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akiyama0のレビュー・評価・感想

2.5次元の誘惑
8

ラブコメあり!おバカあり!の熱血コスプレ漫画!

今回私がレビューするのは、ジャンプ+にて連載されている橋本悠先生の作品「2.5次元の誘惑」です。
こちらの作品は漫研の部長である奥村がひょんな事から後輩である天乃リリサと出会い、
コスプレという自己表現を通じて、時に壁にぶつかりながらも三次元という現実の存在でありながら、
自分たちが愛してやまない二次元へと少しでも近づかんとする少年少女達の物語となっております。
またラブコメとしても優秀で三次元には興味を持てない男奥村がコスプレをきっかけに様々なコスプレ少女と出会い、
自身の心の闇と向き合う事で少しづつ恋というものを学んでいくお話でもあります。
その上作中で出会う少女達もまた数々のコンプレックスを抱えていますが奥村との出会いによってコンプレックスの克服など前向きに変化し、
そして自分を救ってくれた奥村への恋心を自覚していきます。
しかし私がこの作品の最も紹介したいのはレビュータイトルにもある、熱血コスプレ漫画だという点です。
というのもこちらの作品、コスプレへの根本に三次元でありながらどこまで二次元へ近づけるかというテーマがあり、
コスプレをお披露目するイベントにおいてプロのコスプレイヤーや猛者コスプレイヤーまで、
様々な人たちから影響を受け、さらに二次元へと近づく表現を追求する漫画になっております。
ここまで長々と書いてきましたがジャンプ+は初回無料で読めるため、興味を持たれたら是非読んでいただけると幸いです。
余談ですがコスプレ題材のため作中描写が少しエッチな感じなので苦手な方はお気を付けください。

戦場のメリークリスマス
8

戦場のメリークリスマスー戦争に翻弄された悲しき男たちー

「戦場のメリークリスマス」は、日本統治下にあるジャワ島の日本軍俘虜収容所を舞台に兵士たちの奇妙な友情や愛を描いた1984年公開 大島渚監督の映画で、主演と音楽を務めた坂本龍一の美しいテーマソングもとても有名な作品です。
この映画は、ロック歌手のデヴィッド・ボウイやコメディアンのビートたけし、そして、前述した坂本龍一といわゆる職業俳優では無いメンバーがメインキャストを務めています。これは、職業俳優が演じてしまうとその技術で小綺麗にまとまってしまい、リアルな表現が出来ないという大島渚監督の狙いがあったそうです。その狙い通り、極限の精神状態の中にいる兵士たちの感情の揺らぎが繊細に描かれています。
陸軍少佐ジャック・セリアズを演じるデヴィッド・ボウイの美しさはロック歌手である彼しか出せないものですし、軍曹ハラを演じるビートたけしのぶっきらぼうな演技はハラの憎めない人間性を見事に表現しています。この映画は、戦争映画なのに一切戦闘シーンがありません。描かれるのは、収容所での兵士たちの悲しい過去やプライド、性別を超えた許されない恋心や国境を超えた友情だけです。
それなのに、この映画を観終わった後には戦争に対して非常に強い嫌悪が生まれてきます。反戦をかっこいいアクションシーンで描かず、精神描写だけで描いた大島渚監督の傑作です。

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
4

ハーレイ・クインが空回り

シリーズ第1作目でのハーレイ・クインの衝撃的な登場にワクワクしたわけですが、この続編ではあの魅力的なイメージはもう無かった。そもそも1作目の衣装が良かったのに、赤いロングドレスを着せられるのだが全然似合っていない。マーゴット・ロビーの顔立ちにも映えない。動きにくそうだし。
ハーレイ・クインだけは特別な存在というのもあるのだろうが、敵のリーダーとの恋愛騒動など本編とあまり関係ないエピソードなどもある。そのせいで本筋のストーリーや他のキャラクターとの絡みも少なくなり、なんだか浮いた存在に。唯一前作から縁のある大佐とさえあまり共演シーンが無いばかりか、大佐の身に起こるラストの重要なシーンに関してはハーレイ・クインはスルーしている。これは流石に不自然な感じがした。
結果、マーゴット・ロビーの責任では無いのに彼女一人が空回りしているような印象を与えている。
作品自体もR15ということで残酷なシーンはあるものの全体的には子供向けのような内容。アメコミ的ということなのかもしれないが、「バットマン/ダークナイト」やハーレイの元彼(?)「ジョーカー」のような大人向きの作品もあるのに。そういう意味でも前作のハーレイ・クインはセクシーで大人っぽい魅力的なキャラクターだっただけに残念。

8

泣きたい時に観たい恋愛映画

この映画は、主人公の『高橋漣』と『園田葵』がすれ違って離れ離れになり、それぞれ別の人生を歩み、そして再会する愛のストーリー。漣と葵は互いに北海道に生まれる。二人の出会いは、13歳の夏。花火大会の日だった。漣は、親友の『直樹』と終了時間が迫った花火大会の会場に猛スピードで自転車を飛ばしていく。しかし花火大会は既に終わってしまっていた。疲れ切ってしまった漣は自転車ごと倒れて、怪我をしてしまう。その時、会場にいた女の子が怪我をしている漣に絆創膏を渡してくれる。漣はその子に一目惚れをした。その女の子が葵だった。そして互いに惹かれ合い、二人の初恋が始まる。しかし葵は突然姿を消す。養父からの虐待を受けていたのだ。そして31歳になって二人は再会する。劇中に流れる中島みゆきの名曲が切なさを引き立てる。この映画は主人公の菅田将暉、小松菜奈の他にも成田凌、榮倉奈々、二階堂ふみなどキャストがかなり豪華。そしてエンドロールでは、ミュージシャンとしても活躍する菅田将暉、石崎ひゅーいが歌っている糸が流れるのでそこも注目の一つだ。この映画は、思いっきり泣きたい、優しい気持ちになりたい人にお勧めだ。