ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結のレビュー・評価・感想

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ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
4

ハーレイ・クインが空回り

シリーズ第1作目でのハーレイ・クインの衝撃的な登場にワクワクしたわけですが、この続編ではあの魅力的なイメージはもう無かった。そもそも1作目の衣装が良かったのに、赤いロングドレスを着せられるのだが全然似合っていない。マーゴット・ロビーの顔立ちにも映えない。動きにくそうだし。
ハーレイ・クインだけは特別な存在というのもあるのだろうが、敵のリーダーとの恋愛騒動など本編とあまり関係ないエピソードなどもある。そのせいで本筋のストーリーや他のキャラクターとの絡みも少なくなり、なんだか浮いた存在に。唯一前作から縁のある大佐とさえあまり共演シーンが無いばかりか、大佐の身に起こるラストの重要なシーンに関してはハーレイ・クインはスルーしている。これは流石に不自然な感じがした。
結果、マーゴット・ロビーの責任では無いのに彼女一人が空回りしているような印象を与えている。
作品自体もR15ということで残酷なシーンはあるものの全体的には子供向けのような内容。アメコミ的ということなのかもしれないが、「バットマン/ダークナイト」やハーレイの元彼(?)「ジョーカー」のような大人向きの作品もあるのに。そういう意味でも前作のハーレイ・クインはセクシーで大人っぽい魅力的なキャラクターだっただけに残念。