史上最強の弟子ケンイチの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「史上最強の弟子ケンイチ」は、松江名俊による少年漫画。
いじめられっこの主人公「白浜兼一」はある日、あらゆる武術の達人たちが生活する道場「梁山泊」の道場主の孫娘である「風林寺美羽」と出会う。梁山泊に入門した兼一は、厳しい修行の末に身につけていく武術であらゆる敵を倒し、武術を通して出会った仲間達との絆を育んでいく。その過程で数多くの名言も生まれている。

一影九拳のディエゴとその弟子カストルが、船の中で武術のショーを開くという名目で、梁山泊に招待状を送った。その招待を受けて剣星とその娘蓮華が二人だけで船へ赴くが、それを知った兼一と美羽は、二人の後を付けこっそり潜入を謀った。その際の美羽のセリフが「敵の船に潜入なんて、子供のころ以来ですわ! ちょっとわくわく~~~」だ。美羽の壮絶な人生が垣間見える。

美羽「人間…できないとわかっていても、やらなくちゃならない時があるんです!!」

剣星たちの後を追って潜入した船には、時限爆弾が仕掛けられていた。何とか解除しようと試みる美羽のセリフ。兼一は「できないと分かっている」と断言して、打ちひしがれた。それでも「人間…できないとわかっていても、やらなくちゃならない時があるんです!!」と言って実行に移すあたり、美羽の度胸と壮絶な人生経験が窺えるというものである。

千影「すっぽかしてしまった…決闘を!!」

YOMIの一人である、13歳にして飛び級高校生である千影は、兼一に決闘を申し込んでおきながら、クラスメイトの誕生会に出席してしまい決闘をすっぽかしてしまった。そのときのセリフが「すっぽかしてしまった…決闘を!!」だ。
それまで世間を知らぬまま修業の日々だった千影は、高校に入って以来、初めて見る世界に対して度々無邪気な一面を見せる。YOMIである前に一人の子供であることを象徴する一言である。

逆鬼「人ってのは己の立場や状況まではコントロールできるもんじゃねぇ。ようはそこで何をなすかだぜ」

谷本の師匠、馬槍月は元は一影九拳であり、最近になってその座に復帰した。「一影九拳の弟子」である谷本も必然的にYOMIとなった。最初は敵として出会ったものの今では友達だと思っている谷本が、再び敵に寝返ってしまったことを知った兼一は落ち込む。
そんな兼一に逆鬼がかけたのが「人ってのは己の立場や状況まではコントロールできるもんじゃねぇ。ようはそこで何をなすかだぜ」という言葉。師匠が槍月である以上、谷本のYOMI入りは仕方のないことであり、しかし立場が変われど谷本自身は何も変わらない。それを友人として信じてやれという意味のものである。

秋雨「ならば神など謀ってしまえばよい!! 輪廻を切り裂き、摂理を歪め!! 熱力学第二法則に真っ向から戦いを挑む人術!!! それが医術!!!!!」

梁山泊一同は、闇の拠点の一つへ来ていた。そこで一影九拳のアーガードとその弟子コーキンが待っていた。対するはアパチャイと兼一、それぞれ師匠と弟子同士で戦い、兼一はなんとかコーキンに勝利をおさめるが、アーガードとアパチャイは相討ちになってしまう。
アパチャイの命はもう風前の灯火、アパチャイ自身も死を確信し、「死神がお迎えにきた」と言ったところへ、秋雨が駆けつけて「ならば神など謀ってしまえばよい!! 輪廻を切り裂き、摂理を歪め!! 熱力学第二法則に真っ向から戦いを挑む人術!!! それが医術!!!!!」とのセリフを放った。
武術家でありつつ医者である秋雨と、同じく医学の心得がある剣星が共に治療に当たったが、その剣星にさえ「むちゃくちゃな理屈を言い切っちゃったね」と呆れられる。
不可能を可能にしてみせてでもアパチャイを死なせないという執念が見える。後に、アパチャイは完全回復を果たした。

逆鬼「明日、生死を分ける戦いがあるかもしれねー時こそ…平常心だぜ」

兼一と美羽が偶然出会った一影九拳の一人、本郷から、逆鬼に対する宣戦布告の言伝を兼一達は預かっていた。逆鬼と本郷は昔馴染みであり、実力は拮抗している。戦い合えば生き残る保証はない。
そんな本郷からの宣戦布告を受け、決戦の日が近いと感じながらもなお、逆鬼はいつも通りに過ごしていた。そんな逆鬼から兼一に向けた言葉が「明日、生死を分ける戦いがあるかもしれねー時こそ…平常心だぜ」である。
自分の命がかかった状況で平常心でいれるのは簡単なことではない。逆鬼の胆力の大きさが分かる。

本郷「行け、お前の弟子の元へ! もうこれ以上…弟子の命を散らせたくない」

逆鬼と本郷の戦闘中、美羽が一影九拳の一人ジュナザードにさらわれてしまった。
その件は一影九拳の総意ではなくジュナザードの暴走に近く、本郷は逆鬼と一時休戦し協力して美羽を助けに向かうことになる。助けに向かった先で、共に来ていた兼一までさらわれてしまう。
さらわれた二人の場所が判明し、助けに行く本郷と逆鬼。途中でジュナザードと遭遇し、本郷が「自分が戦う」と前に出る。その際に、本郷が逆鬼に言ったセリフが「行け、お前の弟子の元へ! もうこれ以上…弟子の命を散らせたくない」である。
デスパー島で弟子の叶翔を失っている本郷の、師弟愛が本物であったことが分かる。武術の師匠という立場として、たとえ敵でも弟子という存在は軽々しく失われていいものではなく、本郷にとって敵味方の区分を飛び越えてでも重んじるものの一つである。

逆鬼「かまわねえ、撃てよ…オレはあえてかわさねえ。己の正義に曇りがねえ奴だけ引き金を引け!!!」

闇は日本の奥深くにまで根付いており、警察の上層部にも闇信仰の人間は存在していた。警察内部の闇勢力と反闇勢力は長らく水面下で争っていたが、ついに勢力差が決定的になり、警察組織の総意として闇の味方ということになってしまった。
一影九拳が総理大臣と会合するという情報を得て向かった梁山泊の達人たちだったが、一影九拳には警察の護衛がついていた。
上層部の命令に従い銃を向けてくる警察隊に向けて、逆鬼が発したのが「かまわねえ、撃てよ…オレはあえてかわさねえ。己の正義に曇りがねえ奴だけ引き金を引け!!!」というセリフ。梁山泊が闇と対立する正義の武術家集団であることは警察隊も知っていた。逆鬼の言葉で、「上の命令とはいえ撃っていいのか」と迷いの残っていた彼らの目を覚まさせ、一人も発砲することはなかった。

陽炎「多くの命を奪ってきた私だ、もう償うことなどかなわない。ならばせめて、この体の一片までもこの活人拳の戦いに捧げたい。殺人拳の誇りと共に」

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@rumika476

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