Infini-T Force(インフィニティ フォース)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Infini-T Force』(インフィニティ フォース)とは、タツノコプロによって制作されたフルCGアニメ。『科学忍者隊ガッチャマン』、『新造人間キャシャーン』、『破裏拳ポリマー』、『宇宙の騎士テッカマン』といった往年のヒーローが、設定もデザインもリファインされて活躍する様を描いている。
高校生の界堂笑は、ある日不可思議な鉛筆を手に入れる。同時に彼女の前に4人のヒーローが現れ、笑と鉛筆を狙う怪人と交戦。やがて彼女たちは、鉛筆の正体が並行世界全てを滅ぼしかねない恐るべき代物であることを知る。

『Infini-T Force』の概要

『Infini-T Force』(インフィニティ フォース)とは、『ヤッターマン』、『ハクション大魔王』など日本のアニメ史に残る名作を次々と輩出してきた老舗のアニメ制作会社タツノコプロの55周年を記念して制作されたフルCGアニメ。設定もデザインもリファインされた『科学忍者隊ガッチャマン』、『新造人間キャシャーン』、『破裏拳ポリマー』、『宇宙の騎士テッカマン』といった往年のヒーローたちが一堂に会し、世界を動かす力を手に入れてしまった少女「界同笑」(かいどう エミ)を守り、あらゆる世界を滅ぼし続ける謎の敵「Z」と戦う。
監督は『ガッチャマンクラウズインサイト』の助監督だった鈴木清崇が務め、キャラクターデザインの原案には『エア・ギア』や『天上天下』で人気の漫画家である大暮維人が担当。アクションには特に力が入れられており、ヒーローと悪の怪人たちにはそれぞれ個別のモーションアクターがつけられている。

日本版アベンジャーズとも言うべき今作にはそれにふさわしいキャスト・スタッフが集合している。声優キャストは「ガッチャマン」こと鷲尾健(わしお けん)を関智一(『機動武闘伝Gガンダム』ドモン・カッシュ)、「ポリマー」こと鎧武士(よろい たけし)を鈴村健一(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』シン・アスカ)、「テッカマン」こと南城二(みなみ じょうじ)を櫻井孝宏(『おそ松さん』おそ松)、「キャシャーン」こと東鉄也(あずま てつや)を斉藤壮馬(『怪盗ジョーカー』シャドー・ジョーカー)、界堂笑を茅野愛衣(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』本間芽衣子)が担当している。
アニメの戦いの後を描いた劇場版『Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』、アニメとは異なる世界での戦いを描いた漫画版『Infini-T Force 未来の描線』が存在している。

高校生の界堂笑は、ある日不可思議な鉛筆を手に入れる。同時に彼女の前に「ガッチャマン」こと鷲尾健、「ポリマー」こと鎧武士、「テッカマン」こと南城二、「キャシャーン」こと東鉄也ら4人のヒーローが現れる。
同じ頃から笑みは怪しい怪人に狙われるようになり、ヒーローたちはこれを撃退するため、あるいはそれぞれの目的のために彼女と共同生活を送り始める。やがて彼らは、笑が手にした謎の鉛筆が、並行世界全てを滅ぼしかねない力を秘めた「ケース」と呼ばれる代物であることを知る。

『Infini-T Force』のあらすじ・ストーリー

ヒーローたちとの出会い

父の用意した大きな家で独り暮らししている高校生の界堂笑(かいどう エミ)は、ある日不可思議な鉛筆を手に入れる。同時に彼女の前に「ガッチャマン」こと鷲尾健(わしお けん)、「ポリマー」こと鎧武士(よろい たけし)、「テッカマン」こと南城二(みなみ じょうじ)、「キャシャーン」こと東鉄也(あずま てつや)ら4人のヒーローが現れる。
同じ頃から笑は怪しい怪人に狙われるようになり、ヒーローたちはこれを撃退するため、あるいはそれぞれの目的のために彼女と共同生活を送り始める。笑はこれを「いい迷惑だ」と捉えていたが、もともと「いつ死んでも構わない」という独特な思想の下に生きていた彼女は次第にこれを受け入れ、健たちを口うるさい隣人として認めていく。

ケースの争奪戦

笑が手に入れた鉛筆の正体は、世界を自由に作り替えることも、並行世界全てを滅ぼすことも可能な「ケース」と呼ばれる存在だった。怪人たちはそれぞれが胸に秘めた目的のためにケースを欲しており、時に強引に、時に交渉によってこれを手に入れようと笑たちへの接触を繰り返す。
ヒーローたちは力を合わせてこれに立ち向かい、1人また1人と怪人を撃破していく。やがて彼らは、怪人たちの裏で暗躍していたZという男の正体が、笑の父親である界堂一道(かいどう かずみち)という男であることを知る。

未来のための戦い

あらゆる並行世界において、笑は「様々な要因によって若くして命を落とす」ことが確定している存在だった。これを受け入れられなかった一道はケースを探し求め、他の全ての並行世界を滅ぼしてでも「笑が生きられる世界」を生み出そうとしていた。笑が希死念慮に囚われていたのも、本来死すべき定めにある自分がむりやり生かされていることへの反発だったのである。
「世界か、笑か」の二択を突きつけられて困惑するヒーローたちだったが、「父を最悪の破壊者にしないでほしい」との笑の願いを受けて奮戦。ケースの力の一部を利用して暴れる一道を打ち倒す。なお娘のためにケースを諦められない一道だったが、他ならぬ笑自身の「私はもう大丈夫」との言葉を受け、世界の外側から彼女を見守ることを決める。

ヒーローたちはそれぞれの世界へと戻り、笑は1人の力で生きていく。そんな彼女の前に、不意に自分の世界に去ったはずの健が現れ、「大事件が起きた、一緒に来てくれ」と説明も後回しにしていずこかの平行世界へと連れ出していく。笑とヒーローたちの物語は、まだしばらく続いていくのだった。

『Infini-T Force』の登場人物・キャラクター

笑と4人のヒーロー

界堂笑(かいどう エミ)

CV:茅野愛衣
モーションアクター:濱元香合

渋谷の高校に通う女子高生。年上である健を「オッサン」呼ばわりするなど辛辣な言動が多く、生意気ですれた性格。
裕福だが、唯一の家族である父が数年前から行方不明になっており、幼い頃から父に監視カメラで見守られながら一人暮らしを送っていた。またバイクに乗って自殺行為同然の危険運転をする癖があり、生きることに対しても投げやりになっている。

本心では行方不明の父を求めており、時折寂しがり屋な一面をのぞかせる。また苦しんでいる人を放っておけない優しさも持ち合わせており、ヒーロー達を助けるために自ら動くこともある。
偶然万能の願望器である「ケース」を手に入れたことから世界を巡る戦いに巻き込まれ、父の秘密を知ることになる。

鷲尾健(わしお けん)/ガッチャマン1号

CV:関智一
モーションアクター:村松和輝

悪の組織「ギャラクター」と戦っていた青年。科学忍法を操る科学忍者隊のリーダー。頑固者だが、力強い正義の魂を持つ熱血漢。
4人のヒーローの中では最年長であり、実質的なリーダーの役割を担っている。苦労が多いのか、24歳ながら頭に白髪が多く、作中では仲間から「おっさん」と呼ばれている。

分身の術や爆発する手裏剣「バードラン」など、忍者らしい技を駆使して戦う。また、戦闘では相手の力量に合わせて作戦を立てたり、変身できない状況でも上手く立ち回るなど冷静さを発揮する場面も多い。
もともといた世界の技術や一般的な文化が20世紀後半で止まっているらしく、やや時代錯誤な面がある。

鎧武士(よろい たけし)/破裏拳ポリマー(はりけんポリマー)

CV:鈴村健一
モーションアクター:フェルナンデス直行

自らが考案した破裏拳流拳法を操る探偵。明るく前向きな性格で、笑を含むヒーローチームのムードメーカーとして活躍する。「世界中の人と友達になりたい」という願いを持っており、気に入った相手は例え敵対しても友達になることを諦めない。一方で一度感情的になるとなかなかおさまらない一面があり、激高すると考えなしに行動することもある。
もともといた世界がケースの力によって崩壊してしまい、その際に犯人ないしその関係者と目した「鬼」を追って笑のいる世界へとやってきた。その際に右目を負傷したため、普段は前髪で隠している。

南城二(みなみ じょうじ)/テッカマン

YAMAKUZIRA
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