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suzuki0のレビュー・評価・感想

花の子ルンルン
10

「ルンルン」という流行語を生んだ名作アニメ!番組最後の花言葉の紹介が印象的

『花の子ルンルン』は『キャンディ♡キャンディ』の後番組として1979年2月9日〜1980年2月8日まで約1年間、テレビ朝日系列で毎週金曜日の19時から30分間全50話が放送されたアニメです。東映魔女っ子シリーズの1つに数えられています。タイトルにもある「ルンルン」の語源である「ルンルン気分」という言葉は一時期流行しました。原作者の神保史郎は、「50音表を見て響きのよい言葉を選んだ」とこの言葉の誕生について語っています。
ヨーロッパが舞台の中心であり、花探しの旅をしながら人間的にも成長を遂げる主人公の姿が描かれています。一度は断ったものの、祖父母から「7色の花を見つけた女の子は幸せになる」という古い言い伝えを聞いた12歳の女の子ルンルン・フラワーは、言葉を話す白い猫のキャトーと犬のヌーボーと一緒に「7色の花」を探す旅に出かけます。途中で、7色の花を探している様子を伺うトゲニシアとその手下のヤボーキーの2人組も登場します。彼らは、ルンルンが見つけ出した7色の花を横取りしようと企んでいるのです。7色の花を見つけられたルンルンは、幸せになりました。
番組の最後に、花言葉が紹介されていたのも印象的でした。
DVDやブルーレイのほか、CSなどでも放送されているので、ぜひ見てもらいたい作品です。

ONE OK ROCK / ワンオク / ワンオクロック
10

進化し続けるビッグスター

ONE OK ROCKは、昭和の日本歌謡界を代表する大物歌手、森進一と森昌子の長男Takaを中心とした、4人組のロックバンドです。通称ワンオクと呼ばれ、若者を中心に絶大な人気がありますが、音楽番組などのメディアにほとんど露出しないのが大きな特徴です。その反面、代表曲の「The Beginning」(映画るろうに剣心主題歌)や「Wasted Nights」(映画キングダム主題歌)等、映画やTVCMのタイアップを数多く手掛けています。Takaの父親譲りのハイトーンな歌声で奏でられる流暢な英語を主体とした歌詞が魅力的で、代表曲の多くは英語詞がメイン。曲調はハードロック、オルタナティブロックに分類されるようなパワフルで疾走感のある曲が多いですが、「Wherever you are」のような結婚式等でもよく歌われるラブバラードもあります。2020年にはワールドツアーを成功させる等、海外進出も積極的に行い、2021年には世界的ミュージシャンのエド・シーランとの共作「Renegades」を発表しています。

ハイキュー!! / Haikyu!!
8

ただのスポ根アニメじゃない!敗者側の描写の濃さ

今回ご紹介する作品は『ハイキュー!!』です。古舘春一さんによる高校バレーボールを題材にした日本の漫画作品です。「少年ジャンプ」で連載されていました。
漫画はもちろんですが、アニメ、舞台化、派生作品も数多く存在する人気スポーツアニメです。
よくある主人公無双系の作品ではなく、普通の弱小高校の烏野高校が舞台で、元気いっぱいな体力自慢の日向翔陽がバレーボールに励むスポーツアニメです。

スポーツアニメといえば、勝つ瞬間の爽快さやかっこ良さを描くものが多いと思いますが、
ハイキューは一味違います。
常に敗者側の心境や、背景、スポーツの光と影がくっきり描写されていて、バレーボールの試合のシーンでも常に、敗者側のことも疎かにせずにしっかりと表現しています。
そして高校生ながらに抱えるトラウマ、青春期のモヤモヤ等、中高生はもちろんですが、大人でも共感できるような、大人だからこそ共感できる作品の内容となっています。
何かを一生懸命頑張ってみたり、挫折したりすることは必ず経験することだと思います。バレーボールやスポーツ等に全く興味が無くても、誰しもが体験するであろう部分に
訴えかけてくる作品なので、是非一度触れてみることをお勧めします!

映画 ビリギャル
8

絶対無理なことを成し遂げた女子高生の奇跡の物語

有村架純さんがギャル役で主演を務められたことが新鮮な映画でもあります。
偏差値40の状態から慶応大学へ合格するまでの受験映画です。タイトルの通り、ギャルで成績は学年でビリのさやか。髪の毛は金髪で、塾に通うときもミニスカにキャミソール姿と、勉強するときの格好にしては派手な印象でした。有村さんのイメージとして“清楚な普通の女の子”が頭の中に先行してしまいますが、さすが大物女優!ギャルの役も見事に演じておられました。
さやかの父は、野球に励む弟にばかり愛情を注いで、さやかが慶応大学を目指すことをはなから不可能だと決めつけてしまいます。学校の先生も、さやかの慶応大学合格を信じてはいませんでした。そんな中で、さやかの母と塾講師の先生だけは、ずっとさやかの合格を信じてくれました。講師役の伊藤淳史さんは好演でしたね。心から熱い気持ちを持ってさやかに接する演技は、まるで本当の先生と生徒のようでした。
「絶対に不可能」だと言われたことをさやかが成し遂げるまでの過程が、涙を誘いました。特に成績がなかなか伸びずE判定だったときは、私もさやかのことが心配になりました。自暴自棄になって泣きながら母に抱きつく場面は、受験を経験したことのある人なら誰でも胸にくるものがあると思います。
「“絶対に不可能”なことは、ない。諦めなければ、たいていの目標は達成できるんだ」と、この映画は教えてくれました。