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adaken66n2のレビュー・評価・感想

One on One 34th note『face-to-face』
7

今話題の劇作家 浅井さやか書下ろしシリーズ作の第2弾!今度はグランマ思いの作家を救う!?

2021年に上演されたコムロ探偵シリーズ第1作『back to back』に続く第2弾。勿論、作・演出・音楽は全て浅井さやか氏が送る完全オリジナル作品。
第1作目は探偵であるコムロがメインの語りから、本作は新人のワダにシフト。彼はホームズとワトソンに憧れ、ミステリー小説家を目指している。ワダを演じるのは、舞台『魔法使いの約束』の主役に抜擢され人気上昇中の新正俊。1999年生まれの期待の若手である。他のキャラクターも演じるのは歌もダンスもできるプロたち。そして今回もピアノの生演奏を務めるのは、はんだすなお氏。本作はミュージカルで、普通のセリフの中から急にピアノ伴奏と歌が始まる。とあるシーンではキャラクターから、ピアノの演奏をストップ、そして開始してほしいといった笑い溢れる演出も楽しめる。現実世界にピアノ演奏者はいないはずなのに、キャラクターの心情や状況をうまく表現する場面に、客席が和み笑いに包まれる。
想像のシーンでは、小道具で自分たちの名前を表し、少々大げさな演技に戸惑う観客もいれば、場面の変わったことの面白さに魅了される観客も少なくない。コムロ探偵事務所を訪れたお客様を飽きさせず、そのまま引き込んでいく浅井氏の演出。第3弾はいかに!

ロック・オブ・エイジズ(映画)
10

ロックを熱唱するトムクルーズ

物語の舞台は1980年代のロスで、夢と現実の狭間で揺れる若者たちと富や名声に溺れる伝説のロックスターが出会うところから始まります。
華やかな時代の世界観をその時代に実際に活躍したロックスターの楽曲たちと、ベテラン俳優たちの歌唱力で彩ります。
情景やあらすじを聞かなくてもすっと物語の中に入り込んでいける分かりやすいストーリー展開です。
誰もが聞いたことのある王道ロックナンバーによるミュージカル演出で導入の部分からすぐに虜になります。
超豪華な俳優陣がロックを爽快に歌い上げる姿を観ながら物語が進んでいくにつれて、徐々に自分のテンションが上がっていくことを感じられずにはいられません。
観終わった後には、映画のサウンドトラックはもちろん、ジャーニーやボンジョビのオリジナル版を探して少しの間は80年代ロックにどっぷりハマってしまうでしょう。

映画の中で登場する音楽は全て世界的に大ヒットした超有名曲。
ロックに詳しくなくてもミュージカルに詳しくなくても知っている曲ばかり。
歌唱シーンはたくさんあるけれど、どれも長引かせずに場面転換が多め。
アクション俳優として有名なあのトムクルーズがアクションゼロで熱唱しまくるギャップに釘付け。
といった3つの点からも、ミュージカル映画にあまり興味がないという方にも胸を張ってお勧めできる一本です。

ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ / ドラクエビルダーズ / Dragon Quest Builders / DQB
8

各自のセンスが光るゲームです

ストーリーを進めながら、自分の好きなように島を開拓していくゲームです。
アップデートも来ているため、やれることは増えています。

家を創ったり、犬や猫を飼って、その子供も生まれたり。
島にはいろんな仲間もいて、その仲間たちと一緒に、島を反映させていきます。

ストーリーはチュートリアルです。
ストーリーを終えた後が、本番です。
ストーリーが終わった後が、作れるものも増えているため、そこからが島の繁栄の本番なのです。
それまでは、作れるものが少ないので、どうしても繁栄は難しいのです。

それに、ストーリーをクリアしないと一部のエリアも解放されないようなので、ストーリーを進めて下さい。
ゆっくりやっても、ひと月あればストーリーは終わります。そこからが本番です。

材料は、素材島という、行くたびに地形が変わる場所で、無限に採掘できます。
素材島で指定されたものをチェックし終えると、指定の素材が使い放題になります。

料理もできます。
追加コンテンツ購入の必要はありますが、釣りもできます。

アクアリウムを作って、釣った魚を放流することも可能です。

家具の組みあわせ次第では、様々なものとして認識されて仲間たちが使ってくれたりもします。
(温泉と認識されたり、トイレと認識されたりして使ってくれます)

作れるものは、無限大です。
本当に、各プレイヤーのセンスが光ります。

他プレイヤーの島にもいくことが出来るようにもなっているため、交流も楽しめます。

いろんな人と交流もして、自分の島を発展させてくださいね。

ドン・パスクワーレ(シネマオペラ)
9

ドニゼッティもいい。

オペラシネマ「ドン・パスクワーレ」(ドニゼッティ作)を一年ほど前に観ましたが、とてもよかったです。

最近、オペラシネマにはまっていて、アメリカのメトロポリタン劇場で上演されるオペラを、迫力満点の映像と音楽で、観る人をうならせています。若い人は、「オペラなんて⁈」と思うかもしれませんが、かつて若かりし頃映画ファンだった私は、60才を過ぎて、オペラにはまってしまいました。
40才代ごろから、クラシック音楽を聴き始めたのですが、その頃はどうもオペラだけは苦手だな、どこがいいのかな?と思っていましたが、クラシックを聴き始めて十年、二十年となってくると、だんだん人(歌手)の美声、朗々と歌い上げる歌声に聞きほれてくるようになりました。
とくに、女性歌手のメゾソプラノ、ソプラノの美しい歌声には、心おどらされ、私の心をわしづかみにします。

いま、オペラをDVDも含めて少しずつ聞き始めているところですが、プッチーニの「蝶々夫人」、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」などなど、楽しくこころおどらされるオペラが目白押しです。年齢にかかわらず、一度は触れてもらいたいオペラの世界。
オペラは、究極的には人間賛歌、人生賛歌、と言えると思います。

ドニゼッティは、オペラの世界では、知られた名前のようです。「ドン・パスクワーレ」は、資産家の初老の男と、若い女性、とのコメディタッチのストーリーで、楽しませてくれます。また、演出も斬新で、楽しませてくれます。
ドニゼッティ「ドン・パスクワーレ」は、オペラの世界では、知られた作品のようで、オペラシネマ初心者でも楽しく心おどる作品です。
一度観てみてください。ただし、音楽嫌いな方にはお勧めできません。

ドラえもん / Doraemon
9

大人でも楽しめるドラえもん映画

映画『ドラえもん のび太と雲の王国』は子供でも大人でも楽しめる映画です。
冒険の舞台は雲の上。 雲の上は、はるか昔から天上人の住む世界となっています。
この世界では私たち地上人よりも進んだ科学力を持っており、遠い星の宇宙人と交流をすることもできます。
雲の上には絶滅した動物が住む自然豊かな森があり、面積が北海道くらいの雲に大規模ソーラー設備を作り、そのエネルギーを使って首都のある中央州ではたくさんの天上人が生活しています。
ドラえもん達は、天上世界から逃げてきたとある少年との出会いをきっかけに、天上人と交流することになります。
雲の上に住む天上人達は、地上人のせいで年々住みにくくなっていることをドラえもん達は知ります。原因は地上人の引き起こす排ガスをはじめとした環境問題の影響です。雲の上の生活環境は日に日に悪化し、天上人は、自分たちを守るために地上世界を滅亡させる「ノア計画」を進めています。
ドラえもん達はこの事実を知り、なんとかこの計画を止めようとします。
人類の生存か、天上人の生存か、難しい問題にドラえもん達は苦悩します。
苦肉の策で、天上人にとって脅威となる雲戻しガスを武器に、天上人と話し合いを試みます。その最中、天上人に恨みを持つ一部の地上人がドラえもん達の隙を突いて雲戻しガスを奪い、これを天上世界に向けて使ってしまいます。雲戻しガスの威力は一瞬で雲の大陸一つを消し去ってしまいます。
ドラえもんはこの事態に責任を強く感じ、多くの天上人を救うために、自ら雲戻しガス施設に体当たりしてこれを破壊します。これがきっかけでドラえもんは完全に壊れてしまいます。
のび太をはじめ多くの人が悲しみに暮れる中、以前のび太が育てたキーノという木の宇宙人が超能力でドラえもんを一瞬で直します。そしてキーノは地上人が悪い人ばかりではないことを天上人に訴えかけます。
このことをきっかけに地球や天上人を大切にする地上人の存在を、天上人達はあらためて知ることになります。
天上人は「ノア計画」を白紙に戻し、自分たちが平和で安全な別の星に移住することで解決することにします。こうして地球に平穏が訪れることになります。
映画ドラえもんは全部で2021年現在40作品作られています。本作は第13作目で1992年公開されました。
本作は環境問題や正義とは何か、大人でも十分楽しめる内容です。
若き武田鉄矢さんが歌謡曲調のエンディング主題歌を歌っている点が渋いです。
この映画を見た多くの人は、ドラえもん達の冒険を通して、現実に生きるこの世界でも、常に他者と対話が大切だと気づかされます。

過去に人気のドラえもん映画、その多くが近年リニューアルされて公開されていますが、雲の王国はいまだリメイク新作公開されていません。
公開当時、作者藤子・F・不二雄は、原作執筆時に体調不良の中苦労しながら作られたそうです。作者自身思い入れの深い作品でもあります。
今一番リメイクをしてほしい作品です。

大人でも楽しめるドラえもん映画『ドラえもん のび太と雲の王国』 ぜひご覧ください。