雷火(Raika)のネタバレ解説・考察まとめ
『雷火』とは、原作寺島優、作画藤原カムイによる日本の漫画作品。スコラの漫画雑誌『コミックバーガー』および『コミックバーズ』にて1987年から1997年まで連載された。舞台は紀元3世紀ごろの邪馬台国。日本を乗っ取ろうと企む魏からの外交官・張政を相手に戦うライカたちの活躍を描く。邪馬台国卑弥呼の後継者、壱与を守ろうとするライカたちと壱与を利用して日本を乗っ取ろうとする張政たちの戦いは、周りの国をも巻き込む戦となっていく。
春霞の術(しゅんかのじゅつ)
風上から眠り花の花粉を飛ばし、相手を眠らせる。
蚊幕(かまく)
木の枝や草むらに仕掛けるもので、テグスに吊るした釣り針の先端に毒や痺れ薬を塗り、それに触れた外敵を動けなくさせる罠。公孫七人衆の一人、ムジンはこの蚊幕を自在に操り、武器として使用する。
発勁(はっけい)
体内エネルギーである「気」を対象に向けて発射する。神仙術を使う者だけでなく、巫女である卑弥呼、壱与も使うことができる。手の平をかざしたり、掛け声をかけたり、個人により独特の発現方法がある。気の発射と伴に周囲の石や、クナイを浴びせかける場合は「射弾つぶて」と呼ぶ。
飛行仙(ひこうせん)
自在に空中を移動する技。老師、ラトウが使用した。古代インドに伝わる十行仙(十の神通力)の一つで、使用者が限られる非常に高度な術と思われる。
空蝉の術(うつせみのじゅつ)
自分がいるところとは全く別な場所に気配を立てて、敵を誘導する。
忍び香(しのびこう)
緊急連絡用の特殊香。球状の物体を燃やし、立ち上った煙や匂いで仲間を呼び寄せる。張政、公孫一族が使用していた。
ライカが使用する特殊な神仙術
竜炎の剣(リュウノホムラノ)
剣に、龍が吐くような炎を纏わせて、敵を斬りつける。
以心雷鳴剣(いしんらいめいけん)
剣を敵に投げつけ、その剣に雷を落とす。
火輪の術(かりんのじゅつ)
渦巻く炎を発し、敵を燃やす。燃える水に引火させて使用する場合もある。
蚊幕返し火輪の術(かまくがえしかりんのじゅつ)
火輪の術の応用。蚊幕に捕まったとき、テグスを這わせて攻撃者を引火させると同時に焼き切って捕縛を逃れた。
しころ飛魚の術(しころとびうおのじゅつ)
複数のクナイを、水の石切りのように水面を飛ばす。張政の左目を奪った術。
無空殺風陣(むくうさっぷうじん)
目次 - Contents
- 『雷火』の概要
- 『雷火』のあらすじ・ストーリー
- 1巻 闕史(けっし)編
- 2巻 鼎立(ていりつ)編
- 3巻 遮莫(しゃまく)編
- 4巻 牢籠(ろうろう)編
- 5巻 莫邪(ばくや)編
- 6巻 磊塊(らいかい)編
- 7巻 来莅(らいり)編
- 8巻 剣璽(けんじ)編
- 9巻 荊棘(けいきょく)編
- 10巻 玄賾(げんさく)編
- 11巻 羂索(けんじゃく)編
- 了 神祇(じんぎ)編
- 『雷火』の登場人物・キャラクター
- 熊鬼山
- ライカ
- 老師
- オタジ
- ウツキ
- 邪馬台国
- 卑弥呼
- 壱与
- キジノヒコ
- キバ
- タキ
- ダナン
- カマチ
- ナシメ
- ニキメ
- ヒガキ
- タマキ
- 魏国
- 張政
- イキナメ
- 公孫一族・七人衆
- ワタハタ
- ムジン
- シン
- タルバ
- ユン
- ラトウ
- 狗奴国
- ヒメキコソ
- エンギシ
- リン
- 夜美
- その他
- クコチヒコ
- キクナ
- 神仙術
- 一般的な神仙術
- 変わり身の術
- 高速移動(※正式名称不明)
- クナイ投げ(※正式名称不明)
- 爆薬(※正式名称不明)
- ナダレ渡りの術(なだれわたりのじゅつ)
- 憑依の術(ひょういのじゅつ)
- 春霞の術(しゅんかのじゅつ)
- 蚊幕(かまく)
- 発勁(はっけい)
- 飛行仙(ひこうせん)
- 空蝉の術(うつせみのじゅつ)
- 忍び香(しのびこう)
- ライカが使用する特殊な神仙術
- 竜炎の剣(リュウノホムラノ)
- 以心雷鳴剣(いしんらいめいけん)
- 火輪の術(かりんのじゅつ)
- 蚊幕返し火輪の術(かまくがえしかりんのじゅつ)
- しころ飛魚の術(しころとびうおのじゅつ)
- 無空殺風陣(むくうさっぷうじん)
- 下風颶風剣(おろしぐふうけん)
- 返し山彦の術(かえしやまびこのじゅつ)
- 霧がくれの術(きりがくれのじゅつ)
- こだま陽炎(こだまかげろう)
- オタジが使用する特殊な神仙術
- 天柱滅破(てんちゅうめつは)
- イキナメが使用する特殊な神仙術
- 浄身の術(じょうしんのじゅつ)
- 蛇活の術(じゃかつのじゅつ)
- 双身の術(そうしんのじゅつ)
- 龍巻き(※正式名称不明)
- ガマ(※正式名称不明)
- 深鬼蘇生の術(※読み方不明)
- 思念呪操(しねんじゅそう)
- 電気ショック療法(※正式名称不明)
- ユンが使用する特殊な神仙術
- 活髪の術(かっぱつのじゅつ)
- 十指死髪針(※読み方不明)
- タルバが使用する特殊な神仙術
- 超能力(※正式名称不明)
- 鞠状に変身(※正式名称不明)
- ワタハタが使用する特殊な神仙術
- 血霊(ちりょう)
- 変身(※正式名称不明)
- 雪崩落斬剣(なだれらくざんけん)
- 幻覚(※正式名称不明)
- シンが使用する特殊な神仙術
- 鋼鍛身(こうたんしん)
- 灼焰巌破断(しゃくえんがんぱだん)
- 針治療(※正式名称不明)
- 旋巌破(せんがんは)
- ムジンが使用する特殊な神仙術
- 蚊幕(かまく)
- 腕が伸びる(※正式名称不明)
- 唾粘繭獲の術(※読み方不明)
- 毒針(※正式名称不明)
- 毒蜘蛛(※正式名称不明)
- 『雷火』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 『わたしはもう迷わない!』
- 『宇宙の大王…!? それが俺の望んだものなのか……』
- 『ヒメキコソ…和の国が大地の中心であり大地の果てでもある。そいつはあんたの言う開かれた国ってことと一緒じゃねーのかな。オレたちはいつの間にかおんなじことを考えていたんだ。』
- 「壱与は誰にも渡さねえ」
- 「壱与…おまえがいたから俺はここまでこられたんだ」
- 「…そして人間ひとりひとりの中にも自分自身の神がいる。国は権力者ひとりのものじゃねえ…そして神もお前ひとりじゃねえんだ…」
- 『雷火』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「雷火」舞台化の流れについて
- 週刊マンガ日本史改訂版発刊で語る藤原カムイ 「卑弥呼の生足はNGだった」