ウサビッチ(USAVICH)のネタバレ解説・考察まとめ

「ウサビッチ」とは、カナバングラフィックス製作のアニメーション作品。2006年~2015年にシーズン1~5と前日譚のシーズンZEROが発表された。2006年に文化庁メディア芸術祭短編アニメーション部門入賞。刑務所で服役中の「プーチン」と「キレネンコ」は、刑務所での生活をマイペースに楽しんでいた。しかしキレネンコは欲しいシューズを手に入れるために脱獄するのであった。

本作の一番の見所はキレるキレネンコで、作中で一番盛り上がるシーンである。
キレネンコの邪魔をしたり危害を加えるなどして逆鱗に触れると、キレネンコは眉間にしわを寄せて怒り狂い、圧倒的な怪力と身体能力で相手を投げ飛ばしたり殴り飛ばして制裁を加える。
周りのキャラクター達は、キレネンコはキレたら怖ろしいということを身を持って体験することになる。
特にカンシュコフはZEROでは上手く動けないキレネンコを侮っていたが、キレネンコがあまりに強かったため、途中からキレネンコに対する対策としてドアの盾を用いるようになった。
ボリス達も素手では太刀打ちできないため、キレネンコを倒すために戦車を用いた。
キレネンコのキレ顔がアップになるシーンはウサビッチのお約束展開であり、どのシーズンでもこのシーンを見る事が出来る。
また、キレネンコはそんなに怒りっぽい性格でもないため、キレネンコに対する嫌がらせ行為に対してキレネンコはどの程度まではノーリアクションで、どこから逆鱗に触れるのかも見ていて楽しいポイントとなる。

スーパーキレネンコ

キレネンコの怒りが頂点に達するとスーパーキレネンコになる。
獣の様な雄たけびを上げ、無双状態になる。
この状態だと体を切断されても自力で回復し、銃弾なども全く効かない。
咆哮だけでコマネチは白骨化する。
しかし何故かプーチンだけはこの状態のキレネンコを見た事が無く、大抵その前に何らかの原因で気絶している。
ただし、「USAVICH blu-rayの時間」ではジャケットイラストで目撃してる。

衝天するキレネンコ

作中最強のキレネンコであるが、頭にある繋ぎ目は脆いようでちょっとした衝撃で取れてしまう。
その度にバッハの教会カンタータ「主よ、人の望みの喜びよ」がBGMに掛かり、頭から天使の輪が出て衝天する。
大抵はプーチンによってつなぎ目をくっつけられて蘇生する。
シーズン3ではさらに電気によって蘇生が試みられ、無事生還した。
逆にプーチンにドジによっても何度か瀕死にされている。

リズム回

ウサビッチにはどのシーズンにも必ずリズム回がある。
プーチンがレニングラードの鳴き声やキレネンコの放屁など周りの音に反応し、リズミカルに同じ事の繰り返す。
特にストーリーは無いが見ていて楽しい回の一つである。

意外と有能なプーチン

普段はおっちょこちょいであらゆる面でポテンシャルが低いプーチンであるが、手先は抜群に器用である。
その活躍の場は多く、走行中にバラバラになったモスクビッチを走行させたまま高速で修理して直したり、瀕死になったキレネンコを救ったり、メカネンコを作ったりなどしている。
また料理も上手なようで、シーズン4やシーズン5では料理を楽しんでいる場面が多々あり、プーチンの作っているシチューをケダムスキーが狙っていることもある。
しかし根はドジで迂闊なため、ちょっと目を離した隙にメカネンコに料理を改変された事に気づかず、食べてあまりのマズさに青ざめたりもする。
プーチンが身の回りの世話をしてくれるためか、キレネンコもプーチンに対しては寛容で、プーチンに対してはあまり怒らない。
最もプーチンに興味が無く、勝手に自分に付いて来るがそれなりに使えるためそのままにしているという可能性もある。
キレネンコの活躍が目立つ本作であるが、横でキレネンコを支えるプーチンもまた意外と活躍しているのである。

安定して気持ちの悪いコマネチ

本作は全キャラがマスコット的存在でもあるが、その中でもコマネチはマスコット感が強い。
マゾヒストな性格で、自ら危ない場所に行き痛い目に合おうとする。
他にも亀甲縛りにされたり、股間を隠すためのモザイクにも使用されたり、たまたま辱めを受けることもあるが、どれも恍惚としてとても気持ちが悪い。
そんなコマネチの気持ち悪さも本作の見所では無いだろうか。

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