グリーン・インフェルノ

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グリーン・インフェルノのレビュー・評価・感想

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グリーン・インフェルノ
9

最高級のカニバリズムスプラッタ映画【グリーンインフェルノ】

2013年に公開されたアメリカのスプラッタ映画、The Green Inferno(グリーンインフェルノ)。食人族がモチーフとなっている、カニバリズムスプラッタをリアルに表現した作品です。
社会運動の一環で、自然破壊が進み衰退を辿る民族を救うため、現地でのデモへと旅立った主人公ジャスティンを含む大学生集団でしたが、セスナ機の事故でカニバリズムを行う民族の領地に足を踏み入れてしまいます。最低な考えの首謀者や、レズビアンの恋人を食事に出され、ショックのあまり自殺してしまう仲間もいる中、どうにか脱出を謀る一行。しかし、良識的な仲間から、一人また一人と原住民に惨たらしく食べられてしまう残酷なストーリーです。
表現規制が多く、過度な表現が出来ない中、作中に人体を切断したり、内臓を取り出したりと、スプラッタも生生しく表現されており、スプラッタ好きにはたまらない作品となっています。また学生の心情もリアルに表現されており、最後に決死の覚悟で生き残ったジャスティンが原住民を庇う発言をした瞬間は、恐怖や狂気に充てられつつも自身の原住民を救いたいという根本の意思が揺るがなかったという、ジャスティンの強さも表す最高の一シーンの一つです。

グリーン・インフェルノ
9

食人描写がすばらしい

とにかくひどいです。
でも思ったよりグロくもなく、コメディ祭で上映されただけあって、なんか面白いというか、うわあ、こんなことされちゃうの?ていうおかしさがありました。
食人描写は見事で、最初、仲間の男の子が目をくり抜かれ食われ、舌も食われ、手足をもがれ、もうむちゃくちゃでした。
その後も仲間たちはどんどん殺され食われ、仲間の肉を食べちゃった描写もあり、これぞ食人映画って感じでしたね。
主人公の女の子は、いいとこの子だし、あんまりよく考えもせず、活動に参加し、仲間のリーダーに利用され、現地民に捕まり、散々な目にあってかわいそうでした。
よく考えもせず、よく知らない人とつるむのは良くないですね。私は絶対行きたくないです。
リーダー、アレハンドロはほんと嫌なやつでした。
女の子を利用してメッセージ性の強い動画をとったり、仲間が食われてるのにストレス発散しなきゃとか他の人を身がわりにしたり、利己主義半端ねえって感じでした。
でもそういう人がカリスマ性があったりして、まさに憎まれっ子世にはばかるでした。
ともかく、食人描写が面白いので、ぜひ見て欲しい作品です。
やっぱ、食べるために殺すの方が怖くないのかもしれません。
食べられるところを想像すると怖いけど、意味なく、指を切られるとか、なんで殺されるか、観客がわからない方が怖いのかもしれないです。
なんとなく、そんなに怖くなく、どこか爽快な感じでした。

グリーン・インフェルノ
6

グリーン・インフェルノを観て感じたこと

物語は普通の大学生の日常場面から始まります。主人公は普通の女子大学生という感じですが、唯一普通でないのは、父親が国連の関係者であるという点です。そんな主人公が大学の講義で「女子割礼」について知り、憤りを感じて、慈善活動に興味を持ち始めます。彼女が参加を決めたのは、ヤハ族が暮らしている熱帯雨林を開発しようと森林伐採している大企業に対して抗議する活動でした。やや過激な方法であるものの、原住民や自然を守るという大義名分のもとに活動を実行しますが、その実、リーダー格のメンバーに「国連関係者を親に持つ」ことを利用されたと気づき、失望します。この辺りの展開からは、世間を知らない恵まれた若者が、正義感に任せて大きな変革を起こそうとする無謀さや、それを利用される恐ろしさが伝わります。しかし、本当に恐ろしい物語はここから始まります。帰路につくため搭乗していた小型飛行機が森に墜落してしまうのです。ここで何人かのメンバーが命を落とします。主人公含め、生き残った数人は何とか帰るための方法を模索しますが、ヤハ族に捕まります。このヤハ族、なんと食人行為をおこなう部族で、捕まったメンバーのひとりが殺され、解体され、調理されるシーンは、まさにグロテスクそのもの。思わず目を背けたくなる絶望に見舞われます。その後、「食料として保管」されている残されたメンバーが何を思い、どのように行動するのか。極限状態に置かれた人たちの言動、垣間見える人の本質が見どころです。

グリーン・インフェルノ
7

グロい!でも見ちゃう!

少数民族の土地を破壊する大企業を止めるため、国連に務める父を持つ主人公ジャスティンたちが現地へ向かいます。計画は成功したものの、帰りの飛行機が墜落してしまい、そこで食人種の民族に捕まって脱出を試みるという物語です。
観ていて思ったのは、リアル!グロい!です。とにかく食人シーンがリアルに描かれていて迫力があります。民族の描写がとてもリアルで本当に存在しているかのように感じました。また主人公ジャスティン達が協力する姿や、仲間割れをしていく姿など様々な人間模様が描かれています。
柵の中で自殺した仲間の遺体に麻薬を入れて、民族をハイにして脱出に成功するのですが、飛行機の墜落現場に携帯を取りに戻ったところでまた捕まってしまいます。このシーンもとてもハラハラしました!
最後は民族が大企業との戦争に向かったところを狙って脱出に成功するのですが、主人公を助けてくれたのは大企業の戦士でした。大企業から民族を守るために戦っていた学生が、最終的にはその敵対視していた大企業に助けられるという結末で、都合のいい主人公だなと思いました。人間のリアルな欲望が描かれていて面白かったです。
食人種の描写がとてもリアルで面白かったのですが、夢オチだったというのが少し残念でした。