温故知新のギャグの連打
吸血鬼とみると、またかと思ってしまった最初の自分を殴りたい。既存の吸血鬼作品とは全然違う。かといって、新しすぎる設定も、このアニメならではの用語も少ない。誰もがわかる用語で新しい構成がなされている。そこが魅力と感じる。
アルマジロのジョンに癒されては、ドラルクのダメさに笑わされる。ただずっと笑って何を見ていたか忘れるような作品ではなく、あの内容のあそこよかったなと後から笑顔が押し寄せるようなギャグがたくさん詰まっている。
Y談おじさんなど、よく考えたら下ネタの塊みたいな登場人物が多いが、決して下品ではない。どちらかといえば、小学校低学年の可愛いらしい下ネタから抑え気味の淑女の下ネタにステップアップしたみたいな程度の下ネタだ。縮めると、排泄物や18禁を思わせる内容はほぼない(ただ、一部フェチに関する発言が出てくるので、そこだけ苦手な人は気を付けたほうがいいかも?)。きっと小さい子が見たら喜ぶし、親御さんも安心して見られる。
あと、アルマジロのジョンが可愛い(二回目)。また、女子キャラのビジュアルが魅力的でもある。私のイチオシはヒナイチくんだ。有能だけれど、どこかチョロい。男性好みのしっかりしたヒロインだ。触覚で感情を表し、小さい体で吸血鬼をばったばったと切り倒す。男女ともに好かれるヒロイン像で見ていて気持ちがいい。
吸血鬼のドラルクと吸血鬼退治人のロナルドの漫才の面白さと、アルマジロのジョン、ヒロインのヒナイチくんの可愛さで、日ごろの疲れをぜひとも癒してほしい。おすすめ。