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YUEMIRU_199

YUEMIRU_199のレビュー・評価・感想

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
10

何周も読み返しちゃってます!

女性作家ということで、恋愛色が強いのかな〜って先入観を持っていましたが、恋愛色はアクセントで少しあるくらいでした。
物語の内容としては、主人公の兄弟が、過去の過ちで失ったものを取り戻す旅をする中で、色々な人と出会い、感動と挫折を味わいながら成長していく物語です。
主人公たちは「俺Tueee」でも「最強」でもなく、才能はあるけれど常に苦戦を強いられているイメージです。
しかしながら、戦闘シーンは魅力に溢れており、疾走感、爽快感、ハラハラ感が上手く合わさっているため、何度読んでも楽しむことが出来ます。
ストーリーに関して、主人公たちはよくある子供っぽい甘い考えを持っている訳ではないので、大人が読んでもイライラする事は無く、大人でも考えさせられるような深い内容になっています。
特に、登場する大人キャラたちの魅力が強く、序盤から終盤まで、終始大人キャラたちがカッコいいと感じること間違い無しだと思います。
登場人物の中には死んでしまうキャラもいますが、敵も味方もあっさり退場という感じが一切なく、最後まで繋がっているところが感動的です。
伏線も当初から張り巡らされており、間伸びした感じは全くなく、作者は天才かと思うくらい綺麗にまとまって話が完結しています。
読む前は長いと感じるかもしれませんが、読み始めたら最後まで一気に読んでしまうこと間違いなしの傑作なので、未読の方は一度は読むことをオススメします!!

テニスの王子様 / テニプリ / The Prince of Tennis / 新テニスの王子様
10

部活を頑張ったあの頃を思い出します

アメリカJr.大会4連続優勝の経歴を持つ越前リョーマは、青春学園中等部というテニスの名門校に入学します。青学のレギュラー陣は個性豊かな技を持つ曲者ばかり。1年生のリョーマはそんな個性豊かな先輩たちと切磋琢磨して、どんどん強くなっていきます。青学の目標である全国優勝に向けて、様々な困難を乗り越えていきます。
テニスの王子様では「そんなのアリ?!」という技が頻繁に繰り出されます(分身したり、威力の強い技を出して相手選手を吹き飛ばしたり)。しかし、それが読者をワクワクさせて魅了させるポイントなのです。青学のレギュラーメンバーだけではなく他校の選手も個性が強い為、「この選手はどんな技を出してくるのか」と気になってしまい、読む手が止まりません。とにかく、様々な技が繰り広げられ、読んでいて飽きがきません。
テニスの王子様にはもう一つ魅力があります。それは、選手に「イケメン」が多いという点です。
主人公のリョーマは勿論ですが、青学のレギュラーメンバーや他校の選手皆んなイケメンです。そこが女性ファンが多いと言われる所以です。テニスの王子様の見方として、「推しがどんどん成長していく」という目線で見るのも楽しみ方の一つです。
ここまで、ストーリーに関わる内容は一切書いてきませんでしたが、各選手が様々な壁を乗り越えて強くなっている姿に胸が熱くなるシーンが沢山あります。「努力」の素晴らしさを教えてくれる作品です。
是非、この作品を通して「部活に明け暮れたあの頃」を思い出してみてください。

レオン / Leon / The Professional
10

凶暴な純愛。孤独な殺し屋に手を差し伸べたのは、誰?

母に勧められて、母と一緒に観ました。
「暗いよ」と言われていたので、どのように暗いのかとちょっとドキドキしながら観始めたのですが、開始10分も経たないうちに映画の登場人物たちの虜になっていました。

特にマチルダのあのくるくると変わる表情が、とても魅力的です。決して良いとは言えない家庭環境で育ったはずの彼女が、ある人物たちによって家族を失ってしまった時の彼女の表情、行動に、「ああ、それでも彼女は心のどこかで家族をよりどころにしていたのか」と思わせられました。

アクションシーンが多いのも特徴的です。アクションが好きな方はどっぷりとこの映画の世界にハマってしまうかもしれません。
殺し屋レオンのひたすら孤独な人生に、人間的な温かさを与えたのもまた彼女であったと思います。
それまでの彼の人生はひたすら孤独で、仕事のために人を殺し、まるで感情を持たないロボットのように生きていましたが、彼がマチルダと出会ったことでその冷たく人間味のない彼の感情が少しずつ引き出されていきます。

凶暴な純愛、というコピーはまさにその通りだと思いました。ものすごい速さで駆け抜けていく、とても冷たくて温かくて悲しい純愛。涙を流さずにはいられません。