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monaou0706c3のレビュー・評価・感想

聖☆おにいさん / Saint Young Men
9

楽しく学べるイエスとブッダの雑学

『聖☆おにいさん』は漫画家の中村光さんの作品であり、他にも『荒川アンダーザブリッジ』等を世に送り出されています。
私は『聖☆おにいさん』を友人から布教してもらいました。一応布教される前から本屋の棚で見かけてはいたのですが「イエスキリストと仏陀が現世で生活ってどう言うこと?」と興味より疑問が勝ってしまい手を付けずにいました。
しかしながら友人から1巻を借り実際に読んでみると、『荒川アンダーザブリッジ』の時と変わらぬ軽快な話運びに、真似したくなるセルフ回し(1巻ではないが、ワサビに対してイエスが「祝福せよ!」と言いウリエルが「実ってよし!」と言う掛け合いや仏陀の「南無三ッ!」など)や、漫画全体に散りばめられたキリスト教仏教の雑学が妙に小気味良く一気に読み終えることができ、その勢いで既刊全巻買い揃えました。
他にも仏陀の弟子が「仏様が乗る車」だからと霊柩車で送迎に来たりと見どころ満載です。
また、『聖☆おにいさん』はアニメ映画と実写ドラマにもなっており、映画は漫画の雰囲気を損なうことなくより一層『聖☆おにいさん』の世界観を満喫することが出来ます。
特に仏陀に悪戯を仕掛ける男の子3人集やイエスを極道の2代目と勘違いするサウナで出会した極道の方が出るシーンは見所です。
実写ドラマに関してはしっかり観れていないので語れませんが主演が松山ケンイチさんです。
最後になりますが『聖☆おにいさん」未読の方は是非読んでみてください!

荒野の用心棒 / Per un pugno di dollari / A Fistful of Dollars
10

荒野の用心棒

この作品は、黒澤明の「用心棒」を無断で映画化したものです。
いわゆるマカロニウエスタン・ブームを起こした作品。それはともあれ映画は傑作で大ヒット。
それも世界的にである。世の中にはマカロニウエスタン嫌いの人が大勢います。
あんなものは西部劇ではないと、残酷趣味のゲテモノだとか、まがい物だとか罵詈雑言を浴びせています。
あれから50年以上たちました。マカロニウエスタンブームもはるか昔。
当時マカロニウエスタンを非難、批判していた人々も今はなく、忘却の彼方。
当時2流俳優と馬鹿にされていた、クリント・イーストウッドはその後の活躍が目覚ましく、超1流の俳優・監督になりました。
当時批判していた人たちは今はあの世にいますが、今のイーストウッドを見て何を思うのか。
今だに彼を認めないのか、大したものだと認めるのか。私も近い将来あの世に行きますが聞いてみたいです。
イーストウッドをどう思いますかと。
映画の話に戻ります。
確かに当時のイーストウッドは売れない俳優でした、この作品に出るまでは。
この作品で彼は化けました。ミフネの三十郎に引けを取らないほどの魅力的な役を手にして、スーパースターの座に駆け上がりました。ものの見事に世間の非難に実力で打ち勝った。

ワンダー 君は太陽 / Wonder
10

涙なしでは見られない作品

最初はかわいそうなお話で見るのも辛いかなと思っていましたが、愛に溢れる作品でした。
遺伝子の病気のために人とは違った顔を持つ主人公のオギーの家族が素敵すぎました。
こんな温かい家族のもとに産まれたオギーが羨ましくなるほどでした。
お母さんはとても強い女性です。
辛い思いをたくさんしたはずなのに、オギーの前では微塵もそんなことを感じさせず、またオギーにかける言葉が1つ1つ素敵で心に残りました。
オギーのお姉さんも素敵な女性でした。親の目がオギーに向いてしまい、自分を見てほしいという思いを胸に秘めながらもオギーを励ます姿に胸を強くうたれました。
また学校でいじめられてしまうのですが、中にはオギーを偏見の目で見ない生徒が出てきます。
後に親友となるジャックが最高によかったです。
終盤のシーンでオギーを抱きしめるのですが、その2人の姿がとても可愛らしく、涙が溢れてきました。
アメリカならではの友だちとのコミュニケーションの取り方がとてもよかったです。
結末もハッピーエンドで終わってくれたので、幸せな気持ちになれました。
自分の身も正されるような内容だったと思いますし、これからの子育てもこの映画を見て愛で乗り切ろうと思えました。