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ppyyssss13のレビュー・評価・感想

デジモンストーリー ロストエボリューション / DIGIMON STORY LOST EVOLUTION
5

ピース復活作業、意外と楽しい。

デジモンシリーズのゲームです。このゲームは戦闘や冒険中に手に入るピースを集めることで、デジモンの進化ルートを解放していくというゲームです。ピースは壁画のような形になっていて、それを組み合わせていくことで進化ルートを解放していくのですが、このピースは汚れていたり、結晶が張り付いていたりとそのままではうまく使えないようになっています。なので工具で汚れをとったり、結晶を取り除くのですが、これが意外と難しい。やり過ぎればピースを壊してしまうこともあり、慎重にやる必要があります。もっとも、その微妙な加減が難しく、慣れないとすぐに壊してしまう、なんてこともあります。とはいえ、慣れてしまうとこの手の作業はなかなか面白く、まずどのようにしてピースを復元するか、どのように工具を動かしてピースをきれいにするか、それを考えて作業をしてみる、どのくらいまでやればピースにダメージを与えずにすむのか、その加減を見極めながら作業するのは、はまれば楽しいものです。あとは集めたピースをうまくはめればその進化ルートが解放される、自分が狙ってた進化ルートが解放されればやったと思うくらいです。なお、ストーリーの展開はわりとありふれた感じです。

黒白のアヴェスター
10

始まりの神座・真我

黒白のアヴェスターという作品をご存じだろうか。
これは知る人ぞ知るゲームのPARADISE LOST、Diesirae、神咒神威神楽と設定を共有したWeb小説である。
Entyという名のサイトで支援者に配信されている。
さて、内容に関してだが一言で言えば善と悪の戦いを描いたものである。
この作品の世界では全ての生物が「善」と「悪」のどちらかに属することになっており、この両属性は決して相容れず、争う定めにあるのだ。
そんな世界で悪の頂点に立つ「魔王」と呼ばれる存在から生み出された「善」の主人公・クイン。
彼女の生み出された理由は奇跡の蒐集。
生みの親である魔王が善の力の源である「みんなの力」、「奇跡」とは何かを知るために彼女を善として生み出したのだ。
そんなクインが出会ったのは善に属していながらまるで悪のような風貌の顔を隠した全身鎧の男・マグサリオン。クインは不思議と彼に興味を持つ。
彼の行く末に何かが待っている。そう感じて。
ではここからは私の感想だが、やはり面白い。それに尽きるだろう。
シリーズのファンならまず読んだ方がいい。
何故ならこの作品は他シリーズ全ての始まりであり、しかもこの作品が成功すれば企画が頓挫してしまった「Diesirae PANTHEON」の復活があるかもしれないのだ。

ここまでの情報をまとめる。
1.善と悪で戦っている世界
2.主人公クインがマグサリオンという男を追いかける話
3.シリーズファンなら絶対に読んだ方がいい
4.支援することでDiesirae PANTHEONが復活するかもしれない
5.ここからシリーズに触れるのも全然あり

以上。

20世紀少年 本格科学冒険漫画 / 20th Century Boys / 21世紀少年 本格科学冒険漫画 / 21st Century Boys
10

トモダチとは誰か?

この漫画を多くの友人に紹介してきましたが、必ずハマるポイントがあります。それは一巻の最後です。死にかけの男から主人公のケンジが「ケンジ地球を救え」と言われるシーンです。漫画の最初の方では主人公のケンジはコンビニの店長をやっているのですが、小学生の頃に友達と作った予言の書に書かれていることが、現実の世界で起きていることに気づき、誰がそれをやっているのかを突き止めようとします。小学生の頃の友達と協力しながら、その犯人を探していくと、"トモダチ"という存在を突き止めます。しかし、そのトモダチはマスクをかぶっていて、誰なのかが特定できません。ケンジは予言の書の内容を思い出しながら先回りをして、トモダチが行う犯行を止めようとしますが中々止めることができません。よげんの書に書かれている2000年の大晦日にロボットが現れて世界中に細菌がまかれるという内容を阻止するため、ケンジと仲間たちは動きます。そしてついにケンジの前にトモダチが姿を現します。トモダチとは誰なのか、そしてその後ケンジは地球を救えるのか、スリリングな展開とトモダチが誰なのかを予想しながら読み進めていくワクワク感がこの漫画の面白さです。

異世界食堂 / Restaurant to Another World
10

『土曜日』にのみ出会える、素敵な仲間と美味しい料理!!

『洋食のねこや』は、一風変わった洋食食堂だ。それは、普段は普通の洋食屋であるが土曜日のみ、異世界とつながり、人間ならざる者達が訪れる不思議な洋食屋だ。人ならざる者とは、勿論人間もいるが、体格が違う者、トカゲのような姿の者、獣のような姿の者と様々だ。そして、この店のウェイトレスは、『魔族』と呼ばれる種族で、他の者から嫌われている種族だ。 しかし、『洋食のねこや』では、彼女を疎む者はいない。異世界の者達は、こちら側の料理を知らない。異世界の者にとって、こちら側の、人間が普通に食している料理は未知の物なのだ。レモンを浮かべた氷水でさえ珍しいらしく、とても美味しそうに飲み干す。
ある時、エルフの女性から「肉も魚も、乳も卵も入っていない料理があるならそれを」との注文があった。店主はこちら側の人間ではあるが、料理の腕は良く、洋食だけではなく、和食や中華料理、果てはパフェなどのデザートまでも作る事が出来る。 しかし、この『肉も魚も、乳も卵も入っていない料理』という、食材の殆どを使わない料理などあるのかと思ったのも束の間、店主は鉄板で美味しそうに湯気を立てる、『トウフステーキ』を作ったのだ。確かに『トウフステーキ』なら、条件を満たしている。トウフステーキ用のソースに使うポン酢も海草を使用しており、添えられているのはライスで、エルフの女性は、最後は大満足で帰って行った。実は最初は店主を困らせようとして出した注文だったのだが、料理に対する勉学心に目覚めたようだ。この作品に出てくる料理はどれも美味しそうだ。
そして、料理に使われている野菜等が分からず、自分達が親しんだ野菜に近いものはその名で読んだり、生クリームを『雲』、アイスクリームを『雪』と例えたりする者もいる。知っているのに知らない料理、そんな不思議な感覚に出会える『異世界食堂』を、是非一読してみては如何だろうか?

ヤンキー君と白杖ガール / ヤンガル
8

不良、障害、同性愛、虐待被害者たちの、普通の恋

名前を聞いただけで噂を知る人が逃げるような黒川が、弱視で白杖を使用して生活するユキコに惚れることから物語が始まります。

黒川は周りにいるのが敵と子分ばかりでしたので、他人との対等なコミュニケーションが苦手です。そのため、ユキコとのコミュニケーションも上手くはできず凹むことが多いですが、ユキコはそんな彼にも他の人と関わるのと同じように対等な関係として接します。
ユキコの人との関わり方は基本的に相手と対等で、相手を下に見ることも自分を下にすることもありません。障害を持っていると言えば、差別の対象になりやすい現実を否定できませんが、彼女のその姿は本当の平等主義者に見えます。

ユキコの同級生で弱視の女の子に好意を持った男性が彼女が走る道へ意図的に障害物を置くという事件が起きましたが、その加害者は日頃から虐待的な扱いを受け続けていることもあり、コミュニケーションの仕方を加害と被害でしかわからない青年でした。

同性が恋愛対象でありながら、社会的に同性同士の恋愛がいまだに偏見にさらされていることなどから想いを告げられない男性もいます。

健常者・障害者とも、お互いの身体的特徴や境遇により、困難な状況にありながらも人を愛し相手の幸せを願う様は、綺麗事だけではない人間の恋愛模様そのものに感じられます。

スノーデン
9

スノーデン本人も出演しています

CIAがあらゆる個人情報を収集していると告発して、一躍時の人となったスノーデンの半生を描いた作品です。スノーデンがCIAに入局したきっかけ、恋人との出会い、CIA勤務中に起こった出来事などがかなりわかりやすく描かれています。
そして、告発するため極秘に集まったジャーナリストたちとのやり取りもスリリングです。ホテルの一室に集まり、CIAの情報収集方法を事細かにカメラに向かって話すスノーデンと、それを見守るジャーナリストたちとの絆が印象的です。
映画の終盤は告発が成功に終わったあと、アメリカがスノーデンを捕えようとしますが、どのようにして逃げ出すのかが描かれます。とても入念に計画されていたことがよくわかります。
彼はいまロシアに滞在しているとみられますが、映画の最後の最後で本人が出演しています。彼はまだ指名手配されている身なので、リスクのある出演だと思われますが、これによってこの映画の関係者がいかに彼に思い入れがあるかがわかります。
主演はジョセフ・ゴードン=レヴィットです。見た目はかなりスノーデンに似ていて、しっかり役作りをしたという印象です。また、出番は少ないですが、ニコラス・ケイジも出演しており、存在感を発揮しています。