名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer

『名探偵コナン ゼロの執行人』とは、東宝配給、トムス・エンタテインメント製作、立川譲監督によるアニメ映画。東京で開催予定のサミット会場で大規模爆破事件が発生。事件の容疑者として逮捕された毛利小五郎の無実を証明しようとする江戸川コナンの前に、公安警察の古谷零が立ちはだかる。2018年製作・日本作品。

kurara1122のレビュー・評価・感想

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
10

アクションとミステリーが融合した人気作

コナンの劇場版はクオリティーが高いものが多いですが、今作は特にアクションとミステリーの要素がバランスよく出来上がっていると思います。アクションは対人格闘は少ないけれど、安室透によるカーアクションの描写が凄まじいです。安室透が運転する車は実在するものですが、実際にエンジン音を録音したということもあって、よりリアルな感じが出ています。
後半の「はくちょう」を追いかけるカーアクションは、洋画のような迫力を味わうことができます。

ミステリーはまず犯人のミスリードが上手いです。私も真犯人とは別の人物を思い浮かべていてすっかり騙されてしまいました。トリックはIOT家電など今どきのテクノロジーが活かされていて、不正アクセス事件など実際にあった事件がヒントになっています。
ストーリーは、基本的に主人公のコナンは一人で事件や犯人に立ち向かうことが多いですが、今作は安室透と協力して解決に導いていきます。少年探偵団も、いつもは助けられるポジションなのが、ドローンを飛ばしてコナンの手助けをします。全体的に暗い印象があって小さいこどもは途中までは退屈になるだろうけれど、クライマックスの警視庁の屋上から始まる緊張感のあるアクションは食い入るように夢中になれると思います。