90年代最重要バンド
90年代のロックシーンをけん引し、今も著名な有名人、ミュージシャンから尊敬を集めるバンドです。浅井健一(ボーカル、ギター)照井利幸(ベース)中村達也(ドラムス)の3人からタフで男臭い一面と、壊れそうに繊細で純粋な少年のような浅井健一の一面が違和感なく同居していた。バイクを乗り回し、チェーンを振りかざし、放埒な自由を謳歌する筋金入りの不良たちが、楽器を持ち、ロックバンドを組んだ、そんな佇まいが感じられる。表現されているのは純粋性と大人になっていくことへの恐れであり、孤独と空虚である。彼らの飾らぬ、だが研ぎ澄ました感性は、聞く者の感性を揺さぶる。彼らの音楽には、3人の男たちが常にギリギリの真剣勝負を繰り広げているような緊張感があった。純粋な愛の歌を歌ったかと思えば、明日などどうでもいいような刹那的な歌もある。強力な感情な振り子の状態が続くようなバンドであった。スピード感とスリリングな感じ。情景が浮かぶ映画のような歌詞。テクニックよりも、生き様が出ているバンド。うまいミュージシャンはたくさんいるだろうが、記憶に残り、生き方に影響を与えるバンドは非常に限られている。自分にも子供がいるが、高校生になったら聞いて欲しいなぁと、心の片隅で思っている。