オーバーロード(Overlord)のネタバレ解説・考察まとめ

『オーバーロード』(Overlord)は、丸山くがね原作のWEB小説『オーバーロード』のアニメ作品。サービス終了間近のDMMO「ユグドラシル」で、一人サービス終了の時を惜しみながら待っているが、時間になっても強制ログアウトが行われず、異世界に転移しまった上に自作の強力なNPC達が意志を持って動き出す。時には救世し、時には目的の為に侵略行為も厭わない、異世界ダークファンタジー。

CV:千葉繁

異名: 鋼の執事
役職:ナザリック地下大墳墓 執事
製作者:たっち・みー

異世界転移後に意志を持った、ナザリック地下大墳墓の第九、十階層に配置されたNPCの一人。
執事であり厳密には守護者ではないが、役職上も他の階層守護者とは同格の扱いであり、戦闘メイド隊「プレアデス」を指揮下に持つ重要役職に付く。
彼の制作者である「たっち・みー」は、ユグドラシルのプレイに行き詰まっていたアインズやぶくぶく茶釜を救う等「弱きを助けずに強者を名乗れるはずがない」という考えを持つ人物であり、セバスもその考えに影響を受けて、ナザリックでは珍しく弱者救済を良しとする。
また、見た目が品のある老紳士である為、都市に潜入しての情報収集の任を与えられている。

戦闘力は武器を手に取らない格闘戦を主としている。
見た目とは違い種族は竜人であり、真の姿になった際はナザリックのNPCの中で、肉弾戦では随一の強さを持つ。

パンドラズ・アクター

CV:宮野真守

異名: 千変万化の顔無し
役職:ナザリック地下大墳墓 宝物殿領域守護者
製作者:モモンガ

異世界転移後に意志を持った、ナザリック地下大墳墓「宝物殿」に配置されたNPC領域守護者の一人。
階層守護者ではなく、特定の場所のみを守護する領域守護者という役職に就く。
「アクター(舞台役者)だからオーバーアクションを取るべき」という設定をされているために大仰な言動が目立ち、ドイツ語を好んで使うなどかなり痛いキャラクターになっている。製作者はモモンガ(アインズ)本人であり、製作当時は格好いいと思って設定していたが、今は外装を除く全てがダサいと思っている。アルベドやプレアデスといった女性陣と対面した際にドン引きされている姿を見て、恥ずかしさのあまりアインズの精神強制沈静化が発動するほどである。
アニメでは、宮野真守のアドリブでその姿が更に強化され、他の個性的なキャラクターの印象を全て掻っ攫って行った。
そんな性格面の設定とは裏腹に、頭脳はナザリックトップクラスであり、保有する能力も非常に応用力が高く、場合によっては守護者全員分の働きができるほど優秀である。

戦闘力は彼の場合少々特殊で、ドッペルゲンガーという種族の能力で「他者の外装をコピーし、80%の力を使用できる」というものを使用する。
この能力で、アインズ本人を含めた至高の41人全ての外装をコピーしている。
アインズの影武者から、至高の41人の中にいた商人のスキルを使用してのユグドラシル通貨への両替など、重要な仕事を複数こなす有能っぷりである。

ナーベラル・ガンマ

CV:沼倉愛美

異名: まん丸卵の戦闘メイド
役職:ナザリック地下大墳墓 戦闘メイド
製作者:弐式炎雷

異世界転移後に意志を持った、ナザリック地下大墳墓NPCの1人。
戦闘メイド集団「プレアデス」のメンバーであり、異世界転移後はナザリックでは貴重な数少ない人間型であるゆえに、主にアインズが冒険者として行動する際に扮するモモンのパートナーであるナーベとして行動している。しかし、やや短気であり人間蔑視の思想が強く、事ある度に敵意と暴言を飛ばすためアインズからは度々釘を刺されている。
おまけに、アインズが何故モモンと呼ばすのかを理解しておらず二人称が「モモン様」になりかけたり、口を滑らせアルベドの名を出したり、重要な人間の名を覚えていないなど、割とポンコツである。

戦闘力は、63レベルであるため、最大の100レベルNPCである階層守護者達よりは大きく劣る。
これはユグドラシルのNPC作成のルールとして、配置NPCの合計レベルが決まっているからである。
しかし、転移後の異世界の人間基準としては十分に化け物クラスであり、勝てる人間もほぼいないとされている。

ハムスケ

CV:渡辺明乃

異名:森の賢王(看板に偽りあり byアインズ)
役職:アインズのペット?

異世界で「森の賢王」と呼ばれ恐れられていた魔獣だったが、アインズの強さに圧倒され軍門に下る。その際にアインズから「ハムスケ」と命名される。
賢王と呼ばれている為に賢いはずだと期待されていたが、戦士に扮するアインズが魔法詠唱者であることを見抜けなかったり、住処であるトブの大森林の内情を全く知らないなどと看板に偽りあり、と評価を受けている。
基本的に外部の者に対して良い印象を持たないナザリックNPCたちであるが、ハムスケが常にアインズを称賛するため、比較的受け入れられている様子。
表面上はモモンの名声に利用する為に騎乗動物とされている。
見た目は現実世界のジャンガリアンハムスターそのものであったり、武士口調である等ユグドラシルと関係があるような伏線が張られている。
なんとメスである。

戦闘力は、ユグドラシル基準だと30レベル強である為に、ナザリックの中では弱い部類に入る。
しかし、転移後の異世界の基準ではかなり強い部類であり、魔法も使えることから、彼女に勝てる人間は比較的少ないとされる。

ガゼフ・ストロノーフ

CV:白熊寛嗣

異名:王国最強の戦士
役職:王国戦士長

転移後の異世界の人間であり、ナザリックが転移した地域を領土にしている「リ・エスティーゼ王国」の王国戦士長である。
王国のみならず周辺国家においても最強の戦士として名高く、評価も王国貴族を除き、国内外問わず非常に高い。
アインズが他国の兵士に襲撃を受けているカルネ村を救った直後に村へ到着し、無残に転がる他国兵とそれを行ったアインズと初対面する。
カルネ村を救ったとはいえ、正体を隠し仮面を被っている非常に怪しいアインズに対しても下馬し頭を下げて感謝を示す等誠実な人柄。
作中でも、「ガゼフより強い/弱い」という記述がよくあり、強さの単位・バロメーターとして扱われる事が多い為、原作読者からは強さの単位として利用されている。ファンからはネタとして無装備のガゼフを「1ガゼフ」(例:ハムスケ=1.2ガゼフ、クレマンティーヌ漆黒聖典所属時=1.5ガゼフ、シャルティア=測定不能)として、強さの単位とされることもある。

戦闘力は、転移後の異世界の人間種としてはかなり強い部類であり、周辺国家最強の戦士といわれている。
さらに、王国の至宝と言われるアイテムの装備を許されており、完全武装の際は噂に違わない実力を発揮する。

ンフィーレア・バレアレ

CV:村瀬歩

異名:天才錬金術師
役職:薬師

リ・エスティーゼ王国領である「城塞都市エ・ランテル」最高の薬師、リイジー・バレアレの孫である。
全てのマジックアイテムを条件を無視して使用できるという、転移後の異世界特有の「生まれながらの異能(タレント)」と呼ばれるのもを有している。
前髪で隠れてしまっているが、顔も非常に整っているうえ、魔法も第二位階(第十位階まで存在し、数字が増えるごとに威力が増す)まで使用でき、錬金術の腕も天才と言われるほどであり、天が二物も三物も与えてしまった人間。
モモンに薬草採取を依頼した際に、ユグドラシル産で異世界に存在しないポーションをアインズとしてもモモンとしても使用してしまった事と、ナーベの失言から「モモン=アインズ」と知る事になる。
しかし、アインズを片思いの幼馴染を助けてくれた大恩人として尊敬しており、その事をアインズに伝えた後に極秘にすると誓う。
真っ直ぐに憧れを向ける姿勢をアインズにも気いられており、供与された素材などを用いて新たなポーションの製造を依頼され、人間でありながらナザリックから保護される立場になる。

戦闘力は、ユグドラシルのレベルにすると10レベル少々である為、ナザリック陣営からしたらお話にならないレベル。
しかし、錬金術は魔法を使用するため「薬師として腕が立つ=使用できる位階が高い」ということである。
異世界基準では、第三位階を使用できれば優秀と言われるため、第二位階まで使用できる彼は決して弱いとされるものではない。

クレマンティーヌ

CV:悠木碧

異名:疾風走破
役職:ズーラーノーン12高弟の1人
元漆黒聖典第九席次

スレイン法国の特殊部隊である漆黒聖典第九席次に所属していたが、至宝である叡者の額冠を強奪したうえ逃亡する。
その後、ズーラーノーンというアンデットを使用する秘密結社に所属する事となる。
人間を殺すこと、弱者を甚振ることを「恋している。愛している」と評し、残虐な行為を好んで行う性格破綻者。アインズと一時を共にした冒険者を惨殺する。
ンフィーレアのタレントを使い、使用者制限のある叡者の額冠の力を発動させようと目論み誘拐し、救出を依頼されたアインズと戦う。さば折の状態で締め付けられ続け、臓物を上下両方から吹き出しながら死ぬという悲惨な最期を迎える。

戦闘力は作者公認の今まで出てきた戦士系キャラの中で『人類最強の戦士』である。
異世界では強者に分類されるハムスケ相手でも圧勝できるとされており、ユグドラシルではさほど硬くないとされるオリハルコン程度で製造されたスティレットの刺突攻撃によって、レベル100の魔法職であるアインズが作った鎧に凹みをつけることができる驚くべき攻撃力がある。
1.5ガゼフくらい。

カジット

CV:稲葉実
秘密結社ズーラーノーンの幹部の一人。
ある計画を実行するため、エ・ランテルの地下墓地で5年も準備を進めていた。
アンデッドを使役できる魔法使い。

エンリ・エモット

CV:MAO
カルネ村の娘。スレイン法国の兵士に襲われている所をアインズに助けられる。ンフィーレアが好きな相手。

ニグン・グリッド・ルーイン

CV:子安武人
スレイン法国の特殊部隊の隊長。ガゼフ抹殺の命令を受けて部隊を率いてガゼフを襲う。

リイジー・バレアレ

エ・ランテル最高の薬師として有名な老婆。ンフィーレアの祖母。

ブリタ

CV:ゆきのさつき
冒険者に扮したアインズと出会ったプレートアイアンの女冒険者。

ペテル・モーク

0zseiryuuruki
0zseiryuuruki
@0zseiryuuruki

Related Articles関連記事

オーバーロードII(Overlord II)のネタバレ解説・考察まとめ

オーバーロードII(Overlord II)のネタバレ解説・考察まとめ

『オーバーロードII』とは、丸山くがねによる小説を原作とするアニメ作品『オーバーロード』の続編である。 かつて一大ブームを巻き起こした仮想現実体感型オンラインゲーム『ユグドラシル』のサービス終了時に居合わせたモモンガは、サービス終了時刻を過ぎてもログアウト出来なくなるという異常事態に遭遇。 異世界に来てしまった彼は、自我を持ち絶対の忠誠を誓うNPC達と世界征服を目指すダークファンタジー。

Read Article

異世界かるてっと(いせかる)のネタバレ解説・考察まとめ

異世界かるてっと(いせかる)のネタバレ解説・考察まとめ

『異世界かるてっと』とは、『オーバーロード』『この素晴らしい世界に祝福を!』『Re:ゼロから始める異世界生活』『幼女戦記』の4作品に登場するキャラクターたちが登場する、スタジオぷYUKAI制作のクロスオーバーアニメーションである。 ある日、カズマたちのもとに現れた謎のボタンにより、他のアニメキャラクターたちが現れる。他作品のキャラクター達が異世界の学校で交友するという内容になっており、15分のショートアニメということもあり、短い時間で緩く楽しめるのが魅力の作品。

Read Article

オーバーロードの登場人物・キャラクターまとめ【Overlord解説・考察】

オーバーロードの登場人物・キャラクターまとめ【Overlord解説・考察】

『オーバーロード』は「ユグドラシル」というVRMMORPGに似た世界に転移してしまった主人公アインズが、世界征服を行っていく作品である。アインズが率いるギルドの拠点「ナザリック地下大墳墓」には、強力な配下がたくさん集っている。 ここでは『オーバーロード』の登場人物・キャラクターをまとめた。

Read Article

オーバーロード(Overlord)のMMDモデルまとめ

オーバーロード(Overlord)のMMDモデルまとめ

『オーバーロード』はVRMMORPG「ユグドラシル」と似た世界に転移した主人公が、世界征服を目指したり、同じ境遇のプレイヤーを探したりするダークファンタジーである。主人公のアインズをはじめ、主要な登場人物・キャラクターは人外の生き物が多い。ここでは『オーバーロード』のMMD(MikuMikuDance)のモデルをまとめた。

Read Article

目次 - Contents