最終兵器彼女 / 最彼 / サイカノ / The last love song on this little planet. / She, The Ultimate Weapon

最終兵器彼女 / 最彼 / サイカノ / The last love song on this little planet. / She, The Ultimate Weapon

『最終兵器彼女』とは1999年より高橋しんが「ビッグコミックスピリッツ」で連載していたSF青年漫画、およびそれを原作としたアニメ作品、または映画作品である。累計総発行部数は400万部を記録しており、セカイ系漫画の先駆けとされている。SF×純愛をテーマとしておりキャッチコピーは「この星で一番最後のラブストーリー」である。主人公のシュウジとちせは北海道に住む高校生。しかしちせが「最終兵器」として戦場に行くことに。それでもシュウジとちせは互いに愛し続けた。

a6のレビュー・評価・感想

最終兵器彼女 / 最彼 / サイカノ / The last love song on this little planet. / She, The Ultimate Weapon
8

シリアス×恋愛が好きな方にはお勧め

端的に言うと、主人公シュウジの彼女チセが唐突に最終兵器にされてしまいます。
この作品内の時代は現代ですが、日本は世界の国々と戦争をしています。その中で、日本は最終兵器を作り出して各国に対抗しようと考えます。そして最終兵器は人体を改造するものであり、その適性に合ったのがチセでした。物語が進むにつれて、最終兵器としての力が強まってきて性格も変わっていってしまうチセ。シュウジは、変わっていくチセをどうすればいいのかと思い悩み、チセは最終兵器として変わっていく自分のことを嫌いになってしまう。戦いのさなかに、二人の心がすれ違ったりする場面がリアルにあらわされています。
シリアスなシーンが多いですがその中で二人がお互いのことを思いあっているシーンが適度に描かれているのがよいと思いました。人が沢山死ぬので、そういった物語が苦手な方にはお勧めできませんが、その分戦争の恐ろしさや悲しみが深く伝わります。キャラクター、一人一人、それぞれ設定もしっかりとしているので、主人公だけでなくほかの登場キャラからの視点から見た戦争に対する考えを知ることができます。たくさんアニメを見てきましたが、この作品には心に大きく響くものがあると思いました。シリアスが平気、恋愛物が好きで、感動する作品を見てみたいという方にはぜひおすすめです。