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takesi335のレビュー・評価・感想

東京卍リベンジャーズ / 東卍 / 東リベ / Tokyo Revengers / Tokyo卍Revengers / 東京リベンジャーズ
9

言わずと知れたヤンキー×タイムリープの名作!

ヤンキー×タイムリープという斬新なストーリーと、佐野万次郎(通称「マイキー」)の「日和ってる奴いる?」というセリフがバズったことで大人気となった本作!ヤンキー漫画なので、ついついかっこいいバトルシーンだったりキャラクターの魅力に目がいきがちですが、物語の原点がピュアなところが私は大好きです。
主人公の武道は、中学時代に付き合っていた唯一の彼女が殺されてしまい、彼女を救うために過去にタイムリープを繰り返します。好きな女の子を守りたいという一途な想いと、どんなに危険な目に遭っても、心が折れそうになっても、決して諦めずに立ち向かっていく武道の姿に勇気をもらえます。
唯一残念なのが、物語終盤にかけてのストーリー展開が少々雑に思えることです。すでに亡くなっているマイキーの兄・佐野真一郎がタイムリーパーだと明かされたのを境に、最後の抗争もあっけなく終わり、ハッピーエンドで物語も幕を閉じましたが、なんだか虚無感がありました。終盤の物語に関しては「最後の世界線」という展示が行われ、そこで描き下ろしのストーリーが公開されるとのことを後から知りました。行きたくても会場に足を運べない人もいるでしょうし、漫画として、1つの作品として残るもののラストシーンが、少々雑に描かれたことだけがモヤモヤします。ですが、ラストに至るまでの過程には胸が熱くなるエピソードばかりで、伏線回収的な要素もあるので何度も読み返したくなる名作だと思います。色々描きましたが、結論私は東リべ大好きです!

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
10

THIS IS SHOW

『グレイテスト・ショーマン』は2017年に公開されたミュージカル映画であり、実在したショーマン「P.T.バーナム」の半生を描いています。映画ではP.T.バーナムが奇術師からショーマンへと成長し、世界初のサーカスを興す過程や、自分自身や家族、仲間たちの葛藤・成長を描いています。

この映画の魅力は、まず主人公P.T.バーナムを演じるヒュー・ジャックマンの演技にあります。ヒュー・ジャックマンは、ダンスや歌を含め、あらゆるシーンで見事な演技を見せています。また映画のサウンドトラックも素晴らしく、「This is Me」や「Never Enough」など、多くの名曲が生まれました。

また、映像の美しさも魅力の一つです。映画は舞台を彩る美しい衣装やセット、驚異的なパフォーマンスが映し出される華やかなシーンが多くあり、目を引きます。

一方で本作はP.T.バーナムを英雄視する一面があり、人々を巻き込む側面や差別問題を軽視する描写など、問題が指摘されることもありました。しかしこの映画の主題は、P.T.バーナムの半生を通じて夢や希望、家族や友情の大切さを訴えることであり、エンターテインメントとして楽しめる作品であることは確かです。

総じて『グレイテスト・ショーマン』は、ダンスや歌、演技、映像の美しさ、そして感動的なストーリーが見事に融合した傑作ミュージカル映画です。幅広い層に楽しんでもらえることでしょう。

Ado / アド
10

Ado 1stアルバム 『狂言』のアートの世界

今年2022年1月26日に配信開始されたAdo(アド)の1stアルバム『狂言』(きょうげん)が初週DL数1.5万DL(15,128 DL)を記録し、2022年2月2日発表の最新「オリコン週間デジタルアルバムランキング」で初登場1位を獲得しました。
今日は、Ado(アド)の1stアルバム『狂言』(きょうげん)の魅力について見ていきましょう。
その前に皆さんAdo(アド)ってご存知ですか?2020年にボカロPのsyudou書き下ろしの「うっせぇわ」を配信限定リリースし、一躍ときの人となったボーカリストである。実は彼女、素顔を公開していないミステリアスな一面もある。
自身ボカロP提供の曲を歌うスタイルで配信中心に活動をしてきた。
さて、今回の1stアルバム『狂言』(きょうげん)の魅力であるが、それはAdo(アド)のボーカルとしての魅惑の声色を楽しむだけでなく、ORIHARAを中心に6名のネットで活動するイメージクリエターとも共作していると言うことだ。
音楽だけでなく、イメージアートにおいてもAdo(アド)のミステリアスな音楽の世界を増幅させている。今後、ワンマンライブも行う予定のAdo(アド)の活動が楽しみだ。

メイジーの瞳 / What Maisie Knew
8

母のことはわかっている。

メイジーが振り回されていてかわいそうだなと思うけど、だからって離婚したらどちらかとは会わないってのもよくない気もするし、難しいなと思いました。また、母はアーティストだし、仕事が不規則なのも仕方がないところもあるし、でもそんな環境じゃと父が思うのもわかります。本作のそういう話を大人の目線ではなく、子供の目線で描いてて新鮮でした。そして、子供は大人が思ってる以上に物事をよく見ていて、わかってるんだなと思いました。だから真摯にむき合わないといけない、そう思います。リンカーンもマーゴもそんな親子に巻き込まれてかわいそうだけど、メイジーのことはきちんと考えていてほっとしました。メイジーがリンカーンらに懐くのも納得です。そして、彼らのことがいくら好きでも、母親が誰かは分かってて、それは変わらないところが切なく、同じ母としてグッときました。一緒にいたい人と、本当の母と思っている人は違っててもいいし、子育ては、本当の親がしたほうがいいとか、そういうもんじゃないし、そもそも2人の男女だけでするとかそういう類のものじゃないなと思いました。いろんな人が関わって、育てる、それでいいのかもしれません。でも、あまりコロコロ変わると子供は混乱するしと、いろいろ考えが巡ってしまう映画でした。

NANA / ナナ
10

共感できる少女漫画

『NANA』は主人公が2人居る少女漫画です。背景は従来の少女漫画とは違いキラキラした物ではなく、大人の世界を描いた、友情と愛情が入り混じったお話です。
奈々については「恋に生きてきた少女が大人になるとこうなってしまうのか」と、妙に納得します。常に恋をしていないと落ち着かない、トキメキを求める彼女がナナと出会い、浮気をされたり二股まがいのことになったり妊娠したりと多くの難題に向き合い成長していく共感出来るキャラクターです。最初に出てきた彼氏が浮気したのは許せないけれど、浮気相手を見ると「仕方ないかな」なんて思ったりもします。
そして、同じ名前のもう1人の主人公ナナ、彼女は幼い頃に母親に捨てられ、愛情を知らないまま大人になりました。友人や恋人に恵まれながらも、信じていた恋人から突然別れを告げられます。心がすり減った彼女は、東京に上京する際に同じ名前で同じ歳の奈々に出会い、次第に奈々に依存していきます。そんな彼女が物語の鍵です。
ナナと奈々を取り巻く個性豊かな登場人物にも色々な出来事が起こり、ナナと奈々は次から次へと大変な事に巻き込まれます。
物語の鍵となるナナがどういった成長をしていくのか、そこに奈々がどう関わってくるのか。2人のNANAの行く先が気になってドキドキします。

青のフラッグ / Blue Flag
10

新しい「青春」をぜひ味わって欲しい!!

『青のフラッグ』はKAITOさんによる作品で、まずはなんと言っても絵がきれい!クセがなく見やすいイラストで物語を進めてくれます。話の展開にも緩急があって、1巻ずつ読み応えのあるシーンが必ずあり、全8巻飽きることなく楽しめます。集めやすい巻数でもあり、「コレクションしたい!」という方にお手頃だと思います。大きなテーマは「ジェンダー」です。主人公と、彼に対して好意を寄せる幼なじみ、引っ込み思案な女友達の三角関係が描かれていて、読者の感性に寄り添った同性愛作品だと感じます。加えて、読めば読むほど新しい部分を発見することができ、味が出て「ジェンダー」以外の観点からでも楽しめると思います。そこはぜひこれから読むにあたっての楽しみにしていただきたいです!現代、「同性愛」をモチーフにした作品は増えてきていますが、本作品は特に新しい描き方で「同性愛に抵抗がある。」「BL作品は買いにくい。」などの考えを持つ方にぜひ読んでいただきたいです。絵がきれいと最初に触れましたが、切なくて儚い登場人物たちの表情が細かく描かれているところがポイントです。気づいたら涙が出ているほどに感情移入できる表情のリアルさと、選び抜かれたセリフがこの作品の強みです。また、登場人物全員の人間らしさに心を打たれます。全員に人間味があって様々な部分で共感できるため、現実と重ね合わせながら楽しめて、考えさせられる面白さを感じることができます。何度読み返しても感動できるし楽しめるという点で、購入して損のない作品であると断言できます!「青春ものに飽きてしまった。」「少女漫画の恋愛では物足りない。」などと思う方には本当にオススメです!どの世代の方が読んでも共感できるし、心に響いてくれること間違いなしです!