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kurokami81179のレビュー・評価・感想

宇多田ヒカル / Hikaru Utada / Hikki
10

宇多田ヒカルを全然知らない方必見!オススメの3曲!

宇多田ヒカルは90年代に突如と現れ一世を風靡したアーティストの一人。そんな彼女は休止期間を経てロンドンを拠点に活動している。彼女の曲は休止期間以降、日本語の美しさをさらに引き出し、一曲聴いただけなのにまるで小説を読み切ったような感覚を得られる。そんな宇多田ヒカルは名曲も多く存在するが、ここではおすすめの3曲を紹介する。
①あなた
この曲はCMと映画主題歌のダブルタイアップされた曲。MVではさまざまなカメラを使用し視覚的にも印象深い楽曲となっている。この曲の歌詞は仏教的用語も使用され、生涯の伴侶への深い愛情が表現されている。「代わり映えしない明日をください」や「あなた以外帰る場所は天上天下どこにもない」など歌詞が深く、日本語も美しさを全面的に感じられる楽曲となっている。
②真夏の通り雨
この曲は既にこの世にいない人へ向け思いを馳せている楽曲となっている。この曲の印象的なところは「ずっと止まない止まない雨に、ずっと癒えない癒えない乾き」との歌詞であるが、真夏の通り雨は一時的な出来事にすぎない。その矛盾を同じフレーズでリピートし曲の世界観が表現されている。何気ない日常を振り返り懐かしんでいるようにも捉えられる。宇多田ヒカルの視点でこの曲を聴くと母親である藤圭子への思いが込められているように感じる。また、英語の歌詞はなく終始日本語のみで表現されているところも聴き応えのある楽曲である。
③初恋
「First Love」から20年の時を経て「初恋」という楽曲がリリースされた。この曲は、初恋にしては成熟しているように感じられる。初恋をしている時に聴いても違和感はないが、年をとりあの時が初恋だったのだと振り返っているようにも感じられる不思議な楽曲である。この曲もほとんどが日本語で構成されているため、表現の豊さが光る曲である。恋愛的初恋または家族愛や友情にも置き換え聴くことでこの曲の受け取り方が変わるおすすめの楽曲である。

以上がオススメの3曲。この他にも魅力的な楽曲も多く存在するためこれを機会にぜひ。

チョコレートドーナツ / Any Day Now
10

考えさせられます。

・あらすじ
1979年。舞台はカルフォルニア州。
シンガーを夢見てゲイバーのショウダンサー、ドラッグクイーンとして働き、家賃を払えないほど経済的に厳しい生活を送るルディ。
正義を信じ弁護士になり、ゲイを隠しながら結婚生活を送っていたが、離婚したばかりのポール。
2人はルディが働くゲイバーで知り合い深い仲となる。
ルディと同じアパートの同じ階に住むダウン症のマルコは母親から虐待を受けており、ルディとポールと生活を始めるが…。
1970年代のアメリカ、ブルックリンであった実話を元にした作品です。

・感想
まだまだ、同性愛に偏見がある時代にダウン症の子どもに愛を注ぎ生活を共にする。
これには想像を絶する道だったと思いました。
母親から虐待を受け、心は傷つき、そして自分が安心して楽しく生活できる場所がゲイカップルのところ。
偏見を受けようとも3人の関係は強い絆で深まり進んでいたのにマルコと離れて暮らすことになるなんて。
マルコのために懸命に闘うルディとポールの行動に感動しました。
虐待をしていた母親の元に戻すのは子どもにとってどうなのか。
幸せとはなんなのか。社会の考え方や法律のあり方などを観ていると、何だか切なく悲しく難しいなと、すごく感じました。
感想と共にとても考えさせられる作品でした。

黒い司法 0%からの奇跡 / Just Mercy
7

実話なんてびっくり。

黒人に生まれたというだけで、いい加減な捜査の末、死刑宣告を受ける、そんなことが実際にあったことだなんて、ひどいです。場所は、アラバマ州でアラバマ物語の舞台にもなっていたし、本当にここら辺は人種差別が激しかったんだなと思いました。でも、死刑ですよ。本当に犯罪を犯していたのか、そこが一番気になる刑です。相手が自白していたって、きちんと捜査するべきなのになあと思いました。
死刑宣告を受けていた人が、俺らは生まれながらに有罪なんだといったののはショックを受けました。自分の運命を受け入れているというか、こんな理不尽なことを受け入れざるを得ないなんて、今までどれだけ理不尽な目に遭ったのだろうと思います。彼を救う、そういう映画かなと思ったら、弁護士さんはほかにも精神的病を抱えて病院に行くべきなのにっていう人からも話を聞いたり、死刑宣告を不当に受けた人達のための事務所を作っていて、すごい人だなと思いました。彼もすごいし、彼に力を貸したボランティア?日本でいうNPO団体?の方もすごいです。
最後は、スカッとする終わりでよかったです。それでも、彼の事件は氷山の一角で、同じ目に遭っている人は今でもたくさんいるんだろうなと思うと、とても恐ろしくなりました。