食人族にご注意を。映画「グリーン・インフェルノ」がグロくて怖すぎる

名作スプラッタ映画「ホステル」シリーズを手掛けたことでことで有名なイーライ・ロス監督が送る食人ホラー作品。こんな映画を撮れる監督の正気を疑ってしまう最凶の一作。映画「グリーン・インフェルノ」をご紹介致します。

あらすじ・ストーリー

不正なアマゾンの森林伐採の実態を世に訴えるため、学生たちの活動家から成るグループは現地に赴く。その後、彼らの度を越した行動が目に余ったため全員強制送還されることになるが、その途中で搭乗機がエンジントラブルを起こしてしまう。熱帯雨林に墜落した飛行機の生存者たちは救助を求めるが、彼らを待ち受けていたのは食人族だった。

出典: movies.yahoo.co.jp

赤い、赤い、とにかく赤い!

パッケージから伝わる悍ましさに戦々恐々としながら本編を観たところ、あまりの赤色率の高さに度肝を抜かれました。血が出てくるのは言わずもがな、なぜか食人族は皆一様に赤い塗料を全身に塗っていて、出てくるシーンがとにかく赤く染まっています。画面いっぱいに赤い塗料を塗った人間が出てくる。むちゃくちゃ怖かったです。潜在的な嫌悪感とも言うべきものが腹の底からじわじわとせり上がってきて、思わず目を逸らしたくなりました。

もちろんスプラッタ描写も多々あり、その生々しさに吐き気さえ催してしまうほど。生きたまま口に手を突っ込むし、そのままの勢いで両眼をくりだし、あろうことかそれを口に運ぶ。普通の映画ならば画面に映さないところを何の躊躇いもなくカメラで切り取り、生臭い匂いが漂ってきそうなほどリアルな情景を作り出しています。

最終的に美しささえ感じられたスプラッタ映画でした

イーライ・ロス監督の映画はグロい描写が多いけれども、不思議と美しさを感じる瞬間があります。スプラッタを美しいと書いてしまうと自らの感性や常識がやや疑われてしまいそうな気もしてしまいますが、観ているうちに何だか芸術作品のように思えてしまうんですよね。この映画も同様にそう感じました。食人族の文化というか、普通の人類とは決して相いれることのない、彼ら独自の常識が垣間見れた気がしました。

スプラッタ映画ファンにはもちろんのこと、その他の人にもぜひ観て欲しい作品。単なるスプラッタ一辺倒の映画ではなく、様々な要素が噛み合った秀作であることは間違いありません。必見なのは、人間の絶望に塗れた顔。ここまで絶望に浸ることができるのかと、観ている側も暗澹たる気持ちになります。

まとめ

スプラッタ映画は気が向いた時に観るのですが、やはり苦手であることは変わりません。それでも観てしまうのは、怖いもの見たさもあるのでしょうが、そこに人間の本質のようなものが描かれているからでしょうね。下手なミステリー作品よりもこちらの方がずっと人間を描けている気がします。スプラッタが苦手な人はあまり観ない方が良いかもしれませんが、興味がある方はぜひご覧ください。

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