名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer

『名探偵コナン ゼロの執行人』とは、東宝配給、トムス・エンタテインメント製作、立川譲監督によるアニメ映画。東京で開催予定のサミット会場で大規模爆破事件が発生。事件の容疑者として逮捕された毛利小五郎の無実を証明しようとする江戸川コナンの前に、公安警察の古谷零が立ちはだかる。2018年製作・日本作品。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcerのレビュー・評価・感想

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
8

今作の後に巻き起こった安室透ブーム

『名探偵コナン』といえば「見た目は子供 頭脳は大人」のキャッチフレーズを聞いたことはあるかと思う。
原作もまだ連載中で、毎週のアニメに毎年の映画化。世界中にもファンがおり、国民的アニメに名を連ねている作品だといえる。
たくさんのファンがいる中で、さらに知名度が上がり人気になった作品のひとつが、この『名探偵コナン ゼロの執行人』ではないだろうか?

この作品のメインキャラの安室透。彼は主人公の江戸川コナンが居候としてお世話になっている、毛利探偵事務所の下に階にある喫茶ポアロの従業員だ。私立探偵兼ポアロの従業員として働いているが、正体は公安警察捜査官である。潜入捜査として身元を隠し、偽名を使って生活している。
また彼にはもう1つの顔があり、主人公・江戸川コナンが追う黒の組織のメンバーの1人「バーボン」のコードネームをもっている。こちらも潜入捜査のひとつの顔である。
今作は2人の動きがメインである映画になっている。公安警察を狙う爆破テロが起こり、メインキャラの毛利小五郎が逮捕される。真犯人を追求するべくコナンが動き、安室も彼を利用するのだ。

そんな中で安室透がコナンからの質問に対し放った言葉がある。「僕の恋人はこの国さ」。このひと言に世の女性ファンは心臓をわしづかみにされただろう。公開以降”安室の女”という言葉が生まれ、世間を騒がすまでの人気キャラとなったのだ。
安室透を載せた雑誌の品切れや重版、グッズ。更には特注のハンコやイメージ香水など数々の商品が出され、安室透の経済効果はすごいものになった。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
9

安室さんのかっこよさが凝縮した映画!アクションシーンも多く見どころ満載です。

物語はサミット会場が爆破されるシーンから始まります。しかも、その容疑者として現場から指紋が発見された毛利小五郎が逮捕されてしまうのです…。
小五郎の逮捕にショックを受け涙を流す蘭をみて、コナンは小五郎の無実を証明すべく奮闘します。
この映画でキーパーソンとなる安室透こと公安警察の降谷零が、毛利小五郎を容疑者としてでっちあげたことから、コナンは「安室さんは今回敵である」と認識します。
映画の中では、警察に関するワードが多く出ます。例えば、「検察の考案は警察の考案に幅立たない」など…。
あらかじめ、公安や検察、そして逮捕や起訴とは何なのかを予習してから見ると、より楽しめるのではないかと思います!
この映画での見どころはなんといっても規模の大きさとアクションシーン。今回は宇宙規模の犯罪が起こるため、ハラハラ感が普段の映画以上に感じられます。
さらにアクションシーンも非常に激しいです。安室さんの運転技術がすごいことは周知の事実ですが、今回の映画ではコナン君も命の危機を感じるほどのテクニックも見られます!
安室さんの公安警察としての姿勢と信念が感じられる非常に素晴らしい映画となっていますので、安室ファンの方は是非見てみてください。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
10

サスペンス!アクション!さすがコナン!

名探偵コナン劇場版22作目にあたる「ゼロの執行人」は、社会現象にもなった「安室の女」を急増させた作品です。
「安室の女」を急増させた本作は、別に安室さんがただカッコいいという作品ではないんですよ!(いや、カッコよさはたしかに否めませんが。)「降谷零」「安室透」「バーボン」の3つの顔をもつ男の、特に公安警察「降谷零」に注目した作品になっています。
日本を守るという公安の正義、身近なものを守らんとするコナンの正義など、たくさんの人の守ろうとするものと手段が交錯します。
コナン作品では定番になってきた爆発や、息を飲むアクションももちろんありますが、本作はあの「相棒」を手がけた脚本家さんが脚本を担当されており、サスペンスとしても、大人も楽しめる作品になっています。
また、メインテーマのアレンジについても、毎年テーマに沿ったアレンジが加えられますが、本作のアレンジはとってもカッコいい!電子的な雰囲気と、少し不安にすらなるようなミステリアス感、キメのポイントに入る楽器のフレーズ。冒頭で流れたのを聞いたときには、いい意味でゾッとしました。メインテーマ以外も、随所の音楽がいつも以上に秀逸でした。本作の注目ポイントのひとつだと思います。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
10

この主役は安室さんですか?いいえコナンくんです。

知らない人はいないであろう名探偵コナン。その映画です。アニメや漫画、子供も大人も男女問わず楽しんでみている作品でしょう。
この映画は、子供向けというより…きっと大人向け。あ、変な意味ではなく。それも20代女性のファンが多い作品です。理由は、こちらの映画に出てくるメインキャラクター安室さん。ある時は喫茶ポアロの店員さん・安室透、またある時は黒の組織・バーボン。そして正体は、警察庁警備監視局企画課・降谷零。この3つの顔を合わせ持つイケメンの安室さんに心を奪われた女性たち。アニメや漫画で好きになったファンだけでなく、この映画で安室さんに恋をした人も多いはずです。私もその中のひとりです。トリプルフェイスだけでなく、車の運転技術に惚れます!ミッション車のギアチェンジする左手がとにかくえろい!これはもう観ないと分かりません!観ましょう!
でもあれですね。子供向けというより…という理由はもうひとつあるんです。話が難しい!警察庁、警視庁、検察庁…え?この違いってなに?少し勉強して映画を見ることをおススメします。
映画はどんどんストーリーが進むので、え?ってなります。小学生が見てもわかるのかな…(笑)ミステリーに慣れてない方や会話劇が苦手な方は少し観づらいかもしれません…。でも想像しなかった展開や、思わぬ犯人、自分で推理しながら映画を楽しめるので一人だけじゃなく、友達やカップルで見ても面白いと思います!

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
10

アクションとミステリーが融合した人気作

コナンの劇場版はクオリティーが高いものが多いですが、今作は特にアクションとミステリーの要素がバランスよく出来上がっていると思います。アクションは対人格闘は少ないけれど、安室透によるカーアクションの描写が凄まじいです。安室透が運転する車は実在するものですが、実際にエンジン音を録音したということもあって、よりリアルな感じが出ています。
後半の「はくちょう」を追いかけるカーアクションは、洋画のような迫力を味わうことができます。

ミステリーはまず犯人のミスリードが上手いです。私も真犯人とは別の人物を思い浮かべていてすっかり騙されてしまいました。トリックはIOT家電など今どきのテクノロジーが活かされていて、不正アクセス事件など実際にあった事件がヒントになっています。
ストーリーは、基本的に主人公のコナンは一人で事件や犯人に立ち向かうことが多いですが、今作は安室透と協力して解決に導いていきます。少年探偵団も、いつもは助けられるポジションなのが、ドローンを飛ばしてコナンの手助けをします。全体的に暗い印象があって小さいこどもは途中までは退屈になるだろうけれど、クライマックスの警視庁の屋上から始まる緊張感のあるアクションは食い入るように夢中になれると思います。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
8

ほぼ全員、男も安室の虜に!

人気、安室透の映画と言っても過言ではない作品になりました。
周りの友人が複数回行ったと言う話も聞いています。さすが100億の男プロジェクトだけあります。私も通常上映、応援上映に行きました。
安室の虜にはなってない派の人間だったのですがこの作品でやられます。とりあえずイケメンです。その言葉につきると思いますが個人的にドライブテクにやられました。手つきがかっこよすぎます。いやらしい手つきするシーンありますので見てください。あんな風に運転できたらと思ってしまいます。
注目すべきは『僕の恋人は…』のところです。応援上映では全員が「ふぅー!」「ひゅーひゅー!」などのあおりを入れます。そのあと一斉に「きゃー」「ぎゃー」の歓声がすごいです。
今回、歌が福山雅治さんなのですが最初はらしくない、どうなんだ?と思っていました。
ですが、曲が流れたらかなりマッチしていました。むしろ福山さんで良かった!とも思えるほど。
そしてラストにいつも通りの来年映画決定告知です。
来年はキッド様ですよ!私はキッド様推しなので嬉しいです。キッド様と一緒にマリーナベイサウンズがうつっていたので海外でのお話になるのかな?という感じもしますね。かなり期待できます。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
7

安室さん好きにはたまらない!!

私は安室さんのことが特に好きじゃないため7ですが(嫌いなわけではないです)、好きな人はほんとうにおすすめできます!まず!安室さんが腹黒いところが最高!コナンを煽るところも最高!最後の決め台詞が最高!!です!!ゲスト声優が下手でそこはかなり気になりますが、、(笑)事件的にもどんでん返しがありますし、映画放送直前のアニメの伏線はこういうことか〜と思っていたら突如ひっくり返されます。びびります。私は最近の劇場版名探偵コナンならではのやりすぎアクションが得意ではないのですが、今回のは安室さんがかっこよすぎて、やりすぎでもなんでもいい!かっこいい!!となりました。特に好きじゃない私が安室さんかっこいい、、!好き、、!となったので安室さんが好きな人はもう、死んでしまうレベルです。確実に悶え死にます。それくらいのかっこよさ。コナン(新一)と比べるとやはり大人ですね。大人の余裕がすさまじい、、!安室さん好きじゃなくても何回も何回も観に行ってしまうと思う作品、、安室の女になり安室さんに軽率に貢いでしまいます!グッズも鬼のように買ってしまうと思います!青山先生安室さんを生み出してくれてありがとうございます!!!!土下座してお礼を言いたい!!!

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
10

コナンを観たことがない人にもオススメ

大人気「名探偵コナン」の劇場版22作品目で、2018年4月に公開されて以来、7週連続興行収入ランキング1位を達成した大ヒット作品です。
今作がシリーズ最高収入となった大きな理由は2つあると思います。

1つ目は、「本格的なミステリー」です。
今作の脚本は武晴氏が担当されていますが、櫻井氏はドラマ「相棒」シリーズの脚本も担当されており、故に今作もかなり本格的なミステリーとなっています。冒頭、劇場版コナンではお馴染みの大爆発事件から始まり、そのテロの容疑者としてコナンを預かってくれている毛利探偵が逮捕されてしまいます。毛利探偵の逮捕には公安である降谷零が絡んでいるのでは、と疑いながら、毛利探偵の無実、事件の真相をはっきりさせるため、コナンが奔走します。警視庁公安部・警察庁公安部・検察庁公安部と、3つの公安も出てきて、大人でも1回の視聴では理解するのが難しい程、本格的な内容となっています。

2つ目は、公安の「降谷零」です。
彼は、コナン君の体を小さくした黒の組織に「バーボン」という名で潜入し、情報収集のため「安室透」として毛利探偵事務所の下の喫茶店で働きながら毛利探偵の弟子になるなど、”トリプルフェイス”をもつミステリアスな男性です。今作では、とにかくこの降谷氏がカッコいい。物語終盤は、劇場版コナンおなじみのアクションシーンがありますが、降谷氏のドライブテクニック、そしてコナン君からの「恋人はいるの?」に対するあの世を騒がせた返答…これにやられた女性陣は自称「安室の女」「降谷の女」となり、「降谷零を100億の男にする会」などと称し、足しげく何度も劇場に通いました。
私も、恐ろしく美麗に作画されている降谷さんを大きな画面で観たくて、5回も劇場に行きました。

コナンを今まで見たことがなかった人でも、この本格的なミステリーと、魅力的なキャラクターにより、楽しめる作品となっています。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
9

安室透、そして 降谷零の独壇場でした!

サブキャラであったはずの謎の人物、安室透(あむろとおる)=降谷零(ふるやれい)がほぼメインキャラになった劇場版です。
主人公コナン君たちを食う勢いで大活躍してくれました。
今回は大規模テロをテーマにしており、全編、これもまた凄まじい勢いで展開していくまさにジェットコースター映画なのです。
コナンの物語のはずなのですが、その内容はとても渋くて、検察や弁護士の世界の構造、そして公安の闇が垣間見える物語という大人向けの作品でした。
このシリーズを見始めて長いのですが、その時間の経過を気にせずどんどん新しいアイテムが出てくるところも面白いです。
今回は高性能のドローンでしたが。
そうしたものをどんどん出すことで現在のリアルを作品に取り込んでくれていて、コナン初心者もその世界に入り込みやすいのではないかと思っています。
さて、圧巻だったのが安室の愛車である白いマツダRX-7のカーチェイスです。
これは絶対に4DX-3Dで作るべき!と思いました。
そうすれば安室とコナンの目線で物語にもっと入り込めるのに!と思ったのです。
通常版でも酔いそうになりましたが、これは是非、テレビでも出来るだけ大きい画面で観て頂きたいです。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
9

大人も充分に楽しめるエンターテイメント

流行に乗りレイトショーで見てきました、「名探偵コナン ゼロの執行人」。
驚いたのはレイトショーにも関わらずほとんどの席が埋まっていること。それも女性、女性、女性の嵐!非常に楽しそうな様子でロビーがいつもより華やかに感じました。
男性も若干数いるものの、どこか肩身が狭そうな雰囲気です。勢いに押されて、ほとんど詳しい設定を知らない私もワクワクしながら映画を見ました。

脚本がドラマ「相棒」を担当されている方だそうで、納得の重厚感。
アクションやトリック、落ちてくる衛星の回避方法などには確かに子供向けのエンターテイメント的部分もありましたが、公安、検視、検察、警察庁、検察庁などなど…専門用語が飛び交うこの内容、逆に子供には理解できるのか、この仕組みが、この複雑な感情が!
楽しく視聴しながらもそんなことにハラハラしてしまいました。

そして評判通り、主役キャラである安室さんの恰好良いことといったら、女性が憧れる理想像そのもの、といったヒーローぶりで、日本中が「安室の女」に納得出来ました。
ちなみに映画視聴後、前の席に座っていたカップルの男性が「俺は法学部だから良くわかるけど、普通の人にはこんなの絶対わからない!俺はわかるけどね!」と自慢気に繰り返すも、彼女は「キーホルダー買わなきゃ…」とすっかり安室さんの女になっているという、なんとも複雑な場面を見ることが出来ました。安室さんが100億の男になるのを応援したいと思います。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
9

安室透が登場する作品として楽しみにしていましたが、予想を上回りました。

今回の映画は警視庁公安部を舞台とした作品になっていました。
正直安室透が登場するのに、黒の組織ではなく警視庁が舞台になっていて勿体なくないか?と思っていましたが予想を遥かに上回りとてもいい作品でした。

初めの方でコナンは安室透に不信感を抱いていました。
映画が進むにつれタイトルの意味が分かり、ゼロの正体や協力者(執行人)などの複雑な関係性もありとても面白かったです。
また、今回少年探偵団の活躍もありながら事件を解決していったのでとても面白く、強い協力関係がありとても面白かったです。
最後には安室透とコナンが協力関係になり、安室透が車を運転しながらコナンは作戦を練るというところが凄く先を急いでしまう展開で面白かったです。そして。「愛の力」で蘭を救うところは凄く鳥肌が立って感動的でした。
安室透作品としてはとても良く、凄く好きなキャラクターになりました。
最後の茶番というか少年探偵団とのお馴染みの絡みも面白く、いいと思いました(笑)

最後に、タイトルと作品の関係が今回もとてもマッチしていてすごくいいと思いました。
次回の映画は怪盗キッドが出るということですごく楽しみです。
とてもいいと思いました。是非見てください。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
8

幼い子供には難しい作品

今作の軸は江戸川コナンVS公安警察となっています。
コナンが爆破事件の容疑者として考案警察に逮捕された毛利小五郎の無実を証明するために奔走していく内に、作中より一年前に起こった事件に辿り着き、次第に公安警察の安室透と協力して事件を解決に導いていきます。

今作はIoTテロ、不正アクセスと言ったサイバーテロ、公安警察と公安検察、法曹界の実態についても取り扱われており、1度観ただけで完璧に理解することは難しく、幼い子供には尚更難しい作品のように感じます。
しかし、作品内容を理解すればするほど味の出てくる作品なので、複数回観に行くのも良いかもしれません。
ここまで書く限りではお子様には難しい作品の様に感じるかも知れません。
しかし、今作もアクションシーンが多数盛り込まれているため、老若男女問わずで楽しめる作品です。

また、公安警察が軸と言うことは安室透も勿論大活躍します。
ゲストも上戸彩さん、博多大吉さんと豪華で、二人とも重要な役柄です。
安室透、上戸彩さん、博多大吉さんファンは必見です。

また、週間連載の今後の展開(ある人物の正体)に繋がりそうな描写もあるので、それが気になる方にもオススメです。

上記でもあるように、理解に難しい事を除けば非常に興味深い作品でした。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
7

ちょっと恒例化してきたかなぁ…

名探偵コナンは幼い頃から好きで、映画も毎年見ているほど好きな作品。
今回は警察庁に所属する降谷零こと安室透がメインの作品ということで、公開日に期待で胸を膨らませ映画館に足を運んだ。
しかし、話が読めてしまってちょっとがっかりした。
最初は博士と歩、光彦、元太の3人がドローンを飛ばしていた。この時点で「ああ、きっとドローンが最終的に役に立つんだろうな」と思ってしまった。実際、ドローンは最終的に素晴らしい活躍をしていた。
また、何よりも評価を下げた点として、「正義のために人が死んでもいいのか!」というコナンのCM。映画のテーマが正義と真実だったため、安室の正義のために人が死んでもいいのか、とコナンが叫んでいるのかと思ったが、それは今回の犯人に向けてのものだった。勝手に想像してしまったこちらにも落ち度はあるが、この期待を打ち破られる感じは同じく名探偵コナンの映画「漆黒の追跡者」で黒の組織のジンが「久しぶりだな、工藤新一」というCMでもなんども聞いたセリフが、コナンの夢オチだった時のがっかり感に似ていた。
そして恒例化してるゲスト声優の犯人化。ストーリーが進むにつれ犯人はこの人だろうな…。と読めてしまった。
しかし、ストーリー構成、作画は本当によかった。
毛利小五郎が逮捕され、それを助けるために別居中の妻妃英里が力を貸す。エンドロールでもこの二人がいい味を出していた。
また、何と言っても今回のメインである安室透。
雨の中の彼の悲しそうな表情や狂ってると言えるほどの追い詰められた時の狂気的な笑顔。作画には本当に鳥肌がたった。また、今回は車でのアクションが素晴らしかった。現実ではありえねぇ!と叫びたくなるが、これこそコナンの世界。
語りつくせないほどの良さがたくさんあった。何回も見たい。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
9

安室さんがとにかくカッコいい!!風見さんも頑張った!

「名探偵コナン」という作品から離れて久しい私。昔は漫画を読んで、アニメも欠かさず見て、映画も見ていました。しかし、なんか黒の組織の展開もマンネリ化気味……、アニメの放送時間が変わると同時に自然と作品から離れてしまいました。そんな私がコナンという作品に、再び夢中になるきっかけは、安室透でした。
私立探偵兼ポアロのバイト、黒の組織のバーボン、そして公安の降谷零。トリプルフェイスを使い分け、何事も完璧にこなしてしまう彼。
正義のためなら手段を選ばない彼は、テロを事故として片付けられることを防ぐため、嘘の証拠をでっち上げて毛利小五郎を容疑者として逮捕させるよう仕向けます。今回の安室さんは敵かもしれない……。コナン同様、私もそう思いました。風見の口からも、安室さんが被疑者を自殺に追い込んだ過去があると聞き、ますます安室さんが一体何を考えているのか、何が目的なのか、そして本当に今回は敵なのか……、思い悩まずにはいられませんでした。
しかし、映画が進むとともに真実が明らかになり、安室さんは協力者となったコナンくんと共に事件の解決、そして日本を守ることに成功します。現実離れしたカーチェイス、安室さんのハンドルさばきには惚れ惚れしてしまいます。
安室さんは誰よりも国を守ろうとしている。そして、誰も傷つけまいとしている。映画を最後まで見るとわかります。安室の女が何故、この国に溢れているのか……。