結局こういうホラーが1番怖い
かわいい女の子のポスターを見て、「この子が怖い目にあっちゃうのかな?」なんて純粋な気持ちで鑑賞をはじめましたが、実際は真逆。おとなしく見えて強暴で、なおかつ聡明。保育園で気に入らない子がいれば排除、カウンセラーも気に入らなければ排除。そして母すらも排除母から握られた腕をあとから自分で万力で押し潰し、大きな怪我へと見せかけたところは1番覚悟を感じました。
しかし、映画といえど人間はなにかつらい過去がないとここまでのことはしないはず。過去に何があったのか想像しながら見ていると、だんだんとエスターの気持ちによりそうような気持ちになってしまうのがまた怖いポイントでした。
大人になってもなお父性愛を求める方は一定数いらっしゃると思います。ただ、エスターは違います。手段は明らかに間違っていますが、同年代の異性と結ばれたいだけなのです。
色んな意味で心を動かされる映画でした。家の外に大きくてこわーい怪物がいるよりもずっと、家の中に正体を隠した小さな怪物がいるほうがずっと怖い。みなさんも怖い思いをしたとき、ついつい家の中に入って落ち着いてしまっていませんか。本当の恐怖は家の中にあるのかもしれません。