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山﨑賢人、松岡茉優の好演が光る、高尚な恋愛映画
劇作家として成功を目指す永田と、どういう訳かその男の事を好きになり生活面、金銭面でも世話をする沙希。
物語の序盤で二人は出会い、一緒に生活をするのだが、恋愛映画に頻出のラブシーン、キスシーン、悪く言うと「話題性の為の低俗なシーン」が無い事がこの作品の質を上げていた。
松岡茉優の演技が好きすぎる。
さりげない日常のセリフが自然で上手く、同じシーンを何度でも観たくなる。
いつも優しく笑っていた沙希が、終盤に感情を露わにし、それらを永田にぶつけるシーンは、心を動かされる。
松岡茉優の演技力の高さが伺える。
一方山﨑賢人演じる永田が夢を語るシーンはかなり感情を揺さぶられる見どころのある場面で、涙する人も多いであろう。
個人的な意見としては永田に沙希を幸せにしてあげて欲しかった。
幸せな気持ち、悲しい気持ち、もどかしい気持ち、恋愛に於いて湧き上がる様々な感情が2時間の中で十分に体験できる。