山崎まさよし / まさやん

山崎まさよし / まさやん

山崎まさよし(やまざきまさよし)とは、日本のシンガーソングライターである。中学生の頃、本格的に音楽活動を開始する。高校卒業後は、働きながらライブハウスでライブを開催するなどしていた。1995年に『月明かりに照らされて』でメジャーデビューを果たす。1997年には、自身初の主演映画『月とキャベツ』が公開される。同作品の主題歌「One more time, One more chance」も担当し、同曲が大ヒットを記録。自身の代表曲となった。1998年には、連続テレビドラマ『奇跡の人』に主役級で出演。主題歌の「僕はここにいる」はオリコン初登場3位を記録した。メジャーデビュー10周年を迎えた2005年には「第56回NHK紅白歌合戦」に初出場し、「One more time, One more chance」を歌唱。2016年には、映画『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』の主題歌として「空へ」を書き下ろした。アニメ映画の書き下ろしは、自身初であった。

2xtechnodoriのレビュー・評価・感想

山崎まさよし / まさやん
10

現代日本のブルースシンガー

山崎まさよしは、1995年にメジャーデビューしたシンガーソングライターであり、俳優です。
彼のヒット曲はいろいろありますが、なかでも初期の「中華料理」は、平川地一丁目もかつて見事なカヴァーを行っていて、名曲だと思います。この曲はカントリー調でとても調子の良いメロディとリズムに乗せて、女性の友人との距離を詰めようともがく切ない男の気持ちを歌っています。
1980年代くらいまでは、日本の流行歌においては男性が恋愛において優位に立っているものが多かったのですが、90年代以降男女の立場が逆転して女性優位となっていきました。その象徴的な楽曲の一つがこの「中華料理」だと言えるでしょう。
「パンを焼く」という曲も、似たような傾向の詞で書かれています。
山崎まさよしの魅力は、新しいタイプのブルースを日本語で行なった点にあると言えましょう。それは憂歌団や近藤房之助といった方々が、日本語でブルースを歌い出した頃の楽曲とは異なるテイストを持った作品となっているのです。即ち、山崎まさよしは彼らよりポップで泥臭くない方向へ進み出して、突き進んできたと言えます。
さらに山崎まさよしが作った「セロリ」をSMAPがカヴァーして大ヒットしたことも特筆すべきです。この大ヒットも楽曲が優れていたればこその現象だったと思います。今後ともその活躍から目が離せませんね。