山崎まさよし / まさやん

山崎まさよし / まさやん

山崎まさよし(やまざきまさよし)とは、1971年12月23日生まれのシンガーソングライターおよび俳優である。滋賀県大津市で生まれ、8歳で山口県防府市に引っ越し、地元の太鼓の練習を通して音楽に触れる。高校卒業後、レコード会社と勘違いして役者のオーディションを受け合格。下積み時代を経て、1995年に『月明かりに照らされて』でデビューした。俳優としても活動し、主演を務めることも多い。

山崎まさよし / まさやんのレビュー・評価・感想

山崎まさよし / まさやん
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現代日本のブルースシンガー

山崎まさよしは、1995年にメジャーデビューしたシンガーソングライターであり、俳優です。
彼のヒット曲はいろいろありますが、なかでも初期の「中華料理」は、平川地一丁目もかつて見事なカヴァーを行っていて、名曲だと思います。この曲はカントリー調でとても調子の良いメロディとリズムに乗せて、女性の友人との距離を詰めようともがく切ない男の気持ちを歌っています。
1980年代くらいまでは、日本の流行歌においては男性が恋愛において優位に立っているものが多かったのですが、90年代以降男女の立場が逆転して女性優位となっていきました。その象徴的な楽曲の一つがこの「中華料理」だと言えるでしょう。
「パンを焼く」という曲も、似たような傾向の詞で書かれています。
山崎まさよしの魅力は、新しいタイプのブルースを日本語で行なった点にあると言えましょう。それは憂歌団や近藤房之助といった方々が、日本語でブルースを歌い出した頃の楽曲とは異なるテイストを持った作品となっているのです。即ち、山崎まさよしは彼らよりポップで泥臭くない方向へ進み出して、突き進んできたと言えます。
さらに山崎まさよしが作った「セロリ」をSMAPがカヴァーして大ヒットしたことも特筆すべきです。この大ヒットも楽曲が優れていたればこその現象だったと思います。今後ともその活躍から目が離せませんね。

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まさよしさんのリベンジについて。

まさよしさんはただギターが上手いというだけではありません。『セロリ』や『One more time,』以外にも名曲もございます。歌謡曲っぽいのも多くなってきましたが、デビューした初期の曲を聴いてみることをお薦めします。まずはアルバム『HOME』からちょっと紹介します。一曲目の『Fat Mama』はまさよしさんの曲の中でも最もファンクなナンバーです。アップテンポでギブソンのJ-45でのギターリフは一見の価値アリ。音源ではバンドで演奏しているためギターだけの音は拾いにくいかもしれません。その場合は是非ライブで、YouTubeでワンナイトスタンドツアーの動画を観て戴きたいと思います。迫力満点ですので要注意です。あと、ブルースハープのテクニックにも注目。ギターよりもハーモニカの方が凄いかもしれないんです。元々ドラムを叩いていたのでリズム感は抜群です。『ベンジャミン』というバラードがあります。まだ二十代のまさよしさんの奏でるこの曲のアルペジオの美しさには脱帽です。歌詞もすごくいいですので、ネットなどでチェックしながら聴いていただけると嬉しいです。詩人としての才能が爆発している作品の一つだと思います。曲調は淡々としていますが。

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『山崎まさよし』という音楽について。

『セロリ』と『One more time,One more chance』の大ヒットで一躍有名になった印象のある山崎まさよしですが、それ以外にも素敵な名曲はいくつもあります。

彼のルーツであるブルースを聴きたいのであれば、まずは『Fat Mama』を聴いてみてほしい。
アルバム『Home』の一曲目に収録されていますが、ワンナイトスタンドツアーのライブバージョンを是非聴いてもらいたいですね!最高にファンキーでとにかく格好いいです。
アコースティックギター(Gibson J-45)で弾くカッティングを初めて見た時は驚きのあまり鳥肌が立ちました。
ギターで何度も練習していますが、いまだにちゃんと弾けません。
最近の山崎しか知らない人はビックリすると思います。

お薦め二曲目は『長男』です。この曲こそがまさにブルースの真骨頂で、ボトルネックという筒状の器具を左手の薬指にはめて弦の上をすべらしながら右手でストロークします。エリック・クラプトンもよくやっている独特の奏法です。曲の雰囲気とギターのきらびやかな音色に酔うと気持ちがいいです。

最後に三曲目は『ベンジャミン』を紹介します。この曲は先ほどの二曲とは全然違うバラードです。アルペジオでハンマリングやプリングなどの技術を使ってとても清々しい日常を淡々と歌っています。一番好きな歌詞にこんなのがあります。『猫が風にないベランダから過ぎてゆく冬を見てる、僕はこげたトーストかじって君のいる春を待つ』。

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山崎まさよし入門編について。

山崎まさよしを初めて聴くなら、アルバム『HOME』を聴くことをお薦めします。1曲目の『Fat Mama』から最後の曲『HOME』までとてもバラエティーに富んでいます。『セロリ』や『One more time, One more chance』のような彼を代表する曲ももちろん収録されているので、スッと入っていきやすいと思います。まさに、名盤と言えるのではないでしょうか。山崎まさよし本来のファンクやブルース感の強い曲だけでなく、とてもシンプルで聴きやすい『ベンジャミン』や『ヤサ男の夢』も素晴らしいですね。『ヤサ男の夢』は映画のエンディングテーマ曲のような軽さと痛快さがありますし、『ベンジャミン』の詞のセンスは独特の情緒があってズバ抜けています。彼がデビューした時のキャッチコピーが『天才よりも凄い奴』だったというのもうなづけます。映画『月とキャベツ』の主題歌であり、『秒速5センチメートル』の主題歌にも使用された『One more time, One more chance』においてはもはやここで説明するまでもないでしょう。山崎自身が東京に上京した際に住んだ場所が横浜の桜木町だったという一つのエピソードがあります。何よりも『愛してる』という単語を一度も使うことなく、これだけのラブソングを書くのですから脱帽です。

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『HOME』について。

一曲目の《FatMama》からアルバムの表題にもなったラストの《HOME》までまさに捨て曲ナシの名盤。どの曲もインパクトが強いですが、アルバムとしてのバランスが素晴らしいと思います。デビュー前に横浜の桜木町にあったブギーハウスというライブハウスでブルースをギターで弾いていた経験の持ち主なので、音感も音楽センスも抜群。ご存じの通りSMAPに提供した《セロリ》で一躍有名になりました。珠玉のバラードである《One more time,One more chance》は勿論ですが、個人的には、4曲目の《ベンジャミン》が好きです。僕自身もアコースティックギターを弾くんですが、彼の弾く曲はとても独特で難しいですね。約20年経った今でも弾けない曲の方が多いですね。独学では厳しいため、何度かギター教室にも通いました。話をベンジャミンに戻すと、この曲の一番の肝は弦を右手の指で実際に叩いてミュートするのとスライド・ハンマリングオン・プリングオフなどのいわゆる、おかず部分の奏法にあります。初めてギターで弾けた時の感動は大きなものでした。あと、歌詞のセンスもまたズバ抜けています。『猫が風のないベランダから過ぎてゆく冬を見てる、僕は焦げたトーストかじって君のいる春を待つ...』