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sanacyan1001z9のレビュー・評価・感想

メイドインアビス / Made in Abyss
8

完成された壮大な世界観とリアリティのある絶望感、人を選ぶ作品。

可愛い絵柄に侮ることなかれ。
彼女達の冒険譚は他作品では味わうことのできないような希望と絶望に満ちた混沌としたものである。
全てが何もかも上手くいく、勧善懲悪、ハッピーエンドといった美しい物語ではなく、メリーバッドエンドと呼べるような展開が多い。
しかし、現実にも綺麗なハッピーエンドなど存在しないように、光があれば闇もある。
それを如実に表現した作品であると思う。
主人公の少女と少年型ロボットによる冒険が何を生み、どう影響していくのか目が離せない作品になっている。
普通のハッピーエンドが物足りなくなった人やご都合主義展開に飽き飽きしている人にこそ見て欲しい。
また、ファンタジー溢れる世界観により現実ではありえない美しい自然風景や奇形の怪物、不思議なアイテムなど、様々な要素があるが、
どれもこれもその場限りのものではなく、全ての要素が伏線かと思われるほどに細かい要素が後々響いてくる。
作者の中で完成された世界観が頭にないと難しいほどに綺麗に伏線を回収してくれる(時に読者が伏線に気付かないほど)ので、非常に見応えのある作品になっている。
ただし、作中での表現にはかなりグロテスクなものもあり、2020年1月に公開された映画「メイドインアビス-深き魂の黎明-」はR15+となっているほど。
画面のインパクトは当然のことながら、ストーリーの展開もなかなかに鬱々としたものもあるため、かなり人を選ぶ作品であることには間違いない。
自己責任での視聴、購読をオススメする。

イエスマン “YES”は人生のパスワード / Yes Man
10

絶対にオススメできる映画「イエスマン」

バツ1・中年男性の銀行マンは仕事・プライベート全てのことに「ノー」と答えてきたが、ある夢を見たことをきっかけにセミナーへ参加、そして改心し、そこから全てのことに「イエス」と答え続けて、人生を好転させていくというストーリー。主役の銀行マンを演じるのは、ハリウッドを代表するコメディ俳優の【ジム・キャリー】。さすがジム・キャリーとあってセリフの抑揚や顔芸でも笑わせてくれる!ストーリーは展開が分かりやすく、テンポも良いのでサクサク見やすい。コメディ映画ではあるものの、切ないシーンもあり、観終わった後には胸がほっこり暖まる。

とにかくセミナーに参加した後の彼の行動力には驚かされる!今まで断り続けていた休日出勤を即答で承諾、韓国語の授業を受けたり、ギターも習い、飲み会にも参加。病院からバイクで出るシーンはさすがにお腹を抱えて笑ってしまう。一見するとハチャメチャな行動に見えるが、映画終盤では見事に点と点が線になっていく…。

この映画を通して、何歳になっても諦めずに挑戦し続ける勇気を持つことはとても大事なことだと気づかされる。目の前のことに没頭して挑戦し続けることによって、すぐに結果は出なくとも可能性が広がり、新しい景色が見えてくる。

まさに人生は大冒険である!!

米津玄師 / Kenshi Yonezu / ハチ
10

キャッチーなメロディーと誰にでも心に刺さる幻想的な歌詞

米津玄師さんと言えば、ドラマの主題歌(感電)やアニメの主題歌(ピースサイン)、さらに映画の主題歌(打ち上げ花火、海の幽霊)にまで使われている超一流シンガーソングライターです。彼の歌を知らない日本人はいないであろう。もし、いたとしてもどこかでは絶対に1回は聞いたことがあるでしょう。
彼の魅力は何といっても、米津玄師しか出せない音楽と、人々を魅了させる幻想的で心に刺さる歌詞です。彼の音楽はどれも高い評価を得ています。何を根拠に言ってるんだと言いますと、彼はYouTubeで動画を投稿しており、なんと再生回数は1億以上のものが10個以上!!さらにどのmusicvideoでも1千万再生以上の再生回数を出しています。これは、人気+みんなから愛されているという紛れもない事実でしょう。
彼の作る音楽はどこか物語のような漫画のような、自分が主人公となって聞き浸れるものが多い気がします。
私が一番伝えたいことは、人生誰でも壁にぶつかったり、こけたり、落とし穴に落ちたりします。その時に、彼の壮大な音楽と透き通るような奇麗な歌詞が心に染みるのです。人生に悩んでいたり、なんか最近ぱってしないような方はどうか聞いてみてください。それと、人生順調な方でも楽しく聞ける音楽も沢山ありますので是非とも聞いてみてください!

怪奇人形館
7

人形って怖い

犬木加奈子さんの人形にまつわる怖い話の短編集です。
子ども時代、特に女の子は人形と慣れ親しんだので、とても怖いです。
人形には魂が宿るとよく聞くし、怖い話も作りやすいのだろうなと思います。
でも、犬木さんは断然センスがいいです。よくある話なのですが、どこか他の話と違っていて面白いです。
出てくる人形も着せ替え人形、腹話術の人形、マネキンといろいろでバラエティに富んでいます。
犬木さんの絵は、可愛らしいような、不気味なような感じで、ホラー漫画にあっているし、少女漫画なのに血がどばーと出たり、スプラッター要素も強いので好きです。
本作のお話は怖い話ばかりじゃなく不思議な話って感じなのもあります。
わたしが短編集の中で好きな話は腹話術の恋の話です。
ものすごく美しい男性とおどけた人形のコンビがいて、とある女性がその美しい男性に恋をするのですが、実は…って話でオチは読めてしまうのですが、女性も男性もかわいそうでよかったです。
お化けとか霊的なものが関わっていない話で、そういうのがあるのもいいなと思います。
あと、マネキンの話は恐ろしくて、服屋のマネキンが怖くなります。
この頃頭部のないマネキンもあるけど、そっちのほうが平和なのかなとか思いました。

ひるなかの流星 / Daytime Shooting Star
10

大どんでん返し

田舎でのんびり育った、主人公・与謝野すずめは、父親の海外転勤で、東京に住んでいる諭吉おじさんの家に住むことになります。上京初日に倒れたところを獅子尾に助けられますが、彼はすずめの転校先の高校の教師でした。クラスメイトには、すずめを好きになる馬村、馬村のことが好きなゆゆかがいます。
すずめは、獅子尾と接するうちに獅子尾を好きになりますが、教師と生徒ということで、苦しみます。馬村からも告白されますが、獅子尾のことが気になるすずめ。獅子尾も、実はすずめが気になっており、ついに二人は付き合うことに!でも、幸せなのもつかの間、諭吉おじさんにバレて、獅子尾はすずめを振ります。どん底に落ちるすずめですが、立ち直り、馬村と向き合うことに。
すずめがまっすぐで前向きで、獅子尾を思う気持ちが強くて、でも苦しそうで…うまくいってすごく喜んだのですが、付き合ってもうまく噛み合わないところにイライラしたりしました。馬村には素直になれるすずめは、本当は馬村と付き合った方がうまくいくのではないかと思いました。そして、最終的には、まさかのすずめと馬村がうまくいくことに!すずめが本当に幸せになれる人と結ばれて、すずめがそのことに気づいて、感動しました!
まさかラストが本当にこのような形になるとは…という驚きと安心で、最高のハッピーエンドで、とっても面白かったです!

蜘蛛ですが、なにか?
10

少し変わった異世界転生

異世界転生のマンガやアニメは多数ありますが、転生して人間でない場合はドラゴンなど分かりやすく活躍できそうなキャラになるのですが、まさかの蜘蛛という地味な選択。
同じクラスの同級生も転生しているのですが、転生した場所がダンジョン地下深くの蜘蛛の巣にいる単なる1匹だったため、会うことは無い状態でストーリーは進みます。
最初は弱い状態だったのが知恵でどうにか生き延びながらレベルアップして強くなっていくのが爽快で面白いところです。
通常の蜘蛛だとすぐに死んでしまうようなイベントをクリアしながら地上を目指していく内に蜘蛛なんだけど人間味があるところが少し滑稽でありながら、頑張っている姿に応援したくなります。
ストーリーが進むと転生前はイジメられていた女子高生であったことも分かると、とてもイジメにあってるような性格じゃあ無いように感じて、死ぬ気になれば出来るんだなという意味も含まれているように感じました。
転生で良くある特別なスキルはあるあるなのですが、進化していく内に「不死」などのスキルも手に入れて無敵だと思ったスキルに意外な落し穴があったり展開が早く、上げ下げも激しくて飽きさせないストーリー展開で一気読みするのに向いているタイプのマンガでした。
アニメ化もされていますが、マンガよりも主人公の蜘蛛に照準を合わせてストーリーが進んでいくので他の同級生は出なくて管理者Dだけでも良かったくらいの内容で爽快感はアニメの方があるのかなという印象です。