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fb-35779059156437504のレビュー・評価・感想

百億の昼と千億の夜
9

日本が誇れるSF漫画の金字塔(主役は神々!)/映画マトリックスの下地にもなっているのでは?

原作は光瀬龍のSF小説で、それを萩尾望都が漫画化した作品です。

時間旅行、太古のユートピア、神々の世界、荒廃した未来(いわゆるディストピア)、宇宙…など壮大なスケールの物語!

しかも主役のモデルは哲学者プラトン、シッダールタ(釈迦)、阿修羅王、イスカリオテのユダ(裏切り者のユダ)など胸躍る面々です。ちなみにイエスキリストが敵側というすごい設定です。

それぞれの「永遠に続くかと思われるような孤独の旅」や、それに付随する小さなエピソードでたびたび感動して泣けるのですが、衝撃だったのは近未来の描写です。

人類はカプセルのようなもののなかで眠り続け、夢を見ています。そうです、マトリックスのあの世界観です。「これマトリックスだ!」と思いました。マトリックスはもともとジャパンカルチャーから影響を受けているようなので、確実にこの作品もその構想の下地になっているのではと思います。

そんなワクワクした発見もありつつ、深い悲しみやテーマに色々と考えさせられつつ、物語は進んでいきます。終わりへと向かって…。

あれはバッドエンドともハッピーエンドとも何とも言えませんが、この壮大な作品にふさわしい孤独で美しい終わり方であったと思います。

SFジャンルが得意でない人でも読みやすいですし、1冊で完結しているのでぜひたくさんの人に読んでいただきたい名作です。

ヤクザと家族 The Family
9

『ヤクザと家族』

ヤクザとは、暴力で人を脅し、犯罪活動をする事で収入を得ている組織である。
だが、題名にもある通り、ヤクザは家族関係に似たものがある。組織のトップの事を「親父」・「親分」と呼び、親子・兄弟の盃を交わすというルールもある。
この映画の主人公は、綾野剛が演じる山本賢治。地元ではかなり有名なチンピラ。ある事をキッカケに、柴崎組というヤクザの組長、舘ひろし演じる柴崎博に認められ、組に入る事を勧められる。一度は断るが、柴崎に尊敬の念を抱いていき、組に入る事を決める。そこから山本のヤクザの道が始まっていく。
この映画の面白い点は、まずはヤクザとヤクザの抗争の迫力あるシーンである。
白昼堂々車で襲ってきたり、港でヒヤヒヤするような暴力シーンなどなど、現実では味わえないスリルを味わえる。
そして私が特に注目して見ていただきたいのは、時代によってヤクザという存在の捉えられ方が変遷していく点です。ヤクザはかっこいいものだ、という考え方から、暴力団対策法の制定により、『人間』として扱われなくなってしまうという真逆の考え方に変わってしまう。
その捉えられ方の変遷に、山本賢治やその仲間達が翻弄され、時代の波に乗るべきなのか、自分の志を貫くべきなのか、という葛藤を描いており、とても考えさせられる映画となっている。
他にも携帯・スマートフォンの復旧によるSNSの恐ろしさも描かれていて、見ている自分にもあり得る恐怖をリアルに味わえる作品。
自分の信念と世間の考え方の変遷、どっちを信じるべきなのか、観ている自分も主人公になったかのように考え込んでしまう作品で、中々こんな作品には出会えないだろう。この映画の結末もかなり度肝を抜かされたので、是非観てもらいたい。

キングダム / KINGDOM
10

長さと興奮からリアルを描く 国盗り超大作キングダムレビュー

山崎賢人さんや吉沢亮さんなどが出演し話題となった実写映画「キングダム」の漫画原作を話数や連載期間などの観点からご紹介したいと思います!

キングダムは集英社の週刊ヤングジャンプにて2006年より連載が開始された作品です。私がこの作品を知ったのが2018年で現在が2022年なのでキングダム歴は約3年です。思ってたよりも昔から連載されているなと思い話数を調べたところ、2022年2月3日の段階で既に708話掲載されています。とんでもない話数ですよね。ここで、映画の興行収入が397億円を突破し話題となった「鬼滅の刃」と簡単に比較してみましょう。
鬼滅の刃の話数が全205話、連載期間が4年とキングダムに比べ約4分の1の連載期間で完結まで持っていきました。
期間が短いからどうという問題ではありませんが、キングダムももう15年、話数も677話掲載されているわけですからそろそろ終わりになるかなと思う方もいると思います。
答えは『否』。全く終わる気配がしません。中華大陸には主人公のいる秦に加え6つの国があり、その6つの国を落とすまでがゴールとなりますがそのどれも落としていません。私が生きている内に完結してくれるか、何話まで続くのか、ハンターハンターのようになってしまうのか、内容とは別に気になる所でもあります。
しかし、1国も落としていないという事はまだまだこれから面白くなってくるという意味でもあります。全然間に合うし、何なら677話もあるので十分満足できます。この話数の中にももちろん主人公の成長や仲間との出会いと別れ、王道バトルファンタジーの面白いところがぎゅうぎゅうに詰まっています。
まだ1度も読んだ事がないよという方にも話数的に間に合う・楽しめるキングダムはおススメです。ぜひご覧ください!