邦画で一番好きな作品です
この映画を説明するときには、いつも相手に「右を説明できますか?」という同じ質問をします。
この映画の主人公である馬締は、この質問に答えを出してくれます。
出版社でさえない営業職をしていた社員の馬締が、「辞書編集」という仕事に出会い、人間として成長していきます。その中で様々な人に出会い、自分の仕事についてや、生き方を模索していく姿にとても感動できます。
この映画は主人公の馬締だけでなく、出てくる登場人物一人一人が魅力的で、観ているうちにどんどん引き込まれていきます。
馬締が下宿のタケおばあさんの孫のかぐやと出会うシーンも神秘的で、馬締が一目ぼれしてしまう気持ちがわかってしまいます。
大好きなシーンは、馬締がかぐやを好きになった時に、作っている辞書の「恋」の語訳を頼まれるところです。その「恋」の語訳がとても可愛らしく、辞書的な端的な文章の中に、馬締の恋愛が詰まっていてぜひ観てほしい大好きなシーンです。
自分自身の情熱を注げる仕事に出会えたり、素敵な仕事仲間に出会えた馬締を心底うらやましいと思います。節目節目に何度も観たくなるとても素敵な映画です。「邦画のおすすめは?」と聞かれたら、必ずおすすめする1本です。