蜘蛛ですが、なにか?(小説・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『蜘蛛ですが、なにか?』とは、馬場翁が『小説家になろう』に投稿したweb小説である。KADOKAWAからライトノベルが発売、その後、漫画化・アニメ化された。2021年8月にはシリーズ累計発行部数が430万部を突破している。女子高生だった前世の記憶を持って、蜘蛛に転生した主人公が成長していく過程を描く。作中に張り巡らされた多くの伏線の謎が解き明かされていく展開は、非常に魅力的である。
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『蜘蛛ですが、なにか?』とは、馬場翁が『小説家になろう』に投稿したweb小説である。KADOKAWAからライトノベルが発売、その後、漫画化・アニメ化された。2021年8月にはシリーズ累計発行部数が430万部を突破している。女子高生だった前世の記憶を持って、蜘蛛に転生した主人公が成長していく過程を描く。作中に張り巡らされた多くの伏線の謎が解き明かされていく展開は、非常に魅力的である。
『蜘蛛ですが、なにか?』は、馬場翁によるライトノベル作品で、2021年7月から全24話でTVアニメが放送されました。
日本のある高校の教室で突然爆発が起こり、教師と生徒たちは全員死んでしまいます。
その後、みんな異世界で転生しますが、主人公の「私」は蜘蛛の魔物に生まれ変わってしまいました。
魔物の中でも最底辺に位置し、生きるだけでやっとな状況を嘆きますが、異常なほどのポジティブさを発揮して生き抜きます。
「私」はハイテンションで一人語りをすることが大半で、とてもテンポが良く見ていて楽しくなります。
「私」の声は悠木碧さんが演じており、可愛い声がキャラクターに合っていて一人語りをより面白くしてくれています。
この作品の一番の魅力は、最弱の魔物からスタートした「私」が生きるために地獄のような環境でサバイバル生活をし成長していくところでしょう。
最弱であるからこそ、知恵を使ってなんとか勝利しようとする「私」の頑張りにハラハラドキドキするはずです。
話は2つの視点で進んでいきます。
主人公の「私」のパートと、同じ異世界に転生した同級生の山田くんのパートです。
それぞれ全く別の状況から始まるので、最初は少し混乱しますがこの2つの視点がどうつながるのかと話の後半に期待が膨らみます。
しかし、後半になり期待は裏切られていきます。
「私」は戦闘を重ねて強くなっていき、後半にはある程度の強さを得ます。
すると今まで必死に生きようとしていたのが、嘘のように強くなり緊張感がなくなってしまいます。
さらに最終話では、ついに2つの視点がつながるかと期待していましたが、全くつながらず、問題が解決することもありませんでした。
多くの謎の答えが明かされないまま放送が終了し、中途半端と言わざるを得ません。
まとめとして、ストーリーや「私」の小気味良いトークは面白いです。
しかし表現方法や作画、尺の取り方に拙さのある作品です。
拙さを理解した上でストーリーを楽しみたい方におすすめします。
転生アニメはたくさんありますがこの「蜘蛛ですが、なにか?」は少し異色。そもそも主人公が蜘蛛ですから!私は蜘蛛が苦手でして、このアニメだけは絶対観ない、って思っていたのですが「がんばれ!蜘蛛子さんのテーマ」という前期のエンディングテーマを聞いてアニメにも興味を持ちました。可愛らしい蜘蛛が必死で生きている。こんなに生きる事に一生懸命だと応援したくなるんですよね。
場面は異世界で虫や動物などの魔物とか 人間のような人族とかが出てきます。主人公は高校生で、学校にいるとき転生したのですが、一緒に転生したクラスメイトのほとんどは人族に。人族のストーリーと蜘蛛さんのストーリーが平行して進んで行きます。でも、時間がずれているのでなかなか難しい。そこもこのアニメの魅力の一つです。最初はちんぷんかんぷんでも 何話か観ているとなるほどなるほど となってきます。そうすると最初からもう一度観たくなる。観れば観るほどお話がわかってきて もう一度最初からっとなっていきます。私のように気に入った作品は何度でも観たい!と言う方には おすすめです。続編が作られるか まだ わからないようですが ぜひ作って頂きたいと思っています。
異世界転生のマンガやアニメは多数ありますが、転生して人間でない場合はドラゴンなど分かりやすく活躍できそうなキャラになるのですが、まさかの蜘蛛という地味な選択。
同じクラスの同級生も転生しているのですが、転生した場所がダンジョン地下深くの蜘蛛の巣にいる単なる1匹だったため、会うことは無い状態でストーリーは進みます。
最初は弱い状態だったのが知恵でどうにか生き延びながらレベルアップして強くなっていくのが爽快で面白いところです。
通常の蜘蛛だとすぐに死んでしまうようなイベントをクリアしながら地上を目指していく内に蜘蛛なんだけど人間味があるところが少し滑稽でありながら、頑張っている姿に応援したくなります。
ストーリーが進むと転生前はイジメられていた女子高生であったことも分かると、とてもイジメにあってるような性格じゃあ無いように感じて、死ぬ気になれば出来るんだなという意味も含まれているように感じました。
転生で良くある特別なスキルはあるあるなのですが、進化していく内に「不死」などのスキルも手に入れて無敵だと思ったスキルに意外な落し穴があったり展開が早く、上げ下げも激しくて飽きさせないストーリー展開で一気読みするのに向いているタイプのマンガでした。
アニメ化もされていますが、マンガよりも主人公の蜘蛛に照準を合わせてストーリーが進んでいくので他の同級生は出なくて管理者Dだけでも良かったくらいの内容で爽快感はアニメの方があるのかなという印象です。