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kznh-gtnのレビュー・評価・感想

ミュージアム
6

新たな驚きはなかったけど。

私はセブンとかデヴィッド・フィンチャーの作品が好きです。この話も漫画を読んでて、セブンっぽいところがあるなと思ってました。映画化になると、その読み通り、まんまセブンでした。○○の刑っていう紙が残されているのが猟奇殺人ぽくて良かったです。その意味は何なんだろうと考えさせられます。
グロ表現もあって、こういうのを料理殺人モノでは待っているんだよって思いました。グロってあまり好きではないけど、それがないと成り立たない話もあると思います、でも、話は漫画で知っていたのでそんな新たな驚きはなかったかなって感じです。
この映画での一番の見せ所っていうか、私がこの話で好きだったのは、奥さんと子どもがどうなったか?ってところなんだけど、そこのネタばらしがちょっと早かったかなって気はします。冷蔵庫を開けるところは良かったです。
キャストも小栗旬はいかにも刑事って感じがするし、良い配役だと思います。ちょっとカッコよすぎるのかなと最初は思いましたがそんなことはありませんでした。年を重ね、お父さん役も似合うようになったんだなと改めて思いました。
そして、妻夫木さんがすごいです。さすがです。あの分からなさはメイクとかじゃなくて演技力だと思います。

サモンナイトエクステーゼ 夜明けの翼
5

アクションRPGゲーム感想

2005年にバンプレストからPS2用ソフトで発売されたアクションRPGで「サモンナイト」シリーズの番外編の一つにあたり、シミュレーションRPGソフトだったそれまでのシリーズと異なり、前述のようにリアルタイムのアクション性を重視した作風となっているのが特徴で、一方でシリーズの特徴である召喚獣の召喚要素は継続されています。
本作の特徴としては男女2人の主人公が存在し、この主人公2人が意識と身体を共有しているという設定で、状況に応じて主人公2人を切り替えるというシステムが最も印象に残り(風呂とかトイレとかどうするんだろう?っとツッコミたくなってしまいますが…苦笑)、男性の方は攻撃力が高く、女性の方は手数が多いという特徴や、時折出る青い敵は男性しか、ピンクの敵は女性しかダメージを与えられないなどで特徴を出すよう試みられています。
ただ、本作でプレイヤーが操作できるキャラクターは主人公2人のみで(それら以外のキャラクターはストーリーの進行上手助けはしますがプレイヤーは操作できない)この辺りは聖剣伝説等と違ってやや寂しく感じ、アクションの操作方法が多少単調だったり、召喚獣が今一つストーリーに絡まなかったりと気になる点も多い印象でした(ステージにある謎解きの際には大いに活躍しますが)。

ひとりぼっちの異世界攻略
7

「ひとりぼっちの異世界攻略」異世界もの作品かつ外れスキルもの作品

異世界〇〇という作品は非常に多くあり面白く読める作品が多いですが、この作品もそのひとつです。
ラノベ好きの主人公が、異世界転移に巻き込まれそうになった時に下手に逃れようとしたことで、転移させようとした神が主人公の事に気が付くのが遅くなってしまいます。神様は転移者に異世界で生きていけるようにスキルを与えるようにしていますが、スキルは有限で、既に与えてしまったスキルと同じスキルは選択できないものでした。出遅れてしまった主人公は外れスキルしか残っていない状況で神様に文句を言います。神様は切羽詰まって残りのいくつかの外れスキルを主人公に押し付けて異世界転移させてしまいます。
そんな感じでスタートした物語ですが、主人公はボッチ気質ながら、与えられたスキルを上手く組み合わせることでチートに近いような成長を遂げていきます。軽快なスタートのまま読み進めていくと、同じく転移させられたクラスメートたちに再び出会う機会が訪れます。クラスメートたちは最初スキルを使いながら協力関係で暮らしていたようですが、徐々に不良グループなどの反乱があったり、一部の女子が仕事をサボるようになってお互いに疑心暗鬼になっていました。逃げてきた女子グループを主人公が匿い助けていくかたちでストーリーが進んでいきます。
ひとりぼっちという言葉が付く作品ですが、思った以上にクラスメートを助けながら進んでいくストーリーは意外性もあり、面白く読める作品と思います。

魔法陣グルグル / Magical Circle Guru Guru / 魔法陣グルグル2
7

暇つぶしにオススメ

今から20年ほど前の作品です。自分が小学生の頃に読んでいました。主人公のニケと魔法使いククリの冒険ストーリーです。ギリという魔王を倒すために冒険して、行く先々で新しい技や魔法を覚えて強くなる、ストーリー的にはシンプルなマンガです。しかし、中身はギャグを交えながら面白おかしく作ってあり、子供でも読みやすい内容になっています。
主人公ニケはごく平凡な村人なのですが、実は奥に秘めた力はとてつもないものがあり、最初に訪れた王国でその片鱗を見せます。それが布石となりその後、魔法剣を覚えたりして勇者として成長していきます(実際は勇者というものは伝説の職業とされており、本当のニケの職業は盗賊)。
魔法使いククリは伝説の魔法「グルグル」の使い手。魔法陣と言われるものを地面などに描いて魔法を使います。行く先々で新しい魔法陣を見つけたりして、その都度それらを駆使して敵を倒していきます。場所によっては使える魔法陣と使えない魔法陣があり、そこを見極めながら使っていきます。お互い冒険が進むごとに強くなっていき成長していきます。そのほかの登場人物も個性的で、精霊のギップル・キタキタ踊りの伝道師アドバーグさん(キタキタオヤジ)などサブキャラでも楽しめます。
一度読んでみるとハマってしまう可能性大です。

ミッドサマー / Midsommar
7

本音なのか操られているのか

4月に入った頃に、最近は映画を見ていないなぁと思い立ち、劇場に行きました。
北欧を舞台にした映画なんですが、R指定もあってかなり生々しいものでした。
踊っているシーンにしろ、冠をかぶっているシーンにしても主人公のトン等の姿に見えない、偽りの姿を感じました。
ダニーがガキの穴を観て、中を知ろうとしたシーンでは思わず声が出そうになりました。あまりにもしていることが宗教的で。
確かに男女の違いにある・ないはあるけれど、願っていることは言葉の使い方や表現が違うだけで、似たようなものがあるのではないでしょうか?外見が醜いとかそういった第一印象で人を決めつけるのは、よくないと感じた作品です。
祝祭を祝って踊るシーンはどこか操られているように映ります。踊っているというより争っている見えます。踊りというのは喜びの要素を身体で表現するものなのに、まるで心がありません。
現代は手描きよりデータ優先な部分はありますが、人である以上情報にとらわれず、心で物事を伝えていくという訴えを映像にした好作品でした。

それでも町は廻っている / それ町 / And Yet the Town Moves
10

表紙と最初の方と、すべて読み切った時とは印象が違う

奇才、石黒正数の作品です。
1巻表紙はメイドの女の子です。
秋葉系(これも偏見ですが)な感じかと思って敬遠していました。
しかし、ふと読む機会があり読み込んでいくと、初めの方はただの女子高生の一話完結系のドタバタコメディだと思っていたのですが、他の話に出てきたものが、ふと部屋の棚に置いてあったり、良く考えると、前に読んだ話の後の話だと、気づきにくい伏線が多々引いてありました。
途中で時系列が前後したりしていることに気が付いたときは衝撃でした。
作者が伏線のことや、時系列のことはネタばらしをしていましたが、読んでる途中で、前に読んだ話に繋がる話だとか、読み返した時に気付くところなどもあります。気づいたときはなんだかうれしいものです。
SFちっくな話も結構あるのですが、そういう時はちゃんと話の大筋に影響しないような落ちになっているところも素敵です。
最終巻など後半は、どういう事だかわからないオチもあり、わからないことが悔しい感じもありました。
何度も読み返せる漫画です。
それと、攻略本的な本も出ています。
作者による全ての話の解説や時系列が載っています。
これを読み込むと、もう一度、最初から全巻読んでしまいますよ。