7
本音なのか操られているのか
4月に入った頃に、最近は映画を見ていないなぁと思い立ち、劇場に行きました。
北欧を舞台にした映画なんですが、R指定もあってかなり生々しいものでした。
踊っているシーンにしろ、冠をかぶっているシーンにしても主人公のトン等の姿に見えない、偽りの姿を感じました。
ダニーがガキの穴を観て、中を知ろうとしたシーンでは思わず声が出そうになりました。あまりにもしていることが宗教的で。
確かに男女の違いにある・ないはあるけれど、願っていることは言葉の使い方や表現が違うだけで、似たようなものがあるのではないでしょうか?外見が醜いとかそういった第一印象で人を決めつけるのは、よくないと感じた作品です。
祝祭を祝って踊るシーンはどこか操られているように映ります。踊っているというより争っている見えます。踊りというのは喜びの要素を身体で表現するものなのに、まるで心がありません。
現代は手描きよりデータ優先な部分はありますが、人である以上情報にとらわれず、心で物事を伝えていくという訴えを映像にした好作品でした。