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aka_ryuのレビュー・評価・感想

PERFECT DAYS
9

『PERFECT DAYS』:時代を超える芸術作品

『PERFECT DAYS』は、役所広司の卓越した演技能力を存分に活かした映画です。彼の表現力豊かな演技は、映画の魅力を一層高めています。この作品はただのエンターテイメントという枠を超え、観る者に深い感動を与える芸術作品です。

映画のストーリーラインは巧妙で、予想を裏切る展開が随所に散りばめられています。役所広司は主人公の複雑な心理を見事に表現し、その内面の葛藤をリアルに描いています。映像美も際立っており、撮影技術の高さが光っています。

本作の最大の魅力は、人間ドラマの深さにあります。役所広司は感情の起伏を細やかに演じ分け、観客を物語の世界へと引き込みます。彼の演技は、観る者の心に長く残ることでしょう。

この映画は幅広い層の観客にお勧めできます。静かながらも強いメッセージを持った作品であり、人生とは何かを考えさせられる内容です。映画好きはもちろん、役所広司のファンならずとも、多くの人に感動を与えること間違いなしです。

DRAGON QUEST -ダイの大冒険- / ダイの大冒険 / ダイ大 / Dragon Quest: The Great Adventure of Dai
10

誰もが知っている有名シリーズ「ドラゴンクエスト」をベースにしたオリジナル王道ストーリー

ドラゴンクエストと言えば老若男女問わず、大変多くの人が知っているロールプレイングゲームである。
1986年のシリーズ1作品目に始まり2020年時点で10作を超えており、スピンオフのゲームタイトルや漫画、アニメ、グッズなど派生は数知れず、日本を代表するゲームの1つと言って過言ではないだろう。
本作「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」では、そんなドラゴンクエストシリーズの世界観を十分に引き継ぎながら、魔王が目論む世界征服に立ち向かう謎の少年ダイを中心にオリジナル王道ストーリーが展開される。
スライムやキメラをはじめ、ドラゴンクエスト3から4にかけてのおなじみのモンスター達が第1話からいきなり登場するのはファンには感涙もので、
ダイが暮らすデルムリン島ではモンスターに凶暴性は見られず、ダイの良き友であり、仲間であり、親でもあるモンスター達との関係からは、
後にダイが人間達から敬遠されることになったときに言った「人間は人間じゃないとだめなんだね…」の台詞からもわかるように、「モンスター=悪」という当たり前の構図がはたして正しいのか、
偏見や差別にとらわれがちな人間の業についていろいろ考えさせられるのではないだろうか。
ダイの正体はオリジナルの設定で、生誕の秘密、不思議な力、超必殺技は物語を一層深めてくれる。
また、そんな勇者の周りに集まってくる仲間達も魅力的なキャラクターばかり。
すぐに逃げるお調子者で頼りないポップ、容姿端麗で慈愛に溢れながらも芯が通っていて気の強いマァム、その他にも強敵として立ちはだかったあの人(ここでは名前は伏せます)が心強い仲間になるなんて!
はじめは一番情けなかったポップが、ダイとは一番つきあいの長い仲間として最も成長し、
最後の戦いでは人間の魂の力、心の叫びを大魔王相手に思い切りぶつけてくれるシーンは自然に涙が流れる屈指の名場面である。
「さぁ刮目せよ!」 ドラゴンクエストシリーズではおそらく初、あるいは極めて初期の思われる魔法剣や、オリジナル呪文なども多数登場し、ワクワクが止まらないこと請け合いだ。
本作は1989年から1996年までに連載されアニメ化もした作品だったが、2020年にはカードを用いるアーケード版としてゲームセンターに登場し、また、リメイク版のアニメ放映もはじまった。
正義とは何か、人間らしく生きるとは何か、魔王に立ち向かっていく勇者ダイ一行の王道ストーリー体験を通して考えてもらいたい。

UNISON SQUARE GARDEN / ユニゾン・スクエア・ガーデン
10

ロックとは何か。その答えは彼らのライブにあり。

ロックバンドと聞くとどんなバンドを思い浮かべるだろうか。
楽曲がロックなバンドもあれば見た目がロックなバンド、そしてバンドそのものがロックというようなバンドも存在する。
今年でデビュー16年目になるスリーピースロックバンドUNISON SQUARE GARDENをご存じだろうか。
おもわず体を動かしたくなるようなポップでノれる人気曲をいくつも持つ彼ら。
是非一度そんなUNISON SQUARE GARDENのライブを体験してみて欲しい。
三人しかいないという事実が信じられないほどの音の厚み、演奏のクオリティーに驚愕するはずだ。
またメンバーが三者三様で、言葉数の多い曲をクールに歌いながらギターを弾きこなす斎藤、ステージ上を自由に暴れ回るベースの田淵、手数が多く魅せるドラマーの鈴木、三人の個性が確立している事も人気の一つかもしれない。
純粋に演奏を聴くだけでも楽しいのだが、注目して欲しいのは彼らが大切にしているロックバンドとしてのライブの進め方だ。
MCもそこそこにとめどなく次から次へと演奏を魅せてくれるそのパフォーマンスは非常にロックバンド然としており、痺れるほどにかっこいい。
楽曲こそポップなものも多いが、あまりにも潔いステージでの彼らを目の当たりにするとそこにロックを感じざるを得ない。
在り方がロック然としたUNISON SQUARE GARDENに今年も目が離せそうに無い。

米津玄師 / Kenshi Yonezu / ハチ
10

天才肌の時代の寵児

元々の知ったキッカケはニコニコ動画で、ハチP名義でボカロ曲を発表していた頃。
十代にして結ンデ開イテ羅刹ト骸など、文学的とも言える作品を発表しており、一気にファンに。
作詞作曲、イラストなど全てを一人でこなす新鋭の若手だと思っていたら今度は自らの声で歌ってCDデビュー。
最初の頃はその曲調、珍しい名前から見向きもされず一般人からは「変な人」呼ばわりされていた。

しかし2ndアルバム「YANKEE」でかなり注目を浴びるようになった。
アイネクライネなど、神曲と呼ばれる歌が多数収録されており、徐々に一般人にも知られるようになり、CMタイアップ曲として採用される事も多くなった。
独特の世界観、文学的な日本語の使い方で他アーティストとは一線を画すようになり、主にネットを中心として認知度がどんどん広まっていった。

TVでもインタビューされるようになり、でも歌っている姿はほとんど見せないためミステリアスな所がますます注目を浴びることとなる。遂には「Lemon」で一気に人気爆発。
ドラマの主題歌として効果的に挿入されたこともあり、幅広い年齢層に知られるようになった。
その年のレコード大賞など様々な賞を総ナメにし、遂には2018年紅白歌合戦で目玉歌手として登場。

それ以降も精力的に音楽活動を続け、曲の提供やプロデュースなど、幅広い分野で活動を続けている。

米津玄師が動けば一気に日本が騒ぐ時代になったのである。

けいおん! / K-ON! / けいおん!! / K-ON!!
10

音楽ファンにこそ勧めたい作品

端的に話すと女子高生5人の軽音部の日常を描いた物語です。作中では放課後ティータイムというバンドを結成します。初めて楽器を始める方にも見ていただきたいです。
物語としては、特段何かがあるわけではありません。文化祭に向けて練習したり、部活の合間にお茶したり、マラソン大会があったり、修学旅行行って大学受験して卒業する…普通の高校生活です。
だけど、自分の高校時代を思い出して共感したり、熱くなってみたり…一緒に高校生活を楽しむことができます。
音楽アニメということで、特筆すべき点は素晴らしい楽曲です。
実際に劇中歌とオープニング、エンディングはバンドスコアが発売されています。そして何よりすごいのは劇中歌!
作中では、作詞作曲ともあまり経験がないところから、主人公に至っては楽器未経験からのスタートです。
つまり、演奏も曲も複雑なものはできません。1年生の劇中歌は現実でも比較的難易度は高くなく、初心者向けになっています。3年生の劇中歌は、少しテクニックが必要かも?
時系列順に劇中歌を練習していけば、キャラクターと一緒に楽器が上達していくのを感じることができます!
アニメ制作は、俺たちの京アニでおなじみ京都アニメーション。作画も素晴らしいのですが、音楽の現実とのリンクもリアルさを増しています。
アニメを全く見ない音楽ファンにもオススメしたい作品です。