Infini-T Force(インフィニティ フォース)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Infini-T Force』(インフィニティ フォース)とは、タツノコプロによって制作されたフルCGアニメ。『科学忍者隊ガッチャマン』、『新造人間キャシャーン』、『破裏拳ポリマー』、『宇宙の騎士テッカマン』といった往年のヒーローが、設定もデザインもリファインされて活躍する様を描いている。
高校生の界堂笑は、ある日不可思議な鉛筆を手に入れる。同時に彼女の前に4人のヒーローが現れ、笑と鉛筆を狙う怪人と交戦。やがて彼女たちは、鉛筆の正体が並行世界全てを滅ぼしかねない恐るべき代物であることを知る。

CV:櫻井孝宏
モーションアクター:廣瀬裕一郎

冷静沈着な青年。アクシデントではなく完全に自分の意志で笑の世界にやってきたヒーローで、ケースの力の詳細にも詳しい。その立ち位置から仲間内では「教授」のニックネームで頼りにされるようになる。
元の世界では異種族殲滅を掲げて戦っていたことがあり、そのことを悔いているためか同じ思想を持つ相手には感情的になることがある。

サポートロボットのぺガスや宇宙船ブルーアース号のサポートを受けながら戦うのが特徴。テッカマンに変身した際にはテックランサー、テックウィンといった多彩な武器を用いて戦う。
だが変身する度に全身を無数のレーザーメスで焼かなければならず、かなりの苦痛が伴う。その変身のため全身に生傷が絶えない。

東鉄也(あずま てつや)/キャシャーン

CV:斉藤壮馬
モーションアクター:藤井俊輔

ロボット軍団と戦うために機械化処置を受け、新造人間(一種のサイボーグ)となった少年。味覚や嗅覚などは失われている。
戦いに勝利した後、自分の存在意義を見失っていたところを一道に洗脳され、当初は敵として笑たちに襲い掛かった。洗脳から逃れた後は、相棒の犬型ロボット「フレンダー」と共に一行の仲間に加わる。

寡黙だが心優しい性格。年齢が近いこともあって笑に強い共感を抱き、世界の平和よりも彼女自身を守るために戦う。
過去に自分が守ってきた人たちから化け物呼ばわりされ、差別や迫害を受けた経験がある。

Z一派

Z(ゼット)/界堂一道(かいどう かずみち)

CV:斧アツシ
モーションアクター:野村貴浩

万能の願望器「ケース」を使い、いくつもの世界を滅ぼしてきた男。当初は「Z」と名乗っていたが、その正体は行方不明になっていた笑の父親の界堂一道である。
武士、城二、鉄也の世界を滅ぼし、健を笑の世界へ転移させるきっかけを作った。いくつもの世界を渡り歩いた結果、肉体は消滅してしまっているがそれでも目的を果たすために万能願望器「ケース」を求めている。

笑はあらゆる並行世界で「若くして命を落とす」ことが確定している存在であり、この運命を覆すべくケースの力に頼った。「笑の未来のためなら、彼女が生きる以外の全ての並行世界が滅んでもいい」とおぞましいことを考えているが、本質的には優しい父親である。

ダミアン・グレイ

CV:平川大輔
モーションアクター:高濱正朋

ケースを求めて一道の下に集った人物の1人。腹の底が読めない人物であり、Zに従いながらも武士に依頼してZを探らせるなど独自の行動を取っていた。優雅な物腰と独特のイントネーションが特徴。
潔癖な気質の完璧主義者であり、極端から極端な方向へと走りがちなところがある。

かつては優秀な刑事で自身でもそれを誇りとしていたが、任務に失敗して犯罪組織の人体実験の素体とされ、強大な超能力を持つ怪人の姿に変身できるようになった。もはや正義になれないのなら「完璧な悪」になればいいと考えるようになり、理想の自分を実現するために万能の願望器である「ケース」を狙うようになる。
武士が追っている「鬼」の正体で、彼の世界で暗躍している時は探偵事務所の顧客にして彼の友人だった。

ベル・リン

CV:花澤香菜
モーションアクター:今村美乃

ケースを求めて一道の下に集った人物の1人。他星系出身の知的生命体で、本人の実力も高いが強大な科学力を誇る。蠱惑的な美女であり、妖艶な仕草や挑発的な言動が多い。
仲間同士で争うこともいとわない凶暴さも持ち合わせており、目的のために犠牲が出ることをためらわない。種族的に絶滅同然の状態にあり、一族を復活させるために「最強の遺伝子」を求めており、目をつけた男にはすぐモーションをかけるクセがある。ケースの力で種を生き永らえらせようとしていた。

ラジャ・カーン

CV:安元洋貴

ケースを求めて一道の下に集った人物の1人。3mほどもある異形の人物だが、本体は胴体内部に収納されている。
かつて自身の世界が謎の敵に侵略された際、これを撃退するために敵の残骸と融合する。しかし戦いが終わった後は守った人々から迫害されるようになり、Zに誘われて彼の仲間となった。良心を完全に失っておらず、正義を見失った自分への悔悟や他人への優しさを捨て切れていない。そのため鉄矢に本心を看破された時は動揺を見せた。

そのZもまた私欲のためにケースを使おうとしていることを知って離反。境遇のよく似たキャシャーンには共感を抱いており、彼らとの交渉によってケースを手に入れようとする。これが叶わぬと見るや実力行使に打って出たが、最後には己の行いを悔いて笑たちの戦いを援護した。
戦闘時には竜人のような姿になり、高い機動力と攻撃力を生かして戦う。超音波や熱線といった攻撃のほか、毒ガスや催眠ガスを噴射する異形の生物を使役する能力を持つ。人間から掛け離れた姿をしていることもあり、彼にのみモーションアクターが存在していない。

『Infini-T Force』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

話題となった声優とモーションアクターの共同作業

戦うキャラクターではない笑にまでモーションアクターが設定されている本作では、彼らと声優との共同作業が話題となった。
健役の関智一やベル・リン役の花澤香菜は、「モーションアクターの動きがキャラクターの感情も表現してくれていたため、演技がやりやすかった」と語っている。演劇とアニメは比較的近い表現方法だとされており、これを証明すると共に相互に良い影響を与えた形だ。

『Infini-T Force』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):flumpool「To be continued…」

YAMAKUZIRA
YAMAKUZIRA
@YAMAKUZIRA

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