妖怪アパートの幽雅な日常(妖アパ)のネタバレ解説・考察まとめ

「妖怪アパートの幽雅な日常」は「香月日輪」による小説作品。2003年から原作小説が発売し、全10巻。2017年に「シンエイ動画」製作でアニメ化。「あにめのめ」枠で放送された。親を亡くし親戚の家で暮らしていた主人公「稲葉 夕士」は、縁あって格安アパート「寿荘」へ入居する。そこは人間だけではなく、妖怪や幽霊も住んでいる妖怪アパートであった。

るり子

寿荘の料理人。
生前はホステスをしており、小料理屋を開くのが夢であった。
しかしストーカーにバラバラにされて殺されてしまい、現在は手首だけの姿。
るり子という名前は源氏名で、本当の名前は不明。
寿荘では料理の腕を存分に振舞い、手だけであるが幸せそうに見える。
料理の腕は一級で、寿荘の住人達はるり子の料理を毎日楽しみにしており、夕士のお弁当も作っている。
学校でもるり子の料理は絶賛されている。
和食から洋食まで色々な料理を作る事ができ、季節の素材を生かした料理を振舞う。

小ヒエロゾイコンの妖魔・精霊

フール

CV:子安武人

小(プチ)ヒエロゾイコンに封じられている、小ヒエロゾイコンの案内人。
小ヒエロゾイコンは22の大アルカナに準えたタイトルと番号が付いており、フールは「愚者(フール)」で0番。
夕士の意志とは関係なく本から出てくることができる。
大抵夕士の胸ポケットに入っており、何かと騒がしく胡散臭い。
しかし夕士を慕っており、夕士が困りごとに直面すると小ヒエロゾイコンを使うように助言する。

条東商業高校

田代 貴子(たしろ たかこ)

CV:奥谷楓

夕士のクラスメイト。
元々夕士と仲良しという程ではなかったが、夕士に助けて貰った事から接点が生まれる。
夕士と同じ英会話部所属。
情報通で他人の過去などの情報をいつも何処からか集めてくる。
千晶が赴任してからは千晶の大ファンになる。
夕士と千晶が仲が良いことを深読みし二人をダーリン・ハニーと命名したり、長谷と夕士の関係も深読みしたがるなど腐女子の気がある。
豊富な情報量から長谷から侮れない人物と見られており、田代もまた長谷を侮れない人物としている。
山本とは対立しており、青木の事も好いてはいない。

山本 小夏(やまもと こなつ)

CV:釘宮理恵

英会話倶楽部に入ってきた新入生。
他人を見下し自分の方が優れていると証明したがる性格で、英会話倶楽部で浮き、周りから厄介者扱いをされている。
夕士たちが山本に対し具体的に何かしたわけではないが、山本は初めから態度が悪く、いつもは和気藹々とした英会話倶楽部も山本がいる時はギスギスしてしまう。
夕士は、山本に対し怒りを感じながらも心配し、何度か山本に接触し会話しようとするが、山本はそんな夕士に劣等感を煽られ、むしろ夕士を嫌う。
山本は小さい頃から優秀な姉と比べられる人生を送ってきたため、自分が誰より優れていると認められたい承認欲求が強い人間であった。
夕士に親が居ない事を知らずに、夕士が母親の作ったお弁当を自慢していると勘違いしあざ笑うが、親が居ないのだと指摘されると、夕士に騙され恥をかかされたとヒステリックに怒鳴るなど、精神的にかなり不安定。
しかしそんな山本を、博愛主義の青木が受け止め、山本は何も悪くないと認めたため、山本は青木にのみ懐き笑顔を見せるようになった。
青木と出会ってからの山本は別人のような穏やかな笑顔を見せるようになり、夕士や英会話倶楽部の事はどうでもよくなってしまった。

千晶 直巳(ちあき なおみ)

CV:関俊彦

簿記の教師。夕士たちの担任。
ルックスが良く、性格もフレンドリーで特に女子生徒から人気。
何かと生徒任せにしがちであるが、それは生徒を信頼しているという証でもある。
夕士の襟など母親が居ないと目の届かないような細かい所が汚れていないことなどから、親の居ない夕士が一人でもキチンと生活出来ていることを察し、夕士を特別扱いしない。
青木とは考え方や振舞い方が全くの逆であり、対立しがち。
テストの時に、学校に持ってきてはいけないルールであった携帯電話でカンニングした生徒が居たことから、一人の問題ではなく連帯責任として生徒全員を叱る嫌われ役を買う。
没収した携帯を生徒達の前で破壊し、あえてキツいルールを作ろうとしてそれを庇う生徒会長と問答し、携帯の所持の有無をゆるい条件で成立させた。
しかしこの問答が千晶の思惑通りであったことに気づいたのは夕士や生徒会長などごく一部であった。
いつもは優しい先生が怒ると怖いというギャップで生徒からの人気が落ちてしまうが、生徒会長の計らいで文化祭で歌ったことで人気が復活した。
歌唱力はプロ並みの実力を持つ天才。
生まれつき血が薄く、度々貧血で倒れ、屋上でじっとしている事が多い。
文化祭の準備の日に、青木を信仰する生徒から刺され、貧血で倒れるが、夕士に助けられた。

青木 春香(あおき はるか)

CV:折笠富美子

英語教師。
三浦の後任として、千晶と同時期に学校へ赴任した。
清楚で博愛主義のクリスチャン。
男子生徒が歓声を上げるほどの美人で、穏やかで弱い者の味方をする精神から一部の生徒(特に女子)からカルト的な人気を得ている。
親の居ない夕士を可哀相なハンデのある子とし特別扱いするが、その態度で夕士や田代から反感を買う。
しかし青木本人に悪気は一切なく、心の底からそれが正しいと信じており、一色に言わせるとオルレアンの乙女の如きの純粋な精神を持っているという。
実際に青木のそういう面を美しい・正しいと感じる生徒も多くいる。
若干空気が読めないのか純粋すぎるのか、生徒から敵意を向けるような発言をされても青木はポジティブに受け取る傾向が強い。
青木とは正反対の千晶とは対立しがちで、千晶が校内でタバコを吸っていると注意したり、教師である千晶を「千晶」と呼び捨てにする生徒を注意する。
英会話倶楽部と揉め泣き喚く山本を見て、英会話倶楽部のメンバー達による山本に対するいじめと認識し、山本は悪くないと山本を受け止めた。
しかし苛めた覚えのない英会話倶楽部のメンバー達は不当に加害者扱いされてしまう。
夕士には何かと悩みは無いかと声をかけていたが、夕士はそれを尽く交わし千晶にばかり懐いたため、段々と夕士を無視するようになる。

三浦 勝正(みうら かつまさ)

CV:加藤将之

英語教師で演劇部顧問。
まだ20代であるが老け込んでおり、暗く印象が薄い先生。
前の学校で演劇部の女子生徒たちから虐めを受けて精神を病んだ過去と女性に対するトラウマを持ち、現在のような暗い性格になった。
演劇部の部室にあった女性への憎悪が描かれた呪い落書きの邪念に取り憑かれ、憎悪すべき存在の代表として目立つ田代をターゲットにし、田代を殺そうとした。
その後秋音と夕士によって邪念は払われるが、元々持っていた三浦のトラウマは解消されず、自暴自棄になって夕士を包丁で襲う。
夕士は小ヒエロゾイコンを使用して事無きを得て、三浦は教師は入院し学校を辞めた。原作では逮捕されたが、アニメ版ではカットされた。

『妖怪アパートの幽雅な日常』の見所・名シーン・名場面

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