今作の後に巻き起こった安室透ブーム
『名探偵コナン』といえば「見た目は子供 頭脳は大人」のキャッチフレーズを聞いたことはあるかと思う。
原作もまだ連載中で、毎週のアニメに毎年の映画化。世界中にもファンがおり、国民的アニメに名を連ねている作品だといえる。
たくさんのファンがいる中で、さらに知名度が上がり人気になった作品のひとつが、この『名探偵コナン ゼロの執行人』ではないだろうか?
この作品のメインキャラの安室透。彼は主人公の江戸川コナンが居候としてお世話になっている、毛利探偵事務所の下に階にある喫茶ポアロの従業員だ。私立探偵兼ポアロの従業員として働いているが、正体は公安警察捜査官である。潜入捜査として身元を隠し、偽名を使って生活している。
また彼にはもう1つの顔があり、主人公・江戸川コナンが追う黒の組織のメンバーの1人「バーボン」のコードネームをもっている。こちらも潜入捜査のひとつの顔である。
今作は2人の動きがメインである映画になっている。公安警察を狙う爆破テロが起こり、メインキャラの毛利小五郎が逮捕される。真犯人を追求するべくコナンが動き、安室も彼を利用するのだ。
そんな中で安室透がコナンからの質問に対し放った言葉がある。「僕の恋人はこの国さ」。このひと言に世の女性ファンは心臓をわしづかみにされただろう。公開以降”安室の女”という言葉が生まれ、世間を騒がすまでの人気キャラとなったのだ。
安室透を載せた雑誌の品切れや重版、グッズ。更には特注のハンコやイメージ香水など数々の商品が出され、安室透の経済効果はすごいものになった。