カルメン・マキ

カルメン・マキのレビュー・評価・感想

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カルメン・マキ
10

日本のジャニス・ジョプリン

カルメン・マキは日本のミュージシャンで、父が米国人、母が日本人です。故寺山修司が主宰していた劇団、天井桟敷のメンバーで、歌手として1969年にデビューしてデビュー曲の「時には母のない子のように」が大ヒットしました。その後間も無く米国のロック歌手、ジャニス・ジョプリンの影響を受け、ロック歌手に転じ、カルメン・マキ&OZのヴォーカリストとして「私は風」などをヒットさせ、バンドの解散等を経て長く活躍しています。
カルメン・マキの魅力はどこにあるのでしょうか?
それは唯一無二と言ってもいい綺麗で、かつ力強い声でしょう!日本の男性歌手で言うとジュリーこと沢田研二が彼女に匹敵すると思います。しかし他には見当たりませんね。
デビュー当時の寺山修司が詞を書いたアルバム「カルメン・マキ真夜中詩集ーろうそくの消えるまでー」には彼女が持っている個性が、寺山修司という非常に優れたマルチタレントによって十二分に表現されています。とりわけ前述の「時には母のない子のように」だけではなく、寺山が自身を投影した名曲「戦争は知らない」などは、カルメン・マキのまだハイティーンだったとは思えない見事な表現力が発揮されていて、驚きを感じます。
このように息長く活躍している彼女の曲をぜひ聴いてみてください!