことがさらにファンの間で話題となり、このキャラクター達の同性愛関係についての論争が激化した。
番組の総指揮を執っているFred Seibert氏が舞台裏ビデオの中において、「我々はファンの憶測や刺激の強いファンアートに対して夢中になっており、皆さんにもそれを楽しんでいただきたいと思ったのですが、ちょっとやりすぎました。」とコメントしている。

この回では、マーセリンがバブルガムに向かって自分の気持ちの吐露とも受け取れる歌を披露したり、バブルガムの反応を見て感情を抑えきれずに怒って涙を浮かべるシーンがある。一方で、バブルガムもマーセリンが彼女に贈ったTシャツをずっと大切にしていることを告白する。これらの描写がファンの間で様々な想像と期待を生んだものと思われる。

ヴィレヴァンでも『アドベンチャー・タイム』のグッズが大人気

ヴィレヴァン下北沢店。グッズもたくさん置いている。

『アドベンチャー・タイム』はヴィレヴァンでもよく特集されている。幅広いグッズ展開が行われており、コーナー展開も広い。

公式が性転換エピソードを配布

『アドベンチャー・タイム』の公式自ら、性転換エピソードなるスピンオフシリーズを発表した。
フィンが女の子なら、ジェイクが女の子ならと、まるっきり逆転した世界のほうも見応えたっぷりである。

湯浅監督がゲストエピソードを担当し一気に知名度アップ

harutamago1
harutamago1
@harutamago1

Related Articles関連記事

NEW
スティーブン・ユニバース(Steven Universe)のネタバレ解説・考察まとめ

スティーブン・ユニバース(Steven Universe)のネタバレ解説・考察まとめ

『スティーブン・ユニバース』とは、手がけたカートゥーン ネットワークオリジナルの米国のテレビアニメ。人間と宇宙の無性別の宝石宇宙人「ジェム」のハーフである少年スティーブンが主人公のファンタジーである。見習いの彼が、武器を持つ最強の姉たち「クリスタル・ジェムズ」のバックアップのもと世界を救う姿を描く。70年代風の優しいアニメーションやミュージカル要素、日本アニメへのオマージュが特徴。登場人物のコンプレックスや同性愛などの多様な愛、性別に囚われない絆をハートフルに描き、高い評価を得た。

Read Article

オーバー・ザ・ガーデンウォール(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

オーバー・ザ・ガーデンウォール(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Over the Garden Wall』とは、2014年11月3〜7日にアメリカのカートゥーン・ネットワークで放送されたアニメ作品。1話約10分の全10話で、日本では長編版が2016年2月11日に放送された。「名もなき森(ザ・アンノウン)」に迷い込んだ気弱だが優しい兄・ワートと、無邪気な弟のグレッグが家を探して冒険する。19世紀から20世紀初頭の民話に基づいたストーリーや、どこか不思議な登場人物らが独特の世界観を作り上げており、短い作品ながらも人気を博した。

Read Article

目次 - Contents