アイドルマスター SideM（THE IDOLM@STER SideM）のネタバレ解説・考察まとめ

『アイドルマスター SideM』の概要

アイドルマスター SideM（サイドエム）はバンダイナムコが制作する「THE IDOLM@STER」の世界をモチーフしており、2014年2月28日にMobageにて一時配信、同年7月17日より正式稼働開始したソーシャルゲームである。アイドルマスターシリーズのうちでは初めてとなる、男性アイドルをプロデュースするゲームでアニメ化したものである。略称は「SideM」や「Mマス（エムマス）」がよく使用されており、公式では今のところ「Mマス」が使用されている。

315プロダクション（サイコープロダクション）のプロデューサーが、個性豊かなアイドルたちをプロデュースしていくストーリー。各アイドルにアイドルになる前の前職が設定されており、キャラクターの一翼を担っているのが特色である。

『アイドルマスター SideM』のあらすじ・ストーリー

アイドルデビューへの道のり

弁護士の仕事に行き詰まりを感じていた天道輝（てんどうてる）は、酔った勢いでアイドルになる契約を交わしてしまった。
後日、身に覚えのない契約書と名刺の住所を頼りに315プロダクションを訪れた天道は、同じくスカウトされた元外科医・桜庭薫（さくらばかおる）と元パイロット・柏木翼（かしわぎつばさ）に出会う。
天道はアイドルになるつもりはなかったものの、プロデューサーの提案で桜庭や柏木とライブハウスへと行くことになった。彼らはそこでアイドルグループ・Jupiterのライブを目にするのだった。

その後、315プロダクションには様々な前職を持つアイドル達が、続々と集まってきた。
勉強のため、アイドルの先輩であるJupiterのライブを全員で見学することになった彼ら。しかし、悪天候の影響でライブは中止の危機に追い込まれてしまう。しかしファンのために何としてもライブを行いたいという思いから、アイドルたちが進んで裏方を担当。無事に準備を終え、Jupiterのライブを目にした彼らは、ステージ上で輝きファンを魅了するアイドルの凄さを感じるのだった。

ついにアイドルDRAMATIC STARSとして、正式にデビューすることが決まった天道、桜庭、柏木の3人。それぞれの思いが交錯する中、忙しい日々を送っていた。
少しずつ距離が縮まってきた3人は、遂に音楽番組の公開収録でデビュー曲を披露する日がやってくる。しかしステージに立った柏木は固まってしまい、パフォーマンスができなかった。自分は足手まといだと落ち込む柏木だったが、天道と桜庭の「一緒にアイドルをやろう」という気持ちに心が動かされる。

鷹城恭二（たかしろきょうじ）、ピエール、渡辺みのり（わたなべみのり）の3人組アイドルBeitは、商店街の紹介ムービーを撮影することになった。
その商店街は、彼らが出会うきっかけとなった思い出の場所でもあったが、近くに大型ショッピングモールの建設が決まり、商店街の人々は客足が遠のくのではないかと危惧していたのだ。
Beitの3人は商店街を盛り上げるために、お祭りでライブを開催。Beitのパフォーマンスは素晴らしく、ライブは大成功を収めた。

予備校主催の受験生応援ステージに出演することになったS.E.M。元教師の硲道夫（はざまみちお）、舞田類（まいたるい）、山下次郎（やましたじろう）で結成されたグループだ。
しかしステージで初披露する振付けは3人にとってかなり難しいものだった。完璧なパフォーマンスをするため、体力づくりの一環として、早朝ランニングを始めた。そのトレーニングに、DRAMATIC STARSやBeit、高校の軽音部で構成されたユニットHigh×Jokerのメンバーも加わり、S.E.Mのステージを成功させるために一丸となってトレーニングに励む。途中、山下がダウンするハプニングが起こるものの、無事にステージに出演した3人は、受験生の背中を押すパフォーマンスを披露したのだった。

盲腸のため、プロデューサーが緊急入院した。しかし、入院先の病院でプロサッカー選手として活躍する蒼井享介（あおいきょうすけ）と蒼井悠介（あおいゆうすけ）の双子の兄弟に出会う。彼らと交流を深めるうち、2人にアイドルとしての素質を感じたプロデューサーは、315プロダクションにスカウトすることを決める。蒼井兄弟はサッカー選手を引退し、新たに315プロダクションの仲間になった。

一方、High×Jokerのメジャーデビューが決定した。知名度アップのため、自作のプロモーションビデオを撮影することになったメンバーの伊瀬谷四季（いせやしき）、秋山隼人（あきやまはやと）、冬美旬（ふゆみじゅん）の3人。密着取材を続けていくうち、お互い知らなかった一面や、胸に秘めた本音を知ることになる。

深まる絆

合同ライブの準備のため、海辺の宿舎で合宿をすることになった315プロダクションのメンバー。弱点克服のため、チームに分かれてトレーニングが始まった。合宿を通し、彼らは絆を深めていく。
そして、アイドル活動も少しずつ軌道に乗り始め、名指しの仕事も増えていくのだった。先輩ユニットのJupiterも、各ユニットのメンバーをフォローしながら、熱心に練習へ打ち込んでいく。そして自分たちの運命を変えたプロデューサーの言葉を支えに、Jupiterはさらなる高みを目指すのだった。

自分たちの高校の文化祭でライブを行うことになったHigh×Joker。
文化祭のオオトリをつとめることになり、メンバーが新曲を披露しようと盛り上がる中、冬美はどこか思いつめた様子を見せた。彼は「完璧な演奏を披露したい」という思いを抱いていたのだ。冬美は次第に焦る気持ちを露わにする。そして伊瀬谷もまた気持ちがから回ってゆく。そんな2人を残りのメンバー3人が支え、気持ちをひとつにしたHigh×Joker。ライブ当日では最高のパフォーマンスを見せ、観客の心を掴んだのだった。

合同ライブの開催

315プロダクションのメンバー全員が出演する合同ライブが決定。各メンバーたちは告知活動に大忙しだった。そんな中、桜庭が「ソロ活動をしたい」とプロデューサーに申し出る。突然の申し出に驚く天道と柏木だが、それぞれのやり方でライブの準備に取りかかることに。そんな折、突然、桜庭のもとに天道から連絡が入り、ミーティングすることになった。
しかし桜庭は事務所に相談せず、ソロの仕事を決めてしまう。プロデューサーやDRAMATIC STARSのメンバーが心配する中、桜庭は1人で仕事をこなしていく。心身の疲労もかえりみず、完璧を目指してひたすら仕事とレッスンに打ち込む桜庭だったが、とうとう倒れてしまう。そんな桜庭に対し、315プロダクションのメンバーは温かい声をかけた。
仲間の言葉に心打たれた桜庭は、315プロダクションのメンバーと共に、合同ライブを成功させる決意をする。

いよいよ315プロダクション合同ライブ当日。
大勢のファンが見守るなか、ライブが幕を開けた。それぞれの思いを胸に最高のパフォーマンスを繰り広げるアイドルたちと、ステージに立つ彼らを見守るプロデューサー。ファンからは大きな声援が送られるのだった。

『アイドルマスター SideM』の登場人物・キャラクター

DRANATIC STARS（ドラマチック・スターズ）

キャッチコピーは「ドラマチックな個性きらめく期待の新星ユニット！」で、通称「ドラスタ」。
ユニットカラーはオレンジだが、天道は赤、桜庭は青、柏木は緑のパーソナルカラーを持つ。

天道 輝（てんどう てる）

CV.仲村宗悟

元弁護士。28歳。ドラスタのリーダー。正義感が強く、子供のころから正義のヒーローに憧れている。ダジャレが好き。
明るい性格で情に厚く、困っている人を放っておけない。強い信念を持ち、どんな困難にも前向きに立ち向かう。

桜庭 薫（さくらば かおる）

CV.内田雄馬

元外科医。26歳。常に完璧を目指す努力家で、自分にも相手にも厳しい完璧主義。
尊大な物言いや愛想のなさから冷たく見られがちだが、本当は優しい性格。

柏木 翼（かしわぎ つばさ）

CV.八代拓

元パイロット。24歳。おっとりした性格で、対立しがちな輝と薫の仲裁役もなることが多い。
感情を素直に表現するため、よく大型犬に例えられる。

Beit（バイト）

キャッチコピーは「秘密の過去を持ち、フリーターから華麗に転身！」で、ユニットカラーは青。
グループ名は「アルバイト（Arbeit）」から「Ar」を抜いたものと思われる。
アイドルになる前からバイト仲間としての交流があった。