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a6のレビュー・評価・感想

おとなの事情 スマホをのぞいたら
8

ドキドキして観てました!

3組の夫婦と独身男の計7人が、1年に1度集まり友情を育んでいる。
物語は同じ家の中の会話だけで進んでいく。
グループの中でもマイナス思考の向井杏は、自分と真逆で楽観的すぎる性格の旦那に浮気の疑いを持っていた。この場で疑惑を晴らすため「ここにいる間は全員テーブルにスマホを置いて。電話やラインがきたら隠さないで見せるゲームをしよう」と言い出したことで、楽しいはずの一夜が一転、恐怖とスリルの幕開けとなる…。
年齢も違う7人の不思議な結束感やその関係性が、最後にはすべて明らかとなる。

この映画はイタリアのコメデイ映画の日本版で、世界18か国でリメイクされた作品です。
みんなそれぞれに知られたくない秘密の1つや2つは大人であれば持っていて当たり前で、人に迷惑をかけない範囲なら問題はないと思います。それがこのゲームによってその後の夫婦の関係がどのように変わるのか、ちょっと想像すると楽しい映画です。

東山紀之が少し冴えない独身男を演じていますが、意外にそれらしく絵になっていてよかった。
とにかく、登場人物の表情がリアルでいい。見られたくないものが見られたくない人にバレるとあんな顔になるのかなと、繰り返してみてしまう映画です。

怒り / Rage
6

重い作品

なんだか怖い話でした。
でも、3人のうち、だれかが犯人かも、もしかしたら時系列が違うだけで同一人物かもとは思えなかったです。
全員違う感じだし、まあ、それは整形したとかあるのでしょうが、それにしても違いすぎるかなって思いました。
原作は読んでないのですが、本だとそう読めるのかもしれません。
素性を明かさない3人の男たちは、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛なのですが、全員個性的で、狂気に満ちていると見えなくもない顔つきなので、役に合っていたと思います。
綾野剛さんと知り合うのは妻夫木さんなのですが、2人の話はとても悲しかったです。
疑いだせば、いくらでも疑えちゃうからこういうことになっちゃったんだなと思いました。
でも、妻夫木さんに綾野を信じてやれよと強くも言えない感じでした。
たしかに彼は怪しかったし、出会いからして昔からの知り合いとかでもないですしね。
人を信じるって何なんだろうと考えさせられました。
また、最初の殺人事件や、強制性交事件など、イヤな気持ちになる描写も多く、なかなか重たい話でした。
おもしろいし、また見たいなと思う一方、もう見たくないと思える作品です。
殺人事件の犯人は本当にいかれていて、理由がわからなかったからとても怖かったです。
実際に、こういうことがあるかもと思うとおそろしくてたまりません。

PSYCHO-PASS / サイコパス
10

今迄見た中で最も面白く、考えさせられる作品

今迄にないアニメであると断言出来る作品である。
世界観、脚本、キャラクター、音楽、演技、どれを取っても申し分のないアニメである。
アニメは子供ものというイメージを一見持ちやすいが、この作品は大人が見ても非常に楽しめる作品となっている。
ただ人によっては一度見ただけでは理解出来ないこともある。
一話見ると、次も、そして次もとどんどん視聴したくなる作品である。睡眠不足注意。

本作品の良い点は悪役にも魅力があり、槙島(悪役)に同情してしまう点である。
通常、悪役は視聴者から嫌われ、最後には正義に倒されるというパターンが存在するが本作はそう単純ではない。
槙島(悪役)の台詞を聞けば聞くほど、彼が住んでいる社会はどこかおかしく、息苦しい国になっている。
物事を深く考えることが好きな人にとっては槙島の言葉の重みを理解出来ると思う。

あまりネタバレをしたくないのでここでレビューを締めくくりたいと思う。
兎に角、人生に一回、この作品は全ての人に見てもらいたい。
世の中では君の名はといった中身のない映像だけが美しい作品が世の中に受けているが、この作品は違う。
本当はもっと評価されるべきだし、改めて本当に素晴らしい作品はこの世で評価を受けるときは限らないと感じた。

最終兵器彼女 / 最彼 / サイカノ / The last love song on this little planet. / She, The Ultimate Weapon
8

シリアス×恋愛が好きな方にはお勧め

端的に言うと、主人公シュウジの彼女チセが唐突に最終兵器にされてしまいます。
この作品内の時代は現代ですが、日本は世界の国々と戦争をしています。その中で、日本は最終兵器を作り出して各国に対抗しようと考えます。そして最終兵器は人体を改造するものであり、その適性に合ったのがチセでした。物語が進むにつれて、最終兵器としての力が強まってきて性格も変わっていってしまうチセ。シュウジは、変わっていくチセをどうすればいいのかと思い悩み、チセは最終兵器として変わっていく自分のことを嫌いになってしまう。戦いのさなかに、二人の心がすれ違ったりする場面がリアルにあらわされています。
シリアスなシーンが多いですがその中で二人がお互いのことを思いあっているシーンが適度に描かれているのがよいと思いました。人が沢山死ぬので、そういった物語が苦手な方にはお勧めできませんが、その分戦争の恐ろしさや悲しみが深く伝わります。キャラクター、一人一人、それぞれ設定もしっかりとしているので、主人公だけでなくほかの登場キャラからの視点から見た戦争に対する考えを知ることができます。たくさんアニメを見てきましたが、この作品には心に大きく響くものがあると思いました。シリアスが平気、恋愛物が好きで、感動する作品を見てみたいという方にはぜひおすすめです。