山崎まさよし

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山崎まさよし
10

現代日本のブルースシンガー

山崎まさよしは、1995年にメジャーデビューしたシンガーソングライターであり、俳優です。
彼のヒット曲はいろいろありますが、なかでも初期の「中華料理」は、平川地一丁目もかつて見事なカヴァーを行っていて、名曲だと思います。この曲はカントリー調でとても調子の良いメロディとリズムに乗せて、女性の友人との距離を詰めようともがく切ない男の気持ちを歌っています。
1980年代くらいまでは、日本の流行歌においては男性が恋愛において優位に立っているものが多かったのですが、90年代以降男女の立場が逆転して女性優位となっていきました。その象徴的な楽曲の一つがこの「中華料理」だと言えるでしょう。
「パンを焼く」という曲も、似たような傾向の詞で書かれています。
山崎まさよしの魅力は、新しいタイプのブルースを日本語で行なった点にあると言えましょう。それは憂歌団や近藤房之助といった方々が、日本語でブルースを歌い出した頃の楽曲とは異なるテイストを持った作品となっているのです。即ち、山崎まさよしは彼らよりポップで泥臭くない方向へ進み出して、突き進んできたと言えます。
さらに山崎まさよしが作った「セロリ」をSMAPがカヴァーして大ヒットしたことも特筆すべきです。この大ヒットも楽曲が優れていたればこその現象だったと思います。今後ともその活躍から目が離せませんね。