怒り / Rage

怒り / Rage

2010年に国内の映画賞を総ナメにした大ヒット作「悪人」の原作者吉田修一と監督李相日が6年振りにタッグを組み、音楽に坂本龍一を加え、実力派のオールスターキャストで挑んだ感動のヒューマンミステリー。八王子の平静な住宅街で残忍な夫婦殺人事件が起こる。一年後のある日、千葉と東京と沖縄に素性の知れない3人の男が現れ、それぞれに重厚な人間ドラマが展開する。愛した人は、殺人犯なのか?2016年9月全国公開。

a6のレビュー・評価・感想

怒り / Rage
6

重い作品

なんだか怖い話でした。
でも、3人のうち、だれかが犯人かも、もしかしたら時系列が違うだけで同一人物かもとは思えなかったです。
全員違う感じだし、まあ、それは整形したとかあるのでしょうが、それにしても違いすぎるかなって思いました。
原作は読んでないのですが、本だとそう読めるのかもしれません。
素性を明かさない3人の男たちは、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛なのですが、全員個性的で、狂気に満ちていると見えなくもない顔つきなので、役に合っていたと思います。
綾野剛さんと知り合うのは妻夫木さんなのですが、2人の話はとても悲しかったです。
疑いだせば、いくらでも疑えちゃうからこういうことになっちゃったんだなと思いました。
でも、妻夫木さんに綾野を信じてやれよと強くも言えない感じでした。
たしかに彼は怪しかったし、出会いからして昔からの知り合いとかでもないですしね。
人を信じるって何なんだろうと考えさせられました。
また、最初の殺人事件や、強制性交事件など、イヤな気持ちになる描写も多く、なかなか重たい話でした。
おもしろいし、また見たいなと思う一方、もう見たくないと思える作品です。
殺人事件の犯人は本当にいかれていて、理由がわからなかったからとても怖かったです。
実際に、こういうことがあるかもと思うとおそろしくてたまりません。