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asm510

asm510のレビュー・評価・感想

ストリートファイター6 / スト6 / Street Fighter 6
10

格ゲー黄金期再到来であり、新たな格ゲーブームの夜明け

『ストリートファイター5』は、発売当初はあまり評判が良くなく、長年に渡るアップデートを経て、毎年開催される格闘ゲーム大会に選出される良ゲーになりました。
この『ストリートファイター6』は最初から格闘ゲームの王道とも、毛色が違う新しい試みがされている格闘ゲームともいえる名作だと思います。

格闘ゲームといえば敷居が高く、初心者お断りな所があり、各ゲーム会社はボタンを押すだけで必殺技が出るシンプル操作をつけて、格闘ゲームの間口を広げようと努力してきましたが、それでも格闘ゲーマーの総人口はなかなか増えませんでした。
ですがこの『ストリートファイター6』はシンプル操作の発展型ともいえるモダン操作を取り入れました。このモダン操作はただボタンを押すだけのシンプル操作とは違って、ゲームの標準コントローラーでもあたかもアーケードスティックで操作しているような爽快感が味わえます。オンラインでの対戦が苦手で下手くそな私でも、モダン操作の新規のプレイヤーが乱入してくるのでそこそこ勝てました。あと格闘ゲームによくある技を当てたり当てられたりして貯めて超必殺技を使うのに必要なパワーゲージ等の他に、オーバードライブゲージというものがり、それを使った技は非常に強力。ラウンド開始時から満タンの状態で対戦が始まるので、スピーディーでかつ緊張感のある戦いを味わえます。
また対戦を重きにおいているジャンルなのに、1人プレイ用のRPGのようなアドベンチャーのようなモードのワールドツアーがあります。セガの『龍が如く』の戦闘パートを格闘ゲームにしてみた感じです。このワールドツアーは何十時間もプレイしてしまう中毒性があります。色々なモードが入っており、遊びやすいようにアップデートも控えていると思うので格闘ゲーム好きな方はもちろん、格闘ゲーム入門の方にもオススメです。

Overcooked! All You Can Eat / オーバークック 王国のフルコース
8

頭を使うゲーム

『オーバークック 王国のフルコース』は、『オーバークック』と『オーバークック2』の本編に加えて、これまでに発売されたすべての追加コンテンツをセットにした完全版。ボリューム満点の内容です。
ゲーム内容は、プレイヤーのシェフがレストランのお客さんへ料理を提供するクッキングアクションです。素早く正確な操作を必要とし、タスクも多いのでかなり頭を使いますが、クリアできた時の達成感がたまりません。ステージが細かく分かれているので、スキマ時間にサッと遊ぶこともできます。
セレクトできるキャラクター(シェフ)も多彩かつ可愛らしいです。キャラクターによる特性はあまりないように感じるので、ビジュアルが好きなキャラクターをセレクトして良いと思います。

マルチオンラインプレイに対応しており、友人等と協力してプレイするとかなり盛り上がります。ただし、完全版ということでデータが重いためか、時折オンラインプレイの最中に通信が切断されてしまうことがあるのが残念な点。マルチプレイの際には通信環境の整った場所でのプレイをおすすめします。

ゼノブレイド / Xenoblade Chronicles / Xenoblade Definitive Edition / ゼノブレイドDE
10

ストーリーが秀逸

『ゼノブレイドシリーズ』は、1と2を遊んできました。今回は、かなりシリアスな展開が楽しめます。
戦闘については6人を切り替えて操作するのですがそれぞれ個性があり、クラスを変える事で技や特攻が変わるので、戦闘中にたくさん戦略を考える必要があります。ただ単に攻撃ではなく、コンボを発動するためのこのキャラのこの技は使わないようにする、位置取りを変えて技を繰り出すなど、戦闘中に考える要素は前作からかなり増えていると思います。

音楽自体は今回とても美しいメロディや盛り上がる曲も多くありますが、ストーリーの展開的におとなしめのメロディーが多いと思います。個人的にはチェインアタックのイケイケな感じの曲がすごく好きです。

ストーリーについてですが、主人公たちは10年しか生きることができないという大切な前提があります。この前提でお話が進んでいくので、自分達とは違う価値観で生きていくゲームである事を体験できます。自分達が当たり前のように知っている、人間の概念などを知らなかったりするなど、独特の世界を楽しむことができます。
また、主人公はもちろん、主人公の周りのキャラクターそれぞれの人間関係が重厚に描かれています。世界観についてもゼノブレイドシリーズ特有の不思議な地形は存在しており、隅々まで探索できます。
寄り道をたくさんしてしまうので、なかなかクリアーまで辿り着くことができなかったりします。

それくらいこのゲームは密度が濃いのでオススメの作品です。

風をつかまえた少年 / The Boy Who Harnessed the Wind
10

学ぶ事と実践の大切さ

Netflixオリジナル映画です。アフリカのマラウイで必死に生きるウィリアム一家が主人公です。苦しい食糧事情はウィリアムも例外ではなく、彼の家庭も干ばつで大きな被害を受け、学校に授業料さえ納められなくなってしまいます。それでも試行錯誤し、姉の恋人を上手く利用しながら、独学で風力発電の研究を進めます。
知恵の力の大切さ、諦めない心の大切さがひしひしと伝わる映画です。
後半、「風力発電装置を使う為には、父の自電車を使わなければならない」と父に直訴するも激怒されてしまうシーンは、心が痛いです。父自身も必要な事であると理解しているのに最後の一歩が踏み出せない。このシーンは本当に鬼気迫る演技で名場面だと思います。しかし最後にはウィリアムの事を理解し、父自身の自転車を風力発電装置に使うことを許します。装置を作り起動させ、段々と水が畑に運ばれて流れて行くのと共に涙を流しながら抱き合う父とウィリアムのシーンは、涙無しには見られません。「“長い夜が明ける”とはこの事だ」と感じる場面です。
自伝をベースにした映画なのですが、是非原作も読んで下さい。もっと詳細に描かれており、より感情移入する事が出来ます。本当に近年稀に見る素晴らしい映画だと思います。