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go-1145768396763727859919のレビュー・評価・感想

余命10年(映画)
9

たった10年の命、10年も残された命

この映画を一言で説明するならば、病気で余命10年の茉莉が中学校の同窓会で同級生の和人と再会し、恋をする話。
基本的に病気を扱う映画では、病気を持つ主人公は強く明るく、それと対照的に周りが悲しそうにしているという構図がよく見られる。
劇中で茉莉が家族に放つ「私達ってどっちが可哀想なんだろうね」という冷酷な一言にはとても考えさせられる。しかし、この映画の主人公茉莉は劇中で何度も何度も涙を流す。しかし、涙を流すものの「死にたくない」「生きたい」とは絶対に言葉にしない。
そんな茉莉が後半、初めて自分の親に「死にたくない」と思いを口にする場面では、私達観客も泣かずにはいられない。さらに恋人である和人に余命があることを知らせる場面では、「これ以上一緒にいると死ぬのが怖くなっちゃう」や「死ぬ準備をさせて」というような茉莉の言葉に対して、混乱中の和人は、ハグをしながら「嫌だ」と茉莉との別れを拒み続ける。
このような人間らしい各所に散りばめられた感情表現が一つの見どころであると私は感じた。映像面では、Radwimpsの劇伴にのせて四季折々を感じさせる綺麗でどこか懐かしく儚い映像が流れる場面が何度かあるのだが、その場面ではあまりの綺麗さに鳥肌が立ち、心が震える。
生きていることの素晴らしさが、痛いほど伝わってくる。最後に私が最も心に刺さった言葉を紹介して終わりたい。後半茉莉は和人に対して「余命10年なんて長いのか短いのか分からない。さっさと死なせてくれと思っていた。」というような内容のことを告げる。10年という人生がどれほどに長く短いのか。皆さんにはぜひ劇場に足を運んで確認してきていただきたい。

HUNTER×HUNTER / ハンター×ハンター
10

続きがはやく読みたい

とにかく念能力が面白い!キャラクター一人一人に能力があって、ただ戦うにしても心理戦の部分がかなり重要な要素になっている。
ジョジョの奇妙な冒険のスタンド能力に似ているが、念能力もかなり複雑で緻密に設定されていて纏、絶、練、発など漢字一文字で表現することが多いので、アニメで観るよりも漫画で読んだ方がいいと思います。
最初の目的は主人公のゴンが父親を探すことだったが、30巻あたりでその目的が達成されてしまいキリがいいのでそこで最終話にしても良かったと思う。
しかしその後に新章に入っていった為、その後にはほとんど主人公は登場しなくなった。
新章に入ってからは1巻読むごとに登場人物が10人程増えるので、何度も読み返さないとキャラクターの能力や名前を覚えられない。
また伏線も多く、ちゃんと理解して読んでいるつもりでも、実はこうだったということがよくある。
特にヒソカ対クロロの戦いは自分では理解していたつもりが、全然違っていてヒソカ対クロロ、マチ、コルトピ、シャルナークという1対4という考察もあるし、納得できる。
作者がよく休載するし、新章の話がかなり膨大なので、作者が生きているうちに最後まで完結しないのではないかと言われている。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / Little Women
10

少女時代との別れとそれぞれの幸せ

アメリカ児童文学として古くから親しまれている若草物語を、新進気鋭の監督グレタカーヴィグが実写化した作品。
主人公のジョーは四姉妹の次女、女性らしさにうまくはまれず結婚こそが幸せの形という風潮にいたらさを感じています。彼女を中心に思慮深く美人な長女メグ、大人しいながらも姉妹の中を取り持つベス、良くも悪くも女の子らしく奔放な末っ子エイミーからなるマーチ四姉妹の日常を描いていきます。
過去と現在を順に映し出していくこの作品の大きなテーマの一つが女性の幸せです。
南北戦争時代の女性は結婚し家庭を持つことが何よりの幸せとされており、その相手が経済的に安定していればなおよしという認識でした。
姉妹はそれぞれこの幸せの形にうまくはまったり、反発したりと自分らしい形で向き合っていきます。
その姿を後押しするそうに映されるのが姉妹の母親と叔母です。
貧しいながらも家庭を持ち幸せを謳歌する母と持ち得た財力を駆使して、独身でもたくましく幸せに生きる叔母の2人は相対する存在として少しずつ影響を残していきます。
結婚し子供を持つだけが幸せじゃないと声高に語られるようになってからしばらく経ちますが、それでも女性としては追いかけづらい幸せな形も存在します。
そんな幸せとどう向き合ってどう手に入れていくのかを、思い描いていた理想と現実にぶち当たりながら少女時代に別れを告げる女性たちに考えさせられる作品です。

藤井風
9

祝!JーPOPが面白くなってきた!

夏が来ると必ずと言って良いほどHIPHOPが聴きたくなるのですが、ゴリゴリの曲も素晴らしいですが、「シティポップ」というジャンルがあるのを知り、聞いてみると30代の私でもすんなり聞き入れる心地よさを持った音楽が多く、お気に入りとなっています。特に巷で話題の「藤井風」さんは、このジャンルでよく耳にするのですが、曲調、歌詞、そしてビジュアルと兼ね備えたアーティストで、今後も人気が拡大していくのではないかと思います。特に岡山弁を歌詞に盛り込んだ「もうええわ」はヒップホップの新しい概念で、日本人としては嬉しい1曲です。メロディーラインはゆったりとしているのですが、問いかけるような歌詞、自分の声で届けている感じが何とも言えず虜になってしまいます。英語の歌詞などは使うことなく、メローな日本語だけでこれだけ雰囲気を残せているのは、まさに新時代といっても良いと思います。また、「キリがないから」あたりは、バーチャルなMVと若い頃の俳優「安藤政信」さん的なビジュアルが全開で、とても20代前半には見えない存在感が美しい作品となっています。まだCMやドラマ曲になっているものはないのですが、時間の問題でそろそろ出てくるのではないかと期待しています。音楽的才能の塊なので今後の活躍が気になるアーティストの1人で、是非日本的な音楽を世界へ届ける新しい試みなどで魅了して欲しいです。