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ロックを熱唱するトムクルーズ
物語の舞台は1980年代のロスで、夢と現実の狭間で揺れる若者たちと富や名声に溺れる伝説のロックスターが出会うところから始まります。
華やかな時代の世界観をその時代に実際に活躍したロックスターの楽曲たちと、ベテラン俳優たちの歌唱力で彩ります。
情景やあらすじを聞かなくてもすっと物語の中に入り込んでいける分かりやすいストーリー展開です。
誰もが聞いたことのある王道ロックナンバーによるミュージカル演出で導入の部分からすぐに虜になります。
超豪華な俳優陣がロックを爽快に歌い上げる姿を観ながら物語が進んでいくにつれて、徐々に自分のテンションが上がっていくことを感じられずにはいられません。
観終わった後には、映画のサウンドトラックはもちろん、ジャーニーやボンジョビのオリジナル版を探して少しの間は80年代ロックにどっぷりハマってしまうでしょう。
映画の中で登場する音楽は全て世界的に大ヒットした超有名曲。
ロックに詳しくなくてもミュージカルに詳しくなくても知っている曲ばかり。
歌唱シーンはたくさんあるけれど、どれも長引かせずに場面転換が多め。
アクション俳優として有名なあのトムクルーズがアクションゼロで熱唱しまくるギャップに釘付け。
といった3つの点からも、ミュージカル映画にあまり興味がないという方にも胸を張ってお勧めできる一本です。