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keisuke27128のレビュー・評価・感想

ソードアート・オンライン / Sword Art Online / SAO
8

【SAO ソードアート・オンライン】感動した人気ゲーム『FF』に似てる?

『ソードアート・オンライン』(SAO)、ネットフリックスで全話見ました。
内容は新作で発売されたオンラインゲーム(仮想世界)内でのお話です。その仮想世界で開発者の思惑によりゲームクリアするまで脱出不可能になってしまい、ゲーム内で死亡すると現実世界でも死亡してしまうデスゲームとなっています。

主人公のキリトとアスナと出会い、別れ、思いを託す仲間達!!キリトに思いを託し死を選んで行った仲間達の壮絶な戦い!その中に生まれる愛と友情の物語です。

『FF』のオンラインゲームをした事がある方は、ゲームの世界がこのアニメになった様な感覚で『FF』ファンには間違いなく賛同してもらえると思います。
どれだけ辛くても諦めないキリトとアスナの負けない心に感動しました。

ストーリー終盤では「まさかここでいきなりゲーム終了するの?」と思ったところもあったのですが、残念ながらアスナは目を覚ます事がなかったのです。キリトを助ける為にアスナはキリトの身代わりの盾となり、そしてキリトはゲームクリアするのですが、現実世界に戻ってきたのはキリトだけでした…。まだ戦いは続いており現実世界での戦いが始まります。

オンラインゲーム開発者がなぜデスゲームを行ったのかが、その後のストーリーで明かされて行くのですが、その真相が世界の発展に置ける重要な事でした。
その犠牲があったからこその幸せがあり、医学の発展に希望を抱き、開発者自身をも犠牲にして新しい未来へ希望をもっていたんだと個人的には感じました。

決して犯罪はしてはいけない事ですが、「犠牲無にして発展は無い!!」と、複雑な思いの込められた物語です。いろいろな観点からそれぞれの思いが入り混じった作品ですので、気になる方は是非見ていただきたい!

A Tribe Called Quest / ア・トライブ・コールド・クエスト
10

JazzからEDMを繋ぐ、ヒップホップを媒体にした音楽旅行

90年代のDTMの隆盛以降、EDM(エレクトリック・ダンス・ミュージック)がチャートを席巻するようになり早や30年近い時が経つが、あまたユニットの中でも最も過小評価されているグループの1つがA Tribe Called Quest(以降、ATCQ。’88年NYにて結成)である。
ATCQは、特攻隊長・ファイフの勢いと張りのあるフロウと、 Qティップの倍音の効いたカン高い独特のライムが織りなす2MC+アリのイナタいDJプレイで完成するHipHopトリオだが(1stアルバムまでジャロビも含めた4人組)、その活動の振り幅はHipHopの枠に留まらない。

当時「ダサい音楽」に押しやられていたジャズやフュージョンの中でも更に渋めの楽曲を大胆にカットアップして作られた1stアルバム「People's Instinctive Travels and the Paths of Rhythm(90年)」、2ndアルバム「The Low End Theory(91年)」の2作だけで、瞬く間にブレイクビーツの歴史を塗り変える。「Jazz Rap」や「New School」などと称され、それまで「ただの子供用音楽」と捉えられていたHipHopに、ジャジーでスタイリッシュなテイストを加え大人の鑑賞にも耐えられるサウンドに昇華。当時メンバーが20歳前後という中で、既に芳醇な深みを感じさせるプロデュース・ワークで、日本のラジオ番組をサンプリング使用したり、歴史的ベーシスト、ロン・カーターの生音とHipHopを融合したりと、その創造性もデビュー時から群を抜いていた。

3rdアルバム「Midnight Marauders(93年)」で全米トップ10入り、4thアルバム「Beats, Rhymes and Life(96年)」 で全米No1を獲得し、名実ともに一線級ユニットになるも、音の進化を止めることは無く、5thアルバム「The Love Movement(98年)」では、R&Bはもちろん、エレクトロニカ~トリップホップ~EDMにも接近。「非HipHop系」の音楽人の耳をも唸らせ、砂原良徳(元・電気グルーヴ、現・METAFIVE)も名作「LOVEBEAT(01年)」制作時に「音作りの参考にした」と公言。

サウンド面の中心人物でもあったQティップは、90年代後半から音楽プロデュース集団「The Ummer」「The Abstract」等を次々に組織し、ディアンジェロやJディラなども参加。大胆にサンプリングを加工しながら(逆再生や切り刻み等)、限りなく音数を減らして作り上げる都会的なサウンド・スケープは、後のニュー・ソウル・ムーブメントの礎にもなる。J-Pop界においても星野源やCero、King Gnuなど、ATCQもしくはQティップの影響を受けたアーティストも枚挙に暇がない。
その後、解散・再結成を何度か行うも、’16年オリジナル・メンバーであるファイフの急逝により二度と復活することはかなわなくなった。

HipHopの地に安住することなく常に流転しながら、心地よいライムとビートを追求し続けたATCQ。その自由な音楽スタイルゆえに評価も分散された感もあるが、有形無形の影響力を多くのジャンルのミュージシャンにいまだに与え続けている稀有なHipHopユニットである。Qティップは’18年よりニューヨーク大学で教鞭を執っており、その直系の愛弟子が表舞台に現れることを心待ちにしたい。

ASIAN KUNG-FU GENERATION / アジアン・カンフー・ジェネレーション / アジカン
10

アジカンが味方でいてくれることの心強さ

通称「アジカン」こと4人組ロックバンド、ASIAN KUN-FU GENERATIONというバンドをご存じでしょうか?
きめ細かいタッチかつ力強いドラム、メロディーラインに忠実ながらも独特な動きでドラムと絡み合うベース。シンプルながらに耳に残るギターフレーズ。そして聞きやすく心地いいメロディー。
バンド初心者には「遥か彼方」等はよくコピーされていますね!
情景描写やリアルな心理を絶妙に描いた「歌詞」の世界が魅力的です。

「一日中毛布に包まって、世界から逃げる。傷つくことはなかったけど、心が腐ったよ」(桜草より)
辛いことがあり、休みの日には一日中ふさぎ込んで夕方にさらに気持ちが暗くなるー
誰しもこんな体験があるのではないでしょうか。
この詞はこんな風に続いていきます。
「公園のブランコにまたがってこの世界を揺らせば、なぜか急に寂しくなって君の名を呼ぶよ」
ふさぎ込んではいるけど、それでも誰かと繋がっていたい。そんな気持ちをこれでもかってくらい的確に表現しているのです。

他にもハッとさせられるような詞がたくさんあるので、気になる方は検索してみてくださいね。

名探偵ピカチュウ(映画) / Detective Pikachu (film)
8

絆の物語、とても感動した。

ポケモンがついに実写化され、予告のCMから期待はしていたのですが予想以上に面白く、また感動的なストーリーでした。
主人公が父親のパートナーであったピカチュウと共に死んだはず父親の行方を追うというのが大まかな物語ですが、
なんといっても感動したのは、最初はポケモンが好きではなかった主人公が、ピカチュウと様々な出来事を経て絆を深めていくところです。

ピカチュウが大怪我を負ってしまい、他のポケモンたちに助けてくれと涙を流して頼むシーンは見ていてとても心が打たれました。
ミステリー要素もかなり多く含まれており終盤ではそうだったのか……!と驚きの事実が連続で発覚していき、思わず鳥肌がたってしまうほどでした。

かわいい見た目のピカチュウから渋い声が出ているため色々な場面でクスッと笑えるところも多かったです。
いつものゲームやアニメで見るのとは違った質感のポケモンたち、各ポケモンそれぞれの良さが本当に沢山あって、目がいくらあっても足りないぐらいです。

本当に見どころ満載の作品でした。最後のエンディングも、過去ポケモンシリーズに触れたことがある人ならとても見応えあるものとなっています。
迷っている方にはぜひ見てほしいとおすすめできる作品です。

はじまりのうた / Begin Again
9

はじまりのうた レビュー

家族とも自らが立ち上げたレーベルとも上手くいかず絶望する音楽プロデューサーのダンが、酒場で自作の曲を歌う女性グレタと出会うところから物話が始まります。彼女はミュージシャンの彼氏に裏切られ、ダンと同じく失意の中、友人の誘いで酒場を訪れていたのでした。グレタのソングライティングの才能を見出したダンは、彼女の曲をNYの街中でゲリラ的にレコーディングすることにします。
ざっくり言えばストーリーはこんな感じです。
この映画の魅力の一つは音楽です。NYの街中でレコーディングする曲全てが映画オリジナルなのですが、どれも素晴らしいです。ロック好きな人にはたまらないです。
そしてそれと並行してダン、グレタ、彼らを中心とした人間関係のドラマが展開されていきます。セリフだけではなくて登場人物たちのほんのちょっとした表情、仕草、動作、一つ一つのシーンの描写に意味があり、何度も繰り返して時間をかけてじっくりじっくり楽しめる映画だと思います。
僕が好きなのがエンディングです。夜の街を自転車で駆けるグレタの表情がなんとも晴れやかで、過去を断ち切り、未来に向かう希望が描かれていて爽快です。
見終わったあとに心にじんわりと余韻が残る映画です。ぜひご覧ください。