Ko_Suke_poke@Ko_Suke_poke

Ko_Suke_poke
Ko_Suke_poke
@Ko_Suke_poke
17 Articles
3 Reviews
0 Contributions
0 Likes
Ko_Suke_poke

Ko_Suke_pokeのレビュー・評価・感想

バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ / バック・トゥ・ザ・フューチャー・トリロジー / Back to the Future series / バックトゥザフューチャー
9

過去、未来、現在へタイムスリップ

今回紹介する映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は全3部作となっています。特に1番の魅力は、車でタイムスリップすることで、自分の過去、未来、また現在に戻ってくるところにあります。もしそんなタイムスリップができるなら皆さんはどうされますか?
僕自身は、やはり過去に戻り、自分の人生について過去の自分にそれとなく伝えたいですね。本作では、主人公のマーティと友人で博士のドクが、通称『デロリアン』というタイムスリップする車を創り出し、旅に出る物語となっています。第1作目は、過去にタイムスリップし、昔のドクを助けるために奮闘する物語、第2作は未来に行って主人公のマーティを助けるために奮闘する物語、第3作は、未来に行った弊害で、現在にもどったら全く異なる現在にかわっていて、それを元に戻すためにまた未来と過去を行き来する物語、最後に、デロリアンを破壊する(結果的に電車でつぶされて壊れる形になる)ことで、終わりを迎える物語となっています。
各作みていて、はらはらどきどきとし、めちゃくちゃかけ離れた過去未来にいくわけではないので、なんとなくみていて没入でき興奮してしまう面白さがあります。
また、改造された車でタイムスリップするのも面白いポイントで、現実離れした機械でタイムスリップするわけではないので、なおさら創造と妄想が膨らみ、見ているこちらのわくわく感をより膨らませてくれる作品であると感じています。

劇場
10

山﨑賢人、松岡茉優の好演が光る、高尚な恋愛映画

劇作家として成功を目指す永田と、どういう訳かその男の事を好きになり生活面、金銭面でも世話をする沙希。
物語の序盤で二人は出会い、一緒に生活をするのだが、恋愛映画に頻出のラブシーン、キスシーン、悪く言うと「話題性の為の低俗なシーン」が無い事がこの作品の質を上げていた。
松岡茉優の演技が好きすぎる。
さりげない日常のセリフが自然で上手く、同じシーンを何度でも観たくなる。
いつも優しく笑っていた沙希が、終盤に感情を露わにし、それらを永田にぶつけるシーンは、心を動かされる。
松岡茉優の演技力の高さが伺える。
一方山﨑賢人演じる永田が夢を語るシーンはかなり感情を揺さぶられる見どころのある場面で、涙する人も多いであろう。
個人的な意見としては永田に沙希を幸せにしてあげて欲しかった。
幸せな気持ち、悲しい気持ち、もどかしい気持ち、恋愛に於いて湧き上がる様々な感情が2時間の中で十分に体験できる。

オペラ座の怪人
9

最も切ない三角関係

本作は題名にもある通り「オペラ座」が主な舞台であるため、きらびやかな演出や俳優たちによる歌唱力に圧倒されます。しかし、ストーリーはそれとは対照的に暗い印象を受け、クリスティーヌとラウル、怪人の三角関係は何度観ても切ない気持ちでいっぱいになります。ラウルは、新人のバレエダンサーでのちにプリマドンナの代役を務めるクリスティーヌの幼なじみであり、とても紳士的な男性です。一方、怪人は顔に大やけどを負い、それによる壮絶な子供時代を送った不幸な男性です。彼はオペラ座をすみかにし、愛するクリスティーヌをプリマドンナにするためには人殺しも厭わないのです。完全に怪人の人格は破綻していますが、クリスティーヌへの愛は本物です。客観的に見れば、もしクリスティーヌの立場なら誰もがラウルを選ぶことと思います。ストーリーでも、クリスティーヌとラウルは結ばれ、幸せな家庭を築いていきます。しかし、この作品は必ずと言って良いほど、怪人に肩入れしてしまうようにストーリーが構成されています。人殺しで、オペラ座の地下にクリスティーヌを連れ去り、無理やり結婚させようとまでする怪人ですが、クリスティーヌ亡き後も墓にバラの花を送り続ける彼に、少しでも幸せが訪れてほしいと祈ってしまう名作です。