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hirochiki005e6のレビュー・評価・感想

ゴジラ-1.0 / Godzilla Minus One
7

今までのゴジラの作品の中でも絶望感が凄い!

物語の舞台は、第二次世界大戦の終盤から戦後。今までゴジラとは違い、アメリカに負けたことにより、武器となるものが少なくボロボロの状態からゴジラが現れるという、まさに絶望するしかないと言える作品だ。
主人公である敷島浩一は特攻で向かう途中に零戦が故障したと嘘をついて、小笠原諸島の大戸島に着陸。その日の夜、突然ゴジラが現れ、橘宗作と敷島以外の全員がゴジラによって殺されてしまう。その後、戦争が終結したため、故郷である東京に戻るのだが、家族は全員死亡しており、1人となってしまう敷島。彼同様に家族を失った大石典子と、託された赤ん坊の明子とともに3人で生活することとなる。
そのようなボロボロの状態でありながらも少しずつ日本が復興していく中でゴジラが上陸して、日本を絶望に追い込む。それでも主人公とゴジラに対抗する人たちが、武器もない中でどのようにしてゴジラを倒すのか。
今までの作品には、ゴジラに対抗する武器が何かしら出てきていたため、勝てる望みは少なからずあった。しかし、今回の作品では勝てる見込みが無く、アメリカからの助けも全くないと言った状況。あまりにも無謀な状態でも、勝つために決死の覚悟でゴジラに勝とうとする日本人の姿に感動した。ぜひ1度見て欲しい作品である。

カルメン・マキ
10

日本のジャニス・ジョプリン

カルメン・マキは日本のミュージシャンで、父が米国人、母が日本人です。故寺山修司が主宰していた劇団、天井桟敷のメンバーで、歌手として1969年にデビューしてデビュー曲の「時には母のない子のように」が大ヒットしました。その後間も無く米国のロック歌手、ジャニス・ジョプリンの影響を受け、ロック歌手に転じ、カルメン・マキ&OZのヴォーカリストとして「私は風」などをヒットさせ、バンドの解散等を経て長く活躍しています。
カルメン・マキの魅力はどこにあるのでしょうか?
それは唯一無二と言ってもいい綺麗で、かつ力強い声でしょう!日本の男性歌手で言うとジュリーこと沢田研二が彼女に匹敵すると思います。しかし他には見当たりませんね。
デビュー当時の寺山修司が詞を書いたアルバム「カルメン・マキ真夜中詩集ーろうそくの消えるまでー」には彼女が持っている個性が、寺山修司という非常に優れたマルチタレントによって十二分に表現されています。とりわけ前述の「時には母のない子のように」だけではなく、寺山が自身を投影した名曲「戦争は知らない」などは、カルメン・マキのまだハイティーンだったとは思えない見事な表現力が発揮されていて、驚きを感じます。
このように息長く活躍している彼女の曲をぜひ聴いてみてください!

タケコさんの恋人
7

パワフルで率直なタケコさんを見習いたい

企業の秘書課でバリバリ仕事をこなすタケコさんは、黒縁メガネと引っ詰め髪でクールに大股で歩くお局として知れ渡っていますが、ナイトクラビングをして踊るのが大好きで、恋人のしーちゃんに首ったけなことは誰も知りません。

人目を気にしたりせず、媚びないところが気持ち良く、彼女のようにパワフルに思いっきり生きてみたい気分になります。やるべきことはきっちりこなし、自分の気持ちに正直。そんな姿勢は、すべての働く女性に勇気を与えてくれるのではないでしょうか。そんなタケコさんでも、一生に一度の恋を感じてしまったしーちゃんとの関係では苦しみ悶えたりします。その純粋さがまた素敵で、人を好きになることの背中を押してくれるような漫画です。
それを象徴するように、タケコさんの周りの秘書課の女の子達も、それぞれ自分にとっての運命の人を見つけていきます。その決め手となる場面ではタケコさんのアドバイスが功を奏し、名言が多いのも注目したいポイント。
普段はあまり余計なことは言わないものの、ここぞというときに姉御肌な一面を見せるのも好感が持てました。

もっとも、タケコさんは本当のことを述べているだけで、世話を焼くつもりはないのかもしれません。
そしてそんなシンプルで率直な性格に憧れてしまいます。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

鬼滅の刃「柱」の魅力

映画「無限列車編」の興行収入はあの「千と千尋の神隠し」をも超える404億円と破格の数字を記録。
そんな子供から大人まで、幅広い年層を虜にした鬼滅の刃。
今回はその、爆発的魅力の一つ「柱」に迫ってみたいと思います。

舞台は大正時代。鬼がはびこるこの時代に「鬼殺隊」という鬼狩りの集団が鬼を撲滅していく物語です。
設定は至ってシンプルですね。敵は鬼。鬼舞辻を殺せばすべてが終わりと目的がはっきりしています。

そして実際、最後は本当にその目的を終えての最終回になっています。
(人気のわりに連載終了も早くて悲しむファンも多いです)
なので、それまでの戦闘やドラマを楽しむ漫画となっていますね。

そして今回注目してほしいのは、主人公「以外!!」ですねw
特に注目するのは、鬼殺隊最高戦力「柱」。
彼らの大きな魅力はこの個性豊かなキャラクター性ですね!まるで全員が主人公ですw
推しを探すのにこれほど困らない漫画はあったでしょうか?w

柱たちは、鬼の最高戦力「上弦」とされる6体の鬼と対峙します。時には腕をなくし時には命を落としながらも懸命に戦い、そこに絶妙なドラマを生み出します。

この柱たちの魅力を今回は1つに絞ってお伝えしたいと思います。

「柱」というのは9人おり、それぞれ全く違う呼吸法で戦闘します。
一人一人がとても高いポテンシャルを持っています。故に柱を推すユーザーも多いですね(ちなみに私は蛇柱推し)。
なのに、なのにですよ……。
最終回、柱は2人になっています(!?)

そうぶっちゃけ、このアニメの最大の魅力は「柱が死ぬこと」です!
普通のアニメならまず死にませんが、柱たちもほかの隊士と同じ「人間」であり、切れた手足は治らず、傷も簡単にはふさがらないという極めて現実的でシンプルな設定がこの状況を可能にしています!

ただ死ぬから珍しくて人気というわけではありません。

音柱、蛇柱と恋柱(個人的にこのエピソードが一番好き)、風柱、岩柱、水柱、炎柱、蟲柱、霧柱……。
この9人それぞれにとても濃密な過去のエピソードが詰まっており、それにより死に際も極めて尊いものとなっております。

キャラクターたち一人一人の設定への作り込みがこの作品の強みともいえるでしょう。