The Smiths(ザ・スミス)の徹底解説まとめ

The Smiths(ザ・スミス)とは、1982年にイギリスのマンチェスターで結成されたロックバンド。結成から解散までの実質的な活動期間は5年と短いものの、モリッシーの紡ぐ暗くひねくれた歌詞とジョニーの職人的なギターサウンドによって、当時のイギリスの若者に熱狂的に支持され、イギリスにおける80年代ネオアコシーンで欠かす事のできない存在となった。1980年代のイギリスのインディーミュージックシーンにおいてもっとも偉大なバンドと評され、1987年の解散までに4枚のアルバムをリリースしている。

Some Girls Are Bigger Than Others

1986年リリースのアルバム『The Queen Is Dead』収録曲で、他のスミスのオリジナル曲と同じく、作曲はモリッシーとジョニー・マーによるもの。
この曲はスミス解散前のファイナルコンサートで1度だけ演奏されており、それ以外ではライブで披露されなかった。
アルバムのラストを飾る曲となっており、イギリスの『ニュー・ミュージック・エキスプレス』ではアルバムの最後をクリップで綴じるような曲、と評していた。

Stop Me If You Think You've Heard This One Before

1987年にリリースされたスミスのアルバム『Strangeways, Here We Come』に収録されている曲である。
ミュージックビデオは後にモリッシーのソロのミュージックビデオも撮影したティム・ブロードが担当した。
シングルのジャケットにはイギリスの歌手マレー・ヘッドの写真が用いられている。
2007年にはマーク・ロンソンが本作に新たに歌詞を加え、タイトルを「Stop Me」にしたリミックス曲をリリースしている。
PVでイギリスの地方都市をモリッシーと、大勢の少年たちが自転車に乗って走り回る様子がこの曲にぴったりマッチしている。

Please, Please, Please, Let Me Get What I Want

ジョニー・マーの手腕が存分に発揮された、後半部からラストにかけて奏でられるマンドリンの演奏が素晴らしい1曲。
「だから一生に一度だけ、ぼくの欲しいものを手にいれさせておくれ。誓ってもいい、これが初めてなんだ。誰も知らないだろうけれど、これが初めてなんだ。」(訳詩/中川五郎著『モリッシー詩集』より)
誰もが経験する、こうした劣等感の塊のような心境を美しく綴ったモリッシーの歌詞も魅力的である。

Heaven Knows Im Miserable Now.

歌詞の内容は限りなく絶望的なのに、曲調は果てしなくクリアで爽やか、という、彼らならではの特徴がとても分かりやすく出ている作品。
「このぼくの人生。ぼくが生きていようが死んでいようが気にもしていないやつらに、どうして自分の貴重な時間を預けられるというのか」」(訳詩/中川五郎著『モリッシー詩集』より)
という痛烈かつ「あるある」とうなずきたくなるフレーズを盛り込んだ、共感性が高い一曲に仕上がっている。

This Charming Man

モリッシーの繊細な感覚が短いフレーズに凝縮されている作品。ジョニー・マーのギターが瑞々しい輝きを添えており、イギリスの緑したたる田園風景の中を自転車に乗って駆け下りて行く姿が見えるようだ。
本当に服が何もないわけじゃなくて、いわゆる「勝負服」的なもののことと思うが、「今夜はでかけたい。だけど着ていく服が何もない」(訳詩/中川五郎著『モリッシー詩集』より)というフレーズが印象に残る。

How Soon Is Now?

彼らの曲にしては、ややグランジ寄りな匂いのする作品で、後に「ロシアのお騒がせ2人組ユニット」ことt.a.t.u.がカバーしたことでも話題となった。
モノクロを基調としたMVも魅力的な一曲。

The Smithsのエピソード・逸話

頑なにThe Smithsの再結成を断り続けるモリッシーとジョニー・マー

解散後、モリッシーとジョニー・マーの関係は修復されつつあるが、お互いに再結成に関しては否定的な意見を持っている。
2006年にはあるイベント主催者がモリッシーに対して莫大な予算をかけ、再結成を持ちかけたが、「お金の問題ではない」とし、オファーを断っている。

donpagos69o4
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@donpagos69o4

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